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660 坂井三郎氏の本の中に、昭和20年8月17日写真偵察にきたB−32ドーミネーターを撃墜したとの記述がみられますが、いったいこの爆撃機どんな飛行機なのでしょうか?詳細な性能など知っていたらだれか教えてください。
一等兵

  1. B-32 は革新的すぎる B-29 の「保険」として同時に発注されたより古典的な四発重爆で(海軍の F6F と F4U みたいな感じですね)、外見は B-36 の弟分みたいな雰囲気の機体です。しかし B-29 が大成功に終わったので B-32 は少数(練習型 TB-32 含めて 115 機)の生産にとどまりました。

    性能:
    2200hp R-3350 四発、最高速度 574Km/h、最高航続距離 6115Km。
    武装 12.7mm 二連装銃座五基、最大爆弾搭載量 9 トン。
    またもや Elevon から引用。

    http://www.csd.uwo.ca/~pettypi/elevon/baugher_us/b032-01.html

     8 月 17 日の戦闘については「4機の B-32 が東京偵察中に高射砲と戦闘機による攻撃を受けた。被害は小破のみであり、敵戦闘機確実撃墜一機、不確実二機」とあります。翌日 18 日(性懲りない奴等だなぁ^^;)には二機の偵察隊が攻撃を受け「旋回機銃は確実二機、不確実一機を撃墜したが(嘘っぱちじゃん)、108578 号機は大破し乗員一名戦死、二名重傷の被害を負った」とありますので、坂井氏の記述はこの日の戦闘についてのものだと思います。
     更に 28 日の偵察行では離陸直後のエンジン停止により一機が墜落し乗員十三名全員殉職、任務からの帰還時にもエンジン停止で全員脱出した機体があり、二名が行方不明となっています。
     どうも B-32 という機体は「不幸を背負って生まれた」ようで終戦と同時に量産計画は全てキャンセル、生産された機体も終戦後はロクに使われもせず片っ端からスクラップにされ、現在完全な姿を保った機体は一機も残っていないそうです。

    ささき

  2. 日本語資料としては、ミリタリーエアクラフト99年7月号P.122〜があります。
    Schump

  3. ありがとうございます。

    一等兵


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