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686 震電の空戦、格闘戦の運動性能は、どのくらいだったのでしょうか。まぁ、実際は
ほとんど飛行してないので、推測等でかまいません。
とーる

  1. 過熱して空戦どころではなかったんじゃないでしょうか。(^^;;
    SADA

  2. ↑過熱しそうと言われれば確かにそのようにも見えますが、その心配が当時問題になっていたのですか?
    パパ

  3. 試作機を飛ばしながら適時改良してゆくつもりだったのでしょう。しかし「前例のない機体」と「実績のないエンジン」の組み合わせはかなり危険な賭けに思えます。このパターンで成功した機体は殆どありません(ささき)
    ささき

  4. ある本にでている数値で計算すると翼面荷重が230kg/uぐらいになりました。
    かなり大きいから格闘性能は低いとおもいます。
    秋水改

  5. 設計にもよるんじゃないかな?
    例えばエンジンあたりが空力重心だったとしたら、(揚力がついていけるかど
    うかはともかく)機首は振りやすいと思うし。
    なんとなく

  6. 震電は対爆撃機専用の高速の機体として開発され、また開発中に空戦フラップをつけるという用兵側から注文を断わるというエピソードもあり、翼面過重を考えると一撃離脱戦法に用法を絞ってるとおもわれ、格闘戦時の運動性能は期待できないと思います。ただ失速特性は良いらしいです。といっても、震電がカタログ通りの性能をだせたのなら格闘戦なることはまず無いと言えるのではないでしょうか。
    taka

  7. ↑軽補足。先尾翼機は「失速しにくい」のではなく「失速させにくい」というのが実体です。確かに近年のクロース・カップルド・デルタは「失速しにくい」のですが、これはボーテックスの制御という話であって、先尾翼の元来の特性ではありません。とはいえ、震電の形態でも、着陸時のミスを防いでくれたりするくらいの効果は期待できます。
    なら何ゆえの先尾翼かというと、先尾翼は通常の尾翼とは逆に上向きの揚力で安定を取るので、同級の通常尾翼機に比べて「単純計算で水平尾翼2枚分」主翼を小さくできる、すなわち抵抗が減って速くなるためです。
    Schump

  8. 海軍の場合、紫電改のような甲戦と震電のような乙戦では陸軍と違って任務が異なり、震電は雷電がそうだったように敵戦闘機に対しては空中退避する機体ですからtakaさんの説の如く「考えていない」でしょうから私も「いいはずがない」と思います。
    BUN

  9. 翼面過重・馬力過重から察するに、震電は雷電をずっと過激にしたような一撃離脱専用機になったと思います。水平速度については言われているほど期待できなかったでしょうが、空冷エンジン機の常識を覆す急降下性能と機首30mm四連装の重武装は、戦力化できればそれなりに有効であったろうとは想像できます。ただし歴史の歯車をちょっといじって 1945 年末頃に震電を登場させても、米軍側も F8F や F2G や P-51H や P-47M など化け物級レシプロ戦闘機、P-80 ジェット戦闘機を既に戦力化していますので、架空戦記にあるような一方的活躍はできなかったでしょう。
    ささき

  10. 震電の過熱については、地上運転では問題無しとされています。
    ただ、肝心の飛行時条件での実験が為されていないので
    正確なところは判りません。
    これは震電に限らず日本機全般に言えることで、
    「エンジンとカウリングの風洞実験」が欧米に比べて著しく
    軽視されていることは「日本機は空力設計は良かったが、
    エンジンが脚を引っ張った」と言う通説の原因のひとつだろうと
    思います。
    実際のところ、「日本機の空力設計」は「風洞模型の空力」に
    留まっている例があまりにも多いように思います。


    少し話題とずれますが、
    「敵戦闘機と闘えない」特殊な用途の戦闘機は、
    制空戦闘機よりも安くないといけないように思います。

    たかつかさ

  11. 基本的に良くないと思う、と言うか対爆撃機用迎撃戦闘機が運動性を考える必要はないでしょ。あと脱線するけど雷電の紡錘形、あれはプロペラで圧縮された空気を外側に広げてしまうため逆に空気抵抗を増やす結果になっていたようです。だからエンジン直後から機体をしぼった二式単戦やフォッケの方が気流がスムーズに流れ、抵抗は少なかったようです。
    Yasuharu

  12. >「敵戦闘機と闘えない」特殊な用途の戦闘機は、
    >制空戦闘機よりも安くないといけないように思います。

    爆撃機は獲物として高価ですから、高くてもある程度は許容範囲なのでは?
    安い飛行機を沢山揃えて落せるなら
    それはそれでも構わないと思うんですけど
    沢山揃えると飛行場や操縦者のコストで利点が帳消しになるかもしれない

    SUDO

  13. SUDO御大に同感。
    一機の爆撃機がもたらす被害は戦闘機なんぞとはくらべものになりません。
    おまけに普通の制空戦闘機と比べても性能の極端化が必要ですし、
    例えば一機の爆撃機を墜とすのに3機の迎撃機が必要と仮定するなら、
    爆撃機の1/3までの価格なら許されるのでは?
    勝井

  14. 亀レスですが、どうも私の書き方が悪かったようなので補足します。
    私の言う「戦闘機と闘えない機体、爆撃機としか闘えない機体」とは、
    「護衛戦闘機が付いて来たら逃げるしか無い機体」
    「重武装の為に飛行性能を犠牲にした機体」と言う意味です。

    SUDOさんと勝井さんが言われているのは
    「護衛戦闘機と闘う必要の無い機体」、「護衛戦闘機を無視して
    爆撃隊に迫り、これを撃墜できる機体」と言う意味かと思います。
    言い換えるならばこれは「闘わずして護衛戦闘機を無力化し、
    爆撃を阻止する機体」と言うことかと思います。

    確かにこれならば高価でも良いと思いますが、そのような機体は
    制空戦闘機としても有効に使い得ると思います。
    重武装しつつも高速を発揮できるのならば、燃料を過積載して
    敵地に乗り込み、迎撃機を無視して飛行場を制圧できると思いますので。


    たかつかさ


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