QQCCMMVVGGTT
678 素人質問ですんません。
三式戦の機首左側にオプションでついてるベンチュリー管ってなんのためにあんの?
だれかおせーてくんなはれ
Yasuharu

  1. 一般に Venturi管は、断面積がなめらかに変化する管内の2点A(断面積SA,静圧PA)とB(SB,PB)で
      流量:Q=SA・SB[2(PA-PB)/{ρ(SA^2-SB^2)}]^(1/2)・・・(ρ:密度; ^は,べき乗)
    及び流速:V=Q/S を知るものですが、三式戦ではどーなってまんのやろね。
    パパ

  2. 鼓のフタと底を抜いたような形のものですね。気流中にこれを置いておくと、くびれの部分で圧力が最も低くなります。ここにはジャイロ収納部から伸びるチューブが開口しており、ジャイロ収納部内の空気が吸い出されるようになっています。この吸出しの気流を利用してジャイロを回転させているわけです(当然、ジャイロ収納部は密閉されていない。)。この仕掛けは1920〜40年代の飛行機によく見られるものですから、当時の飛行機の写真や図面を見るときに探してみてください。
    Schump

  3. へえー!この場合は、ただの低圧発生装置なのですか。ジャイロは羽根車か何かで、回転させているのですか?おせーてくださいませ。
    パパ

  4. セスナなどではエンジン駆動の低圧ポンプで吸い出してジャイロを回しています。吸出し圧を示す「サクション計」のチェックは離陸前の必須項目です。しかし陰圧によるジャイロ駆動は高高度では通用しないので軍用機では原理が違うかもしれません。少なくとも零戦にサクション計は付いていなかったようですし。
    ささき

  5. 3に対して
     ジャイロは肉厚の円盤状で、その外周側面にスコップの先のようなくぼみが等間
    隔であり、そこに吸い込まれた空気が当たって、ジャイロが回るというものです。
    第二次大戦時のドイツでもBf109Eなどは同様のものを使用していますが、三式戦と
    はとは違って、ベンチュリー管は機首にはついていません。それがどこにあるかが
    わかったら、ドイツ機マニア上級検定証を差し上げます。
     もちろん、その後ドイツではBf109GやFw190、Me262など電動になります。ですが、
    日本ではその後のジャイロ式射爆照準器でも三式戦同様のものを使用し、この場合は
    外気を利用するのではなく、4のセスナ同様にポンプを使用しています。
    国江


Back