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684 P-38が戦闘機として零戦と互角以上に戦ったのに対しBf110はなぜあんなにぼろくそな戦績だったんでしょうか?一撃離脱戦法に徹する限り不利な点がわからないんですが、一撃離脱はBf109の十八番だし。
taka

  1. 一撃離脱戦法に徹する場合こそ、エンジンのパワーに物を言わせた高速性能の差が現れるのではないでしょうか?モデルによっても出典によっても異なると思いますが、例えば[http://www.websitepartners.com/flightline/aircraft.html]によれば
    P-38L : Two Allison V-1710-111/113 turbo-supercharged liquid-cooled
    − 1,475 hp./engine
    Max speed = 414 mph @ 25,000 ft;
    Power Loading = 5.93 lbs./hp.
    Wing Loading = 53.44 lbs./sq. ft.
    Bf110C-4: Daimler-Benz DB 601N 12-cylinder liquid-cooled inverted-vee
    − 1,200 hp./engine
    Max speed = 349 mph @ ?? ft.
    Power Loading = 6.20 lbs./hp.
    Wing Loading = 32.15 lbs./sq. ft.
    ということですから、性能差は大きいですね。
    EAW

  2. Bf110はポーランド戦やフランス戦では活躍してませんでしたか?

    Bf110がバトル・オブ・ブリテンで活躍出来なかったのは、運動性能や加速性能
    という戦闘機に必要な能力が単発戦闘機(スピットファイア)に比べて
    劣っていたからだと思います。
    それに、急降下速度はわかりませんが水平最大速度はスピットファイアに比べて
    劣っています。

    以上航空素人の意見でした。
    弥空

  3.  レン・デイトン著「戦闘機」ではゲーリングが爆撃機に随伴して護衛するように、
    との命令を出したと有ります。バトルオブブリテンに投入された機材の中でBf110は
    当時最高の高高度性能を誇っていましたが、その性能を生かしたダイブ&ズームを
    封じられたわけです。
    (そのかわり、爆撃隊の囮になることで、戦爆含めたトータルの喪失機数は減少した、
    ともあります)

     逆に、この性能を思う存分生かすことができたならば、Bf110はほぼ無敵だったろう、
    という考察を著者はしています。


    SADA

  4.  SADA さんのおっしゃる「無敵」というのは「ヤバい時にはいつでも逃げることができる」という意味だと考察します。しかし相手は零戦や隼ではなく急降下性能に優れた英戦闘機ですから、「巴戦に入って不利になったら反転離脱」なんてのは通用しません。あくまで高々度性能の有利を活かし、相手より常に高位を保ち加速を付けて攻撃をかけることが条件になります。Bf110 は護衛する爆撃隊との同高度・同速度飛行を強いられた時点で戦闘機として戦い得る可能性を封殺されてしまいました。
     P-38 についても、爆撃機護衛の任務では大した活躍を見せていません。相手が急降下性能に劣る日本機だったから逃げおおせることができたので、Bf110 ほどの被害は出していませんが。P-38 が日本機相手に有利に戦えたのは立場が逆のとき、つまり爆撃機を援護している日本機編隊を上空から急襲した時に機体の利点を引き出すことができ、多くの戦果につながったと思います。
     兵器の強い・弱いは決してカタログ性能だけで語られるものではなく、それを取り巻く戦況や用兵にも強く依存するという一例でしょうか。
    ささき

  5. カタログ性能だけで語れるとは思ってないのですが、レン・デイトンさんが言われる Bf110の「当時最高の高高度性能」とか「この性能を思う存分生かすことができたならば、Bf110はほぼ無敵」とかの根拠はどういうものでしょうか?実用上昇限度が当時のSpitfireより高く、Hurricaneには劣るもののこれより優速であるといったことでしょうか?
    爆撃隊との同高度・同速度飛行を強いられたにしても、敵戦闘機が接近すれば対応するための機動に移るのが当たり前で、それでもひたすら爆撃隊に寄り添っているのでは護衛任務もくそもありません。仮に最初に、爆撃隊に襲いかかろうとする敵戦闘機より(高度差があり過ぎると有効な攻撃が難しいので)適度に優位な高度にあって、また急降下性能がすぐれていても、一撃試みた後は敵機に追われます。
    いずれにしてもここで、運動性能で単発戦闘機に対抗し得ない双発機が一撃離脱戦法で反撃するのに必要なのはすぐれた加速・上昇性能で、離脱後に高度の優位を保つ、あるいは回復する能力ということになります。
    この点では、駄作機P-38の方が Bf110よりましであるのは確かであると思いますが、いかがでしょうか?
    EAW

  6. 空戦という物は撃たれてからの加速、上昇ではなくて最初の段階での位置、運動エネルギーが大切なのではないかとも考えますが、しかし、そんなことよりもSADA氏は本当は「Bf110は、ほぼ無敵」ではなく「(双発なので)ほぼ素敵」と打ち込んだのではなでしょうか?
    BUN

  7. >6.SADA氏は本当は「Bf110は、ほぼ無敵」ではなく「(双発なので)ほぼ素敵」と打ち込んだのではなでしょうか?

    SとMを間違えるようなミスはやらかしませんって(^^;;

    SADA

  8. >爆撃隊との同高度・同速度飛行を強いられたにしても、敵戦闘機が接近すれば対応するための機動に移るのが当たり
    >前で、それでもひたすら爆撃隊に寄り添っているのでは護衛任務もくそもありません。その非常識な命令をゲーリングは徹底させようとしたのですよ(;_;)

    >(高度差があり過ぎると有効な攻撃が難しいので)適度に優位な高度にあって、また急降下性能が
    >すぐれていても、一撃試みた後は敵機に追われます。
    SADA さんのおっしゃる「無敵」とは「相手を落とせて自分が落とされない」という意味ではなく、「相手を落とせないかも知れないが、自分は落とされない」という意味での「無敵」だと思います。

    >動性能で単発戦闘機に対抗し得ない双発機が一撃離脱戦法で反撃するのに必要なのはすぐ
    >れた加速・上昇性能で、離脱後に高度の優位を保つ、あるいは回復する能力ということになります。
    いいえ、反撃するつもりはありません。突っ込みの優速を活かしてダイブで逃げ切ってしまいます。反撃を試みて上昇に移ればアタマを押さえられてカモられるのは目に見えています。「自分が落とされない」ためには爆撃機の運命なんて構っていられません。

    >この点では、駄作機P-38の方が Bf110よりましであるのは確かであると思いますが、いかがでしょうか?
    軽爆なみの図体に二人の乗員を乗せ役にも立たない単装旋回銃なんか備えた Bf110 より、P-38 の方が遥かにマシな戦闘機だったことは疑いがないでしょう。しかし欧州・太平洋両戦線において P-38 は爆撃機援護にも出撃していますが気休め程度の働きしか見せおらず、P-47 や P-51 が登場したあとは護衛任務から外されています。

    結局「P-38 が零戦と互角以上に戦った」というのは「危なくなったら一目散に逃げた」からであり、それの許される使い方をしていたからだと思います。反撃を試みた機体は大抵ひどい目に会っています(米陸軍 No.2 のマクガイア少佐は低空で隼相手に反撃を試みて急旋回し失速・墜落しています)。それでも P-38 が勇名をなし得たのは緒戦で零戦・隼の運動性を思い知った米陸軍が「旋回に入るゼロを追うな」と訓示して P-38 を邀撃・侵攻戦用の機材としたのに対し、Bf110 は前線の声に耳を塞いだゲーリングの非常識な命令と用兵によっていたずらに無用な被害を重ねたからであり、必ずしも機材の性能差だけが原因ではなかったと思うのです。
    ささき

  9. >カタログ性能だけで語れるとは思ってないのですが、レン・デイトンさんが言われる
    >Bf110の「当時最高の高高度性能」とか「この性能を思う存分生かすことができたならば、
    >Bf110はほぼ無敵」とかの根拠はどういうものでしょうか?実用上昇限度が当時のSpitfireより
    >高く、Hurricaneには劣るもののこれより優速であるといったことでしょうか?

     WW II機がもはや博物館の陳列物となり、レシプロ戦闘機など記録でしかない時代に生まれた
    若い世代〜つまり我々は現在カタログスペックと搭乗員の残した言葉、及び戦歴に頼って想像力を
    膨らませるしか無いのですが、この書はこう記しています。

    ・Bf109は高度34,000ftでドーバーを越える事ができたが、Spitfireは〜中略〜
    高度30,000ftを越えると編隊を組む事すらままならなかった。

    と有ります。
     高空において当時のマーリンの方が遥かに出力低下が大きいことが伺えます。
    (ウラを取ろうとElevonの速度 - 高度グラフにアクセスしたけど動かない、ナゼ?(;_;))
    ですから、高々度侵攻を行った場合、慌てて駆けあがってきた速度も馬力も不足
    したふらふらの迎撃側を数量にも優るBf110が一方的に蹴散らす展開になったでしょう。

    特にハリケーンの最高速度は、Bf110の巡航速度でしかないのですから、いい餌になったと
    推察されます。

    >爆撃隊との同高度・同速度飛行を強いられたにしても、敵戦闘機が接近すれば対応するための機動に移るのが
    >当たり前で、それでもひたすら爆撃隊に寄り添っているのでは護衛任務もくそもありません。

     ささきさんのおっしゃるとおり、その非常識な命令をゲーリングは下しています。

    >仮に最初に、爆撃隊に襲いかかろうとする敵戦闘機より(高度差があり過ぎると有効な攻撃が難しいので)
    >適度に優位な高度にあって、また急降下性能がすぐれていても、一撃試みた後は敵機に追われます。

     高度を速度に変換して襲撃し、そこで旋回をすればエネルギーを消費する事になります。
     しかし、ほとんどエネルギー消費をしなければ再び速度を高度に変換して元の高度へ
    帰れます。そして、Bf110はそういう風にしか対戦闘機戦闘を行えない機体だったのです。

    >いずれにしてもここで、運動性能で単発戦闘機に対抗し得ない双発機が一撃離脱戦法で反撃するのに
    >必要なのはすぐれた加速・上昇性能で、離脱後に高度の優位を保つ、あるいは回復する能力ということに
    >なります。

    加速性能の不足は格闘戦を徹底的に避ける事と共に、高度の優位を保って接敵する事で補えます。

    >この点では、駄作機P-38の方が Bf110よりましであるのは確かであると思いますが、いかがでしょうか?

     P-38はWW2時のレシプロ双発機全体の中でもまず間違いなく5指に入る傑作と
    思えますが。駄作と言う根拠を教えて欲しいです。

     さて、Bf110はP-38に比べ劣っていた機体である事は否めないでしょう。それでも、
    WW2ほとんど全期にわたり、主力たるMe109のエンジンを横取りしながら量産が
    続けられたと言う事はこの機体にはまだ価値が有ったことを意味します。

     すなわち、戦闘機の行う戦闘には対戦闘機戦闘と対爆撃機戦闘とがあり、
    Bf110は凡作ながら双発ゆえの強力な対爆撃機火力プラットフォーム、余力を
    生かした戦闘爆撃機として使われ続けたのです。

    SADA

  10. 8.ささき様へ
     ささきさんのご指摘は、いちいちごもっともです。要するに機材の多少の性能差にかかわらず、一撃離脱戦法に徹するしかない機体は爆撃機護衛の任務には向いていないということかと思います。
     5.ではtakaさんのご設問に即して、爆撃機護衛任務から解放された後はBf109やFw190に護衛される対爆撃機用戦闘機等になったBf110 は、(格闘戦はもちろん)一撃離脱戦法に徹したとしても、対戦闘機戦闘ではぼろくそな戦績しか残せなかっただろうと申し上げたかったのです。
     史実に従えば
    >その非常識な命令をゲーリングは徹底させようとした、けれども
    >「自分が落とされない」ためには爆撃機の運命なんて構っていられません、ので加速性能がよければまず離脱しようというのが人情ですね。高度が十分で急降下に入るにしても、ただ落ちるのではなくエンジンのパワーが必要です。でも現実は
    ”Another problem for the Bf110 was from surprise attacks by British fighters, where they became vulnerable because of slow acceleration from cruising to top speed. The Bf110 was to suffer heavily during the Battle of Britain.”[http://www.battleofbritain.net/section-4/page-18.html]
     仮に非常識な命令がなく爆撃隊の上空で自由に高速飛行していたとすれば、それに気づかずに爆撃隊に近づいた英軍機に一撃食らわし、突っ込みの優速を活かしてダイブで逃げ切ってしまうことがたまにできたかも知れません。が、空戦の基本は「より早く敵機を発見し有利な位置につく」ことだそうですから、Spitfireに先に発見された場合Bf110 の性能では、「危なくなったら一目散に逃げた」P-38のようには逃げ切れないでしょう。
     したがって、いずれにしても損耗率が多少変わる程度で、Bf110 はBattle of Britain から退場せざるを得なかったのではないかと思いますが、非常識命令の過小評価でしょうか?
     なお5.で「一撃離脱戦法で反撃」というのは、攻撃を受けた時にはもちろん一旦離脱してから機を見て反撃するということで、格闘戦に引き込まれることではないつもりでしたが、確かに実際には「機を見て反撃」なんてできずに空戦が終わることが多いんでしょうね。「一撃離脱戦法で対抗」がいいでしょうか?
    EAW

  11. >一撃離脱戦法に徹するしかない機体は爆撃機護衛の任務には向いていないということかと思います。

     随伴直衛の意味でなら同意します。
     護衛方法は何も随伴するだけとは限らず、先行して航空優勢を切り開きながら進むと
    言う手も有りますし、バトルオブブリテンで最も効果が有ったのは囮戦闘機を爆撃機の
    ような速度で巡航させ敵管制を欺き、その隙に爆撃機を投入する方法です。

    >対爆撃機用戦闘機等になったBf110 は、(格闘戦はもちろん)一撃離脱戦法に徹したとしても、対戦闘機
    >戦闘ではぼろくそな戦績しか残せなかっただろうと申し上げたかったのです。

     確かに遭遇状況を選ぶ機体では有ったでしょう。しかし、迎撃側が上昇するのには
    時間がかかります。高度の優位が有れば、Bf110もそこそこはやれたはずです。

    >高度が十分で急降下に入るにしても、ただ落ちるのではなくエンジンのパワーが必要です。でも現実は
    >”Another problem for the Bf110 was from surprise attacks by British fighters, where they became
    >vulnerable because of slow acceleration from cruising to top speed. The Bf110 was to suffer heavily
    >during the Battle of Britain.”[http://www.battleofbritain.net/section-4/page-18.html]

     そういう機体でしたらなおのこと加速をエンジンパワーに頼るのではなく、高度で稼ぐことが
    必要だったでしょう。

    > 仮に非常識な命令がなく爆撃隊の上空で自由に高速飛行していたとすれば、それに気づかずに
    >爆撃隊に近づいた英軍機に一撃食らわし、突っ込みの優速を活かしてダイブで逃げ切ってしまう
    >ことがたまにできたかも知れません。

     まったくそのとおりで、ゲーリングの命令が出るまでは、これにより戦闘機隊は優位に
    戦闘を進めていました。問題は、敵の主力編隊が出て来ないうちに降下すると不利になると
    いうことで、指揮官に適切な見極めが必要になります。英国側はそれを逆手に取り、少数機を
    続けさまにぶつけると言う策に出ました。
     これに対する対応がゲーリングの随伴強要だったわけです。
    # もちろん、正解は「より爆撃隊の高度をあげろ」なのですが。

    >が、空戦の基本は「より早く敵機を発見し有利な位置につく」ことだそうですから、Spitfireに先に
    >発見された場合Bf110 の性能では、「危なくなったら一目散に逃げた」P-38のようには逃げ切れないでしょう。

     海峡航空戦においてはレーダーの探知距離外で高度を取り、それから侵入するのに約5分。
    対するに迎撃側はレーダー管制に従って高度をとりつつ会敵地点に到着するまで平均で約15分。
    Bf110が高々度侵入した場合、会敵することすら難しいでしょう。

    > したがって、いずれにしても損耗率が多少変わる程度で、Bf110 はBattle of Britain から
    >退場せざるを得なかったのではないかと思いますが、非常識命令の過小評価でしょうか?

     命令だけでなく、Bf110をも過小評価しています。

     なお5.で「一撃離脱戦法で反撃」というのは、攻撃を受けた時にはもちろん一旦離脱してから
    機を見て反撃するということで、格闘戦に引き込まれることではないつもりでしたが、確かに
    実際には「機を見て反撃」なんてできずに空戦が終わることが多いんでしょうね。「一撃離脱戦法で
    対抗」がいいでしょうか?

    SADA

  12. うぁっとと、ペーストが余分なとこまで入っちゃった(^^;;
    SADA

  13. >EAW さん
    >高度が十分で急降下に入るにしても、ただ落ちるのではなくエンジンのパワーが必要です。でも現実は…
    重く大柄な Bf110 は双発のパワーが活かせず、単発機より加速性能が悪かったのですね(;_;)。旋回はもちろん駄目、上昇も駄目、ダッシュでも逃げられない Bf110 が有利を保つには高々度から先に加速して当たろうが当たるまいが機銃を乱射しながら突き抜けるしかない(大陸戦線における P-40 vs 隼のようですね)ですが…

    >Spitfireに先に発見された場合Bf110 の性能では、「危なくなったら一目散に逃げた」P-38のようには逃げ切れないでしょう。
    しかも図体のでかい Bf110 は先に発見される事が多かったでしょう。相手はレーダー誘導を受けていますし、多少カタログ性能差が優れているからと言って実際に「無敵」の戦いができたかどうかは確かに疑問です。

    >いずれにしても損耗率が多少変わる程度で、Bf110 はBattle of Britain から退場せざるを得なかったのではないかと思いますが、非常識命令の過小評価でしょうか?
    いえ、私も同意します。「Bf110でも使い方次第では有利に戦えた」という議論と、「BofB において有効な兵器として活用しえた」という議論は別だと思います。波状攻撃をかけてくる英軍迎撃機に対し一度きりの急降下離脱では爆撃機の護衛など達成できませんし、爆撃隊に先行して敵戦闘機を叩く制空戦闘をやれば多少の戦果は挙がるでしょうが、同じ手に何度もひっかかるほど英軍は間抜けではないでしょう(彼らには当時世界最高の対空監視・誘導システムがありましたし)。

    北海での船団護衛、ドイツ本土での夜戦、東部戦線でのヤーボ、更には高級将官用の高速連絡機など「雑用機」たる Bf110 は終戦まで重宝して使われていますが、同程度のエンジンを積んだ単発戦闘機相手に正面から喧嘩を売るのは少々無理だったようですね。
    BofB の立場が逆ならば…つまりウェリントンやハンプデンがハリケーン・スピットに護衛されて白昼ドイツ空襲に来たのを迎撃するならば、昼間戦闘機として活躍の場もあったでしょうが…。時代は下って、のちに米第八空軍の戦爆連合に対し迎撃に飛び立った Bf110 は既に時代遅れとなり、自慢の高々度・急降下性能も P-47 や P-51 には通用せず一方的に叩き落とされる羽目に陥っています(;_;)

    >確かに実際には「機を見て反撃」なんてできずに空戦が終わることが多いんでしょうね。
    ラバウル等に来襲した P-38 も「最初の一撃でバラバラに散って逃げて」ゆき、空戦空域外で編隊を組み直しても反撃に移る前に空戦が終わってしまったようです。

    ささき

  14. >いえ、私も同意します。「Bf110でも使い方次第では有利に戦えた」という議論と、
    >「BofB において有効な兵器として活用しえた」という議論は別だと思います。

    いえ、ですから、当時の状況
    ・マーリンの方が圧倒的に高高度性能が低かった
    ・防空隊が駆けつけるには時間を要した(=侵攻側は間違いなく見下ろしながらの会敵となる)
    ・ドイツ側には数的優位があった

    という状況からして、Bf110は「戦爆連合で高高度侵攻をしていたら」
    使えた兵器であろう、と判断しています。

    >自慢の高々度・急降下性能も P-47 や P-51 には通用せず一方的に叩き落とされる羽目に陥っています(;_;)

    そりゃ、排気タービンや二段過給機搭載の機体と、トルコンとはいえ
    一段過給の機体とを比べられても(^^;;

    SADA

  15. ささき様、↑13. ご意見どうもありがとうございます。
    SADA様へ
    9.
    >P-38はWW2時のレシプロ双発機全体の中でもまず間違いなく5指に入る傑作と思えますが。駄作と言う根拠を教えて欲しいです。
     まずこれは当サイト[http://www.platon.co.jp/~vought/text/P38.htm]の記述「固定機銃を敵機めがけて発射するという以外には、戦闘機らしい性格をもっておらず、要するに戦闘機の何たるかを本質的に理解していなかった用兵思想の産物」に敬意を表して、なるほどそうなのかと「傑作」から「駄作」に評価欄を変更した結果でありまして、・・・もともとはあのいかにもアメリカ的な機体とか性能とかが大好きなんですが、・・・ね。
    >高々度侵攻を行った場合、慌てて駆けあがってきた速度も馬力も不足したふらふらの迎撃側を数量にも優るBf110が一方的に蹴散らす展開
     高度30,000ftを越えるような高高度まで、不利を承知で迎撃に向かう必要はないのではないでしょうか。空戦域は必然的に爆撃高度(どれ位でしたか?)に近づくと思いますが、
    >高度を速度に変換して襲撃し、・・・再び速度を高度に変換して元の高度へ帰り・・・高度の優位を保って接敵する事で補えます。
    としても、高度差をつけるほど高度−速度−高度の変換に際してのエネルギー損失は大きくなりますから、一撃後に楽に戻れる高度は「元の高度」よりかなり低くなり、Spitfireの空戦可能域に含まれる可能性が大きいといえます。
    11.
    >問題は、敵の主力編隊が出て来ないうちに降下すると不利になるということ
     おっしゃるとおり、まさしくここが問題です。降下して一撃の後、元に戻れればいいのですが元に戻れないから、不利になるのです。
    >正解は「より爆撃隊の高度をあげろ」なのですが。
     ねらいによりますが、Battle of Britain での適当な爆撃高度はどの程度でしょうか?限界があると思いますが・・・。
    >命令だけでなく、Bf110をも過小評価しています。
    と叱られましたが、ゲーリングの非常識命令がなければ、Bf110 戦闘機隊は引き続き優位に戦闘を進めることができたはずというご意見ですね。うーん(十分納得していない状態)。
     ところでMicrosoftのCombat Flight Simulatorのマニュアルに2機のFw190(だったかな?)に護衛されたBf110を撃墜したP-47(?不確かな記憶)パイロットの体験談があって、同盟国の国民として憤慨しております。
    EAW

  16. >要するに戦闘機の何たるかを本質的に理解していなかった用兵思想の産物」に敬意を表して、
    >なるほどそうなのかと「傑作」から「駄作」に評価欄を変更した結果でありまして、・・・
    >もともとはあのいかにもアメリカ的な機体とか性能とかが大好きなんですが、・・・ね。

     同じ著者のP47の評価を見てみましょう。さらに、キ94II型の説明も見てみましょう。さらに
    スペックでも比較してみましょう。どうですか?もうお分かりでしょう。排気タービンを積んだ
    空冷単発戦闘機となるといやがおうでもP-47のようになるんです。この著者は日本機寄りの
    バイアスがかかっているのです。
    # 私には双発戦闘機寄りのバイアスがかかってますが(笑)

    > 高度30,000ftを越えるような高高度まで、不利を承知で迎撃に向かう必要はないのでは
    >ないでしょうか。空戦域は必然的に爆撃高度(どれ位でしたか?)に近づくと思いますが、
    >ねらいによりますが、Battle of Britain での適当な爆撃高度はどの程度でしょうか?
    >限界があると思いますが・・・。

     1940年6月にイギリス側は爆撃隊の誘導装置クニッケバインを発見しています。それまでは
    高々度爆撃に使えますね。その後もX装置に関してはしばらくの間妨害装置が有りませんでした。

    >としても、高度差をつけるほど高度−速度−高度の変換に際してのエネルギー損失は
    >大きくなりますから、一撃後に楽に戻れる高度は「元の高度」よりかなり低くなり、
    >Spitfireの空戦可能域に含まれる可能性が大きいといえます。
    > おっしゃるとおり、まさしくここが問題です。降下して一撃の後、元に戻れれば
    >いいのですが元に戻れないから、不利になるのです。

     うーむ、となると、高々度に誘い込み、敵にふらふらになる高度を強要して争うほうが
    得策ですかね。

    >と叱られましたが、ゲーリングの非常識命令がなければ、Bf110 戦闘機隊は引き続き
    >優位に戦闘を進めることができたはずというご意見ですね。うーん(十分納得していない状態)。

     Bf110は正しく使えば有力な戦闘機だったはずです。その正しい使い方はどうも
    「高度を獲得すること」では不十分で、「敵に高々度迎撃を強要すること」になりそうですが。

    > ところでMicrosoftのCombat Flight Simulatorのマニュアルに2機のFw190(だったかな?)に
    >護衛されたBf110を撃墜したP-47(?不確かな記憶)パイロットの体験談があって、同盟国の国民と
    >して憤慨しております。

     P-47にはBf110は勝てないですよ。そりゃ(笑)

    SADA

  17. いや、だってP-38は単座だもん
    Yasuharu

  18. そういえば双発戦闘機には複座と単座がありますけど戦闘能力(主に空中戦)に違いは出るもんなんでしょうか?後部機銃は役に立たないらしいし
    taka

  19. ↑人一人分重たくてでかくなるので飛行性能で劣る
    見張り能力が数段上がる
    逃走する時なんかは後方機銃も無いよりはマシだったでしょう

    まあ、戦闘機として敵機、特に戦闘機と
    やりあうにはあまり向いてない

    SUDO

  20. 複座の場合、専門の航法士をつけることができるので、行動範囲の
    広い戦闘機なら検討の余地があるのではないでしょうか。

    # 但し、SUDOさんの仰るようなデメリットも存在しますので、
    # 複座でも十分な空戦機動ができることが前提となりますが。

    SADA

  21. そうそう、単発複座ってのもありましたね。主に英国ですけど。(他国にもあったっけ?)
    SADA


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