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723 米艦載機による本土空襲を語る時、「グラマンに襲われた」「グラマンが急降下してきて・・・」と、国民の間ではグラマンが米艦載機の代名詞のように使われていたようですね。
(少なくとも私の父、祖父、知合いの老人はそうでした)
アベンジャーもヘルキャットもグラマン製なんでこれは分かるんですが、「今日はコルセアがやってきた」とか、「カーチスが云々」という体験談はあまり聞きません。
グラマンはともかく、「ヴォート・コルセア」や「カーチス・ヘルダイバー」という機名はあまり一般国民には知られてなかったんでしょうか?
うるける

  1. この問題についてなんですが、国民への報道については我々の想像と実態は少し異なります。当時の新聞は比較的正確に、例えば「P51来襲」等と大きく報道しています。また、当時の新聞報道の中には、はなかなかバカにできない内容の記事もあり、「硫黄島への米軍上陸はB29に加え、やや航続距離の短いB24をも本土空襲に加える為ではないか」等、我々が思っているようなデタラメ一辺倒な戦時報道という印象と異なる側面を持っています。コルセアは戦中はシコルスキーと呼ばれていたのは有名ですが、その名が広く伝わらなかったのは、基本的に小型機の識別が難しかったことによるのだと考えられます。一方、グラマンばかりが浸透しているのは戦時歌謡の歌詞に使われたり、語呂が良かったりした為ではないかと思います。
    BUN

  2.  以前、米航空母艦の時期別機種構成の資料をみた覚えがありますが、(家
    の書庫のどこかにあるのですが)、記憶では帝国海軍の主要艦艇が撃破され
    た後の時期には艦載機のうち6割以上やほとんどがF6Fという例がのっていま
    した。コルセアについては即断できませんが、(どれだけのコルセアが艦載
    されていたかはわかればよいのですが)所属機数の上で艦爆が本土空襲特に
    対地攻撃をした可能性は少ないと思います。また、戦術上、精密爆撃でなけ
    れば搭載量のことと生存性のことを考えると戦闘機のロケット攻撃と銃撃で
    十分だと思われます。ですから、コルセアのことを除けばほとんどの対地攻
    撃がF6Fで行われたのではないかと考えています。
    はなかったかと
    tk

  3.  追記、誤解を招かないように、
     記憶の不明瞭な部分もありますので、F6Fを機種名ではなく艦載戦闘機比率
    と読み替えてもらったほうがより正確だと思います。恐らく例示されていた
    のは正規空母じゃなかったかと思います。
    tk

  4. 搭載機を全て戦闘機としたオールファイターキャリアーは確かに存在しますが、SB2Cは終戦まで日本空襲に参加しています。
    BUN

  5.  SB2Cの配置数はどんなもんだったでしょうか。私はF6Fの絶対数が多か
    ったため、地上攻撃で目撃された機種はF6Fが多かったんではないかという気
    がするのですが。
    tk

  6. 1のBUNさんの回答中にもありますが、「グラマン」と並んで「ムスタング、あるいはP−51)」も当時の国民に認識されていたようで、仕事場の先輩(当時小学生?)は、「流線型のムスタングがグラマンと全然違う音で迫ってくる」というような内容のお話をしてくださいました。
    Moon Factory

  7. これは私の勝手な憶測ですが、具体的な機種名というより、機体色で認識してしまった可能性はないでしょうか。
    つまり、ヘルキャットやヘルダイバーの様な艦載機はシーブルー。ムスタング(マスタング)はジェラルミン肌。そこで、シーブルーの機体=グラマン。ジェラルミンの機体=ムスタング。みたいな感じです。現代のように写真集や情報が溢れている時代と違い、当時の国民に、飛来する敵の単発戦闘機や攻撃機の識別ができたでしょうか。


  8. 知ってるかどうかは個人差も大きいのではないでしょうか

    でもって識別の問題もあると思います
    我が祖母は、グラマンの機銃掃射を受けたと語ってくれましたが
    よく聞くと
    「銀色にピカピカ光って、先っぽがとがった感じの飛行機」
    それって、たぶんP−51だ・・・
    ちなみに、そのことを指摘すると
    P-51と言う名前は聞いたことがあるような気がするけど
    敵機(小さいやつ)はグラマンばかりだと思っていたそうな
    P-51が戦闘機だと言う事も知らなかったらしい

    てなワケで思い込みや思い違いも多かったんでしょうね

    SUDO

  9. 飛行機に興味の有る人なら見分けはつくと思いますがそうでない人ではどうでしょう
    よく旅行している人でも飛行機に興味ないと飛行機の機種なんて知りませんから
    実際、DC-10もトライスターもみんな「ボーイング」だと思っている人がいましたから
    8ビットの道化師

  10. コルセアのことはシコルスキーと呼んでいたようです
    Yasuharu

  11. 当時の新聞では米軍機の愛称(?)を読者から募集してて、B-29はカラス、F6Fはくまん蜂、P-51がイワシかカツオブシ、P-38はメザシだったような・・・記事をどこかで読んだような気がします。確か「朝日新聞の戦争責任」とか言う本の中だったような(うろ覚えです)。

    NX


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