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483 P-51は、エンジン出力がたかだか1500馬力程度なのにどうして700Kmもの速度が出せるのですか?
ヒラリーマン

  1. 「700kph超」には、以下のインチキの可能性があります。
    (1)米国(に限りませんが)の性能テストは、武装、無線、使わない燃料系統等を外し、しかも登載燃料・潤滑油は必要最低限、エンジンにも若干のチューンを施して行うことが大半です。特にメーカーのテストはこの度合いがはなはだしくなります(ドイツでのテストでは650kphを超えられなかった。)。
    (2)V-1650の「1470馬力」には疑義があり、相当するマーリン63近辺が1700馬力級のエンジンであることを考慮すると、コピー不良による性能劣化の可能性があり、ちょっと調整してやれば容易に1700馬力位に「復帰」した可能性があります。また、英米間の出力測定方法の違いもあるでしょう(この辺は以前のAns.Qにもあったっけ)。

    ただし、以下の点は評価しなくてはなりません。
    (1)胴体形状・層流翼による抵抗軽減(疑義はありますが)
    (2)例のラジエターダクト。控えめな推算でも熱排気の推力(メレディス効果)によって、「ラジエター部分の正面面積がないことになる」位の抵抗軽減があったとか。
    (3)マーリンの高空性能。測定高度が20000ft以上になると、2段過給器(+インタークーラー)の効果がてきめんにでます。
    Schump

  2. なるほど。どこの国でもやることは似たようなもんなんですな。
    ヒラリーマン

  3. 1500馬力級で700キロオーバーの最大速度、というのはフランスの戦闘機にはいくつも例がありますよね。空冷であってもそんな傾向にありますが、果たして本当なのか、芸術上の問題なのか、自由と友愛と平等の名においてそうなのか、常々疑問に思っておりました。
    BUN

  4. P-51の最高時速702Kmというのは、試作機のはなしで、機銃・防弾板等を積まない
    状態での計測だったそうです。ですから、量産機の性能はおちます。
    機銃・防弾板等だけで、1t程度の重量軽減をしているわけです。

    Ta183

  5.  ご指摘のフランス空冷機とは、MB152系列だと思われますが、あれは異常に小さい飛行機なので、操縦性と航続力が低い代わりに不当に速く飛べるはずです。ただし、ご指摘のとおり芸術点を加味してやらないと700kph台は無理でしょう。胴体やキャノピー周りを中心に妙な空力処理があるので、Fw190A-5あたりより遅いのが真相では?
    Schump

  6. ↑(一番上)ということは,実戦では中低高度なら疾風や紫電改や5式戦でもP-51Dに何とか追い付けた可能性はありますか?
    フッフール

  7. 実際の出力は戦闘・巡航・緊急すべてにおいてFW190A−4を50HPほど上回ってます。緊急で1810HPというのがDの標準規格だったような。で、対応するマーリン(英)はスピット9低高度用の66型だという説もありますが・・・
    ほえぇぇぇ

  8. ↑6、それどころか、本土防空戦では、一式戦三型が低空でマスタングをぶっちぎったこともあるらしいです。重量や抵抗(増槽)のハンデを考えればあながちウソでもなさそうです。
    ↑7、確かに「63近辺」と書きましたが、正式には66のライセンスのようですね。ただし、「アメ公が作りやすいように作った」部分があって、61〜66の各型式の仕様がごっちゃになっておった(あるいはもっと別物)形跡もあります。
    Schump

  9. ↑7、HNは「中坊をたぶらかす女子大生(現教師)」、「いつもヴィデオ撮ってる奴」、「ホモ高校生」等と関係があるのでせうか?
    両刀使いの中国人

  10. P−51の最大速度は、少なくとも緊急出力(私が見たのは1760hp)で記録されたものだと思われます。また、V1650は標準燃料が100/130グレードですから、ドイツの87〜96オクタン燃料ではブースト圧や回転数を下げないと使えませんから、ドイツでのテストでは離昇出力すら出なかった可能性が高いと思います。
    低空の話ですが、キ102乙のパイロット証言で「超低空でP-51を振り切った」というものが存在します。ちなみにキ102乙の最大速度は580km/hです。

    胃袋3分の1

  11. キ102振り切りの真相は、燃料消費量の関係で、日本上空でフルスロットルに
    することにためらいが(笑)あったんだと思っているのですが・・・。

     さて、速度といえば、ここをご覧あれ。米英独の戦闘機の速度−高度グラフが
    http://www.csd.uwo.ca/~pettypi/elevon/gustin_military/perf/perf.html
     ここにあります。(Javaの使えるブラウザで見てください)やはり空冷機は
    低空での速度の落ち込みが激しいですね。高々度でほぼ同じ速度のP51とP47と
    を比較すれば一発。

     機械過給の機体は高度に敏感ですね。でも、ドイツの液冷機はそんなにひどくない。
    トルコンの強みですね。同時期のメッサーとスピットを比較してみるのもまたおもしろいかと。

    SADA

  12. 爆撃機の護衛機が、全速で戦場を離脱しようとしている敵迎撃機を本気で追いかけることはないと思いますけど…(というか、それやって、爆撃機から離れちゃまずいよね)
    (N)

  13. H型の離昇出力は1380HPですな。
    ばかぼん


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