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277 ジェットエンジンに関する質問なのですが、「ターボジェットエンジン」と、「ターボファンエンジン」はどのように違うのでしょうか?(最近のジェット機はほとんどターボファンエンジンのようですが)

  1. ターボジェットエンジンの方はジェット燃料を燃焼させた高熱のガスを推進力にするもので、ターボファンの方はそのガス+そのガスでファンを動かして取り入れた空気を推進力にするもので大推力、高燃費、低騒音なので主力になっています。


  2. 簡単に言うと、ターボファンはジェット+ファンです。亜音速以下だと高速のガスを少量に噴出するよりも、比較的低速のガスを大量に噴出する方が効率がよいのです。現在の旅客機用のターボファンの場合、バイパス比(取り入れられた空気の内、ファンで加速されてそのまま噴出される空気がジェットエンジン内に入る空気の何倍かを示す数字)は4〜5程度。つまりほとんどはジェットエンジン内に入らず、ファンだけで加速されます。実際にこうした高バイパス比エンジンの推力の75%以上はファンによるものです。


  3. 亜音速域での運用に限るならターボファンは効率が良く燃費も格段にいい事になります。ジェット旅客機が一般的となったのはターボファンが開発されたからであって、従来の純ジェット(ターボジェット)しかなかったらとても経済的に引き合わず、長距離飛行も不可能だったでしょう。ただし戦闘機用のエンジンの場合には超音速での運用が不可欠な点とファンの直径が大きくなって当然エンジン自体の直径も大きくなる点に問題があってターボファンの導入は遅れました。現在の戦闘機用ターボファンのバイパス比は旅客機用とくらべて格段に低く、


  4. 性格的には純ジェットに近い物となっています(EOS)


  5. ファンによって生成される気流は温度が低く、これが燃焼室の外側を流れることによって冷却が促進され、耐熱素材(=チタンや鋼鉄)を減らすことができ軽量化に寄与するそうです。旅客機ように高バイパス非の場合は排気ガスをファン気流が包み込むので騒音低減の効果もあります(ささき)



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