過去ログ

                                Page     147
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   通常モードに戻る  ┃  INDEX  ┃  ≪前へ  │  次へ≫   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼ノルマンディー上陸失敗後に「バグラチオン作戦」が発動したら  モーグリ 03/3/28(金) 22:39
   ┗東部の戦力は増えない  大名死亡 03/3/29(土) 15:03

 ───────────────────────────────────────
 ■題名 : ノルマンディー上陸失敗後に「バグラチオン作戦」が発動したら
 ■名前 : モーグリ
 ■日付 : 03/3/28(金) 22:39
 -------------------------------------------------------------------------
   「Ans.Q」で取り上げたところ「議論ボード」の方が向いていると言われたのでここで議題に挙げようと思います。

ピーター・ツォウラス『Dデイの惨劇』という本を読んで考えた事です。
もし何らかの理由でノルマンディー上陸作戦が失敗して(または発動せず)フランスに第二戦線が形成されず、そのままソ連が単独で44年6月後半に「バグラチオン作戦」を発動した場合、どういう結果になったでしょうか?

個人的には、クルスク戦(43年夏)以降はソ連軍単独でもドイツ第三帝国を無条件降伏に追い込むことは十分可能だったと思っています。しかし「米英軍の戦略爆撃やノルマンディー上陸作戦がなくてはドイツを敗北に追い込めなかった」という意見も聞きます。

実際のところはどうなのでしょうか?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 東部の戦力は増えない  ■名前 : 大名死亡 <k.u.k.koga@nifty.com>  ■日付 : 03/3/29(土) 15:03  ■Web : http://homepage2.nifty.com/daimyoshibo  -------------------------------------------------------------------------
    ああ、あの本はいい本ですね。私も好きな本です。

 ところで議題についてですが、もしそうなったとしても、ドイツ軍は西部戦線から部隊を引き抜かないのではありませんか?
 第7軍と第15軍の戦力は、海岸防御にはぎりぎりか足りないくらいの規模でしかありません。もしこれ以上削ろうものなら、どうぞ上陸してくださいというようなものです。
 空軍にしても、上陸がなくても英本土からの空襲に対応するだけの兵力はやっぱり必要なのですから、東部に回す戦力はそんなに増えません。

 上陸を粉砕した場合でも、ドイツ軍は「フォーティテュード」を信じていたわけですから、第2侵攻を恐れて、おいそれと部隊を引き抜くようなことはしないでしょう。

 結局、東部戦線に転用できるのはSS第2装甲軍団くらいなものです。これはこれで強力な部隊ですが、それだけでバグラチオンをはね返せるものでもないでしょう。
 楽観的に見ても、せいぜいクールラントの部隊を救えるかどうかくらいの影響しかないのでは。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    通常モードに戻る  ┃  INDEX  ┃  ≪前へ  │  次へ≫    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                                 Page 147