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栄を主機とする三菱A6M1、即ち史実の零戦に代わって
1.栄を主機とする中島A6N1、即ち「栄戦」
2.最初から金星を主機として設計された三菱A6M1、即ち「金星戦」
3,栄戦と金星戦の両方とも採用
の何れかが
(史実通りに起こされるなら)大東亜戦争序盤の
日本海軍航空隊の主力戦闘機に成る訳ですが、
史実の大東亜戦争で中盤以降問題となったのは
日本海軍の艦上戦闘機が零戦の1ラインしかなく
零戦が陳腐化しても
零戦を主力戦闘機として使い続けざるを得なかったことです。
九六式艦上戦闘機は当初
空母からの運用を要求されない九試単戦として試作されました。
にもかかわらずその後継機を選ぶに際し、
主機の空冷星形エンジンの直径を厳しく制限するなど、
実際には害だった厳しい制約を課し
それと並行して
「局地戦闘機」「乙戦」と云った
「空母に載せない」という触れ込みの戦闘機を作らせる。
局戦乙戦に投じられるリソースを、艦上戦闘機(主力戦闘機)の
世代を半歩進ませた2ライン目以上に適切に回せていれば
陳腐化した零戦しか戦闘機がないという事態をより避け得た筈です。
雷電で検討され紫電改で実際に行われた様に
局地戦闘機を空母で運用するのなら、
艦上戦闘機(主力戦闘機)の2ライン目以上を
きちんと育成するべきだったのです。
若し十二試で栄戦が艦戦として採用されたなら
十三試〜十四試で火星、乃至熱田を搭載した
2ライン目の主力戦闘機(艦上戦闘機)を。
機体の開発元は、
栄戦、そして十五試〜十六試での誉戦を担当する中島が、外れ
十二試艦戦で金星戦が並行採用されているなら三菱も、外れる。
若し十二試で金星戦が艦戦として採用されたなら
十三試〜十四試は火星戦乃至熱田戦(但し三菱以外が開発する)に加え
中島のハ5戦(艦上鍾馗、乃至局地鍾馗)が参加し得ます。
尤も、
十五試〜十六試艦上戦闘機(主力戦闘機)に誉戦で参加すべき中島は
十三試〜十四試艦上戦闘機(主力戦闘機)は出来れば見送るべきでしょう。
栄を積む栄戦より金星を積んだ金星戦の方が性能向上の伸び代がより大きく
その分十三試〜十四試主力戦闘機の必要性がより減じてる事も、あります。
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