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222 帝国海軍の二座艦爆/三座艦攻は、長距離飛行を伴う索敵を行える機材であったのでしょうか。また、搭乗員に対してその訓練は行っていたでしょうか。

  1. 足が長いのは日本機の自慢の一つですので(ただし99艦爆を除く)初期なら97艦攻、後期には天山、彗星で十分に洋上索敵は可能です。また長距離洋上航法は海軍パイロット(特に艦爆・艦攻乗り)では必須項目ですので、索敵を行える能力は搭乗員及び機材共に十分にありました。(ただし日本海軍には偵察機専用思想がありましたので(初期には空母随伴艦の水偵で、中期以降は2式艦偵や彩雲など)、米海軍ほどには攻撃戦力である艦攻・艦爆を活発に索敵に割くような運用を行ってはいません)


  2. ↑「能力は十分にある」と書きましたが大戦中期までの話です、大戦後半は搭乗員の質の低下で航法ミスによる位置の誤認や帰路を見失う様な事は多々ありました、まず空母への発着艦や真っ昼間に飛ぶ事自体の訓練が不十分な有様でしたから洋上長距離航法の能力低下など「推して知るべし」です。


  3. 今月のモデルグラフィックス誌に瑞雲の偵察員の方のインタビューが出てます、参考になると思いますよ/SUDO


  4. 回答をありがとうございます。これは、彗星/流星改等の艦爆隊も全機無線電信の送受信能力があり、位置測定用の長波発信を行え、暗号を組める偵察員を載せていた(練度はともかく)と解釈してもよろしいのでしょうか。


  5. ?>位置測定用の長波発信。これは無いと思います。


  6. 正確を記すなら大戦末期(昭和19年以降)の艦攻・艦爆の搭乗員の教育過程を見直してみないといけないかもしれません、下に書いたのは建前なんですが末期には搭乗員の教育期間がかなり短縮されているので、実際に皆が単独長距離飛行が可能なレベルではとても無かった筈なんです^^;(現実には索敵要員は熟練者を選抜していたかもしれません)


  7. 方位測定の長波発信、「過信の結末」(中央公論)で、『八戦隊司令部は〇八五五に「筑摩四号機来るまで触接せよ」と答え、さらに方位測定のため長波を輻射せよ、と命じている』とあるので、零式水偵には可能だったようです。あ、水雷戦隊の夜間触接飛行艇が積んでいるのもこれかな?


  8. ↑ちょっと疑問なんですけど、この長波ってVLF(LF)帯の事ですか?、二式大艇の例ですが遠距離用の96式空4号無線機(送信:短波、受信:中波)、中距離用の補機で96式空3号無線機(送受信:短波)、隊内連絡用98式無線電話機となっていて長波発信機の様なモノが見あたらないのですが?、どんな機材なんでしょうか?


  9. (↑追記)すいません。99艦爆の資料を見てたら垂下式長波用空中線があって、これが96式空2号無線機(短波、中波)につないでありました、無線機に素人なのですが^^;、短波・中波の無線機に長いワイヤ・アンテナをつないで、これで長波が出せるのですか?


  10. 同調装置(と、発振器の時定数)を切り替えれば出せます。ただ、そういう無線機に(長波)と書いてないのは変ですね。索敵機には臨時で長波無線機を搭載したのでしょうかね?(逆に質問してるし・SADA)


  11. アンテナがどんな長さでも電波を出すことは一応可能です。ただし基本的にアンテナは送信する電波の波長の最低1/4が必要な長さでこれ以外では大幅に効率が低下します。長波の波長は数百mにもなります。コイルを使うと効率をあまる落とさずに短くすることができますが。


  12. 「垂下式長波用空中線」なので、高度1000mぐらいまであがれば、1/4λぐらい、簡単にとれますが....。(SADA)


  13. 無線機の写真と構成図が書いてありますが(元ネタ「丸メカニック 彗星/99艦爆」)、無線機の操作パネルの文字は不鮮明で読めないし、構成図にも長波発信の為のそれらしい機器は無いですね^^;



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