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650 中島製戦闘機(一式戦、二式戦、四式戦)のキャノピーは、他社の戦闘機(零戦等)と比較してワクが少ないような気がするのですが、中島のプラスチック(アクリル?)成型技術は他社と比較して優れていたのでしょうか。
NX

  1. 海軍機の風防にやたらワクが多いのは製造元の技術によるものではなく、海軍パイロットが伝統的に局面風防による視界の歪みを嫌い、なるべく多くの面積を平面ガラス(アクリル)で置き換える必要があったからではないでしょうか。
    ささき

  2. 曲面風防は視界が歪むのでしょうか。でもなにより視界が大切なはずの彩雲にしても、ワクが少なく曲面ガラスを使っているように見えますし、陸軍機でも三式戦はワクが多いような気がします。中島の趣味か、技術力か、何かあるように思えるのですが。個人的には二式戦のワクが少なく、きれいな風防が好きです。
    NX

  3. 現代の材質を持ってしても局面の歪みは若干生じるものですから大戦機、
    それも基礎工業力に劣る日本ではなかなか難しかったのではないでしょうか。
    例えば現代でも目視による距離測定が必要になる戦闘ヘリなどは平面ガラス
    を使うでしょう。


  4. 成形が難しいといえば、P51Dもキャノピーの膨らみ具合が数種類ありますよね。工場毎に異なるようですが米国でもこの手の加工は簡単じゃなかった様です。
    BUN

  5. P51Dが後期で代わったのはヘッドクリアランスを稼ぐための改良・・・と
    丸メカにあったと記憶していますが、それとは別の話でしょうか?
    SADA

  6. 単純にいうと、中島戦闘機のキャノピーは「小さい」です。零戦と隼(2型)の場合、長さだけ比べても約2.5mと約1.7mという具合になっていて、表面積では倍ぐらい違うのではないかと思われます。これなら枠が少なくて済みますね。ただし、これだけでは説明できないのが、海軍機のほうが少し枠の密度が高いことですが、それについては上の皆さんの回答が妥当だと思います。
    小さいといえば、鍾馗のキャノピーは平均的パイロットの肩幅より小さく、両サイドに小扉がついていますね(そこが好き。)。
    Schump

  7. 1式戦はあまりキャノピーの透明度がよくないので空戦中は開け放って
    戦う習慣を持っていた人もいたようです。檜少佐がP51Bの風防の透明度に
    感心している記述もありました.
    こういち

  8. 海軍機でも、中島製の彩雲や菊花のキャノピーはワクが少ないように見えるのですが・・・
    あと、Me109のキャノピーは平面ガラスの組み合わせに見えますが、視界の歪みを嫌ったためでしょうか。それとも生産効率を上げるためなのでしょうか。(フィアットパンダみたいに)
    NX

  9. 5の「P51Dのキャノピー変形はヘッドクリアランス」説ですが・・・。
    丸メカにはそう書いてあるかも知れないんですが、極初期のフィン無し垂直尾翼の機体が変形キャノピー付きで他のノーマルの機体と一緒に飛んでいる写真等があります。変形キャノピーは、たとえばあるタイプはダラス工場製といった識別点になりうるものではないかと、判明しているシリアルナンバーなどから判断できます。
    BUN

  10. ↑8、Me109のキャノピーが完全に平面の組合せになったのはE-4から(これ以前は上面角が丸く面取りされている。)ですが、E-3からE-4に移行する時期はちょうど開戦前後ですので、これは量産性向上のためと考えるのが妥当でしょう。
    なお、G-6の後期から、前端の断面形は台形で次第に丸くなり、コクピット開口部後端の曲線に移行する形状の後端まで一体の(風防全体としては三分割から二分割になった。)「エルラ・ハウベ」とよばれるものが、視界向上のために導入されています。
    Schump

  11. >極初期の

    了解。別の話ですね。
    SADA

  12. 中島飛行機が成型技術が優れていたのかどうかはわかりませんが一式戦の試作機は前部キャノピ−も枠なしの一体成型で出来ていましたが、
    テストパイロットから景色が歪むとクレ−ムがついて改良されて量産されました。
    似たようなことがあったのがF−16でどうしても一部の景色が歪んで見えてしまうとのことです。
    後、聞いた話ですが、キャノピ−ガラスの厚みを一定に成型するのは結構、
    難しいとのことですので
    推測ですが優れていたということではないでしょうか
    くりぼ−

  13. 答えの文章が変になってますけど
    お許しください。
    くりぼ

  14. 「航空ファン」の最新号('00/05)で徳永克彦氏が、風防、天蓋による視界の歪みについてカメラマンの視点から書かれているのですが、なかなか興味深いです。
    (N)


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