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710 飛行機の戦力化において整備性は重要なファクターですが、
特にエンジンなどにおいて、よく故障する個所はどこでしょうか?
勝井

  1. 全くもって今の「こわれやすい」エンジンと同じです。そういうエンジンを載せた車を買って、バンバン走って、エンジンを降ろしてみましょう。経験的には彗星みたいな機械式燃料噴射のタイプのアルファがいいぞ(一気筒ずつ死んで行くのが味わえる)。
    BUN

  2. こと日本機においては点火栓(プラグ)がよく問題になったそうです。もともと材質がよくないうえ、耐久期間を過ぎたプラグを磨き直して再利用したりしていたので点火不良や異常燃焼の原因になりやすかったようです。
    ささき

  3. 油圧の低下によって潤滑/冷却不良が発生し、各部分が焼き付きを起こすというのも多かったようです。特にコンロッドとクランクシャフトの結合部の焼き付きが多かったみたいですね。
    後期は、燃料の質の低下と工作精度の不良が主原因と考えられるシリンダの焼き付きも多かったようです。
    胃袋3分の1

  4. 昔々に単車をコロがしていたのですが、故障するといえばプラグと
    キャブが多かった様な気がします。あと、コード類の絶縁不良とか。
    で、我が軍の航空機エンジンではコード類の絶縁なんかは弱そうな
    部位なのですが、どうなのでしょう?
    高温多湿な地域で運用したので気になるところではあります。

    あと↑の油圧の低下、というのは。大戦中の我がエンジンに付き物
    の「油漏れ」の影響も大きいのでしょうか?それとも、消費する潤
    滑油が多かったのか??両方が咬み合わさって?
    takukou

  5.  当時の日本では高分子化学が未発達だったため電線用の良好な絶縁物がな
    く、電線を被覆するのに裸線を紙で巻いてその上から布で巻いたようです。
    軍艦などでは鋼製のパイプの中に電線を入れ、パイプの中に絶縁物を充填し
    たようですが、航空機では重量や構造上そのような方法をとるわけにいかな
    いと思いますので絶縁不良が頻発したと推定されます。坂井三郎さんの談話
    の中で、電熱線入りの防寒服を着たが漏電を起こすため、恐ろしくて極寒の
    中でも凍えるのを我慢していたというのがあったことを記憶しています。
    tk

  6. 油圧系統の故障は、大半はオイルポンプの動作不良や能力不足のようです。また、火星などは気筒にオイルが溜まりすぎないように、気筒頭オイル溜まりの内容量が一定量を超えると、自動的に排出する仕掛けがついてたりもします。
    胃袋3分の1


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