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733 F6Fの推力線が下に傾いている事の理由、又は利害特質を
陵風

  1. 飛行中の姿勢が若干機首下げになるので、視界良好…たしか、Fw190もそうなってますね。
    まなかじ

  2. 主翼の取付角が零度と聞いたのですが、そうならば、むしろ水平飛行時は機首上げでは?
    陵風

  3. 手元に図面がありますが、確かに機体中心軸に対し主翼は並行に取り付けられており、これに対し推力軸が3度下向き、水平安定板は1.5度下向きに取り付けられています。不思議な設計ですね。前作F4Fでは推力軸に対し主翼は並行、水平安定板のみ1.5度の角度で取り付けられています。TBFでは推力は再び並行となり、主翼のには2度の取り付け角が与えられています。
    F4Fはもともと複葉機からの発展ですから、取り付け角零度というのも複葉機のそれに準じたものでしょう。F4Fを拡大したF6Fにもそれが踏襲されたものの、何か不都合(着艦時の機首上げが強くなりすぎるとか)があって、今更主翼取り付け部を変更することはできないから推力線を下げることで対処した…のではないでしょうか?
    ささき

  4. 水平安定板が1.5度下向き→上向きの間違いです(^^;)
    ささき

  5.  翼形にもよるのでしょうが、取り付け角 -3度程度でも
    揚力は発生すると思うのですが。巡航速度では機首上げで
    揚力を稼ぐ必要があっても、戦闘直前〜戦闘中は最高速度を
    だしているため、機首を下げても十分機体を水平飛行させる
    揚力は出るのではないですか?

     例えば、雷電なんかでも、モックアップの段階で誰も
    気づかなかったため、実機では機銃に仰角を付けていた、
    なんてことがあったはずですが・・・。

    SADA

  6. 機銃に仰角がついたのは紫電等と同時期の戦術的問題(直上攻撃時の照準)からではありませんでしたか?
    BUN

  7. う、そうでしたか。丸メカ読んだ記憶で書いていたもので・・・(汗
    SADA

  8. またまたいいかげんなことを発言してしまい申し訳ありません。
    >5 
    取付角マイナスの実用機、ありますね。
    複葉機(一葉半)ですが、アンサルド・バリッラ。
    今で言う「安定弱化」設計で、高い機動性を得ようとしたようですが、フライバイワイヤ(いや、ワイヤは使ってますけどね…)などあるはずがない1918年当時ですから、操縦性はピーキーの極北を往くものだったようです。
    まなかじ

  9. F6Fで機首下げになるのならば、通常の機体はさらに機首下げになる筈ですが(翼型同じとして)。
    F8Fは世傑の三面図(信用して良いのか?)を見るとやはり推力線が下に傾いているようですが、そうならばグラマンとしてはこの配置に何かもっともな理由が有るのではないでしょうか?
    陵風

  10.  これが正解!という答えではないでしょうが、プロペラの不均衡荷重を軽減するための方策だと思います。つまり迎角が大きくなっても、少なからずプロペラ自体は気流と可能な限り直角に当たるようにするための工夫だと思います。
    ダンガ−j

  11. ↑10.「仰角」を主翼の仰角と捉えるならば、通常の機体でも同じ事なのではないでしょうか?(つまり推力線と主翼の取付角の関係は通常の機体と変わらない気がするのですが)
    陵風

  12. 仰角→迎角(迎え角?)でしたか
    陵風

  13.  説明不足でしたので追加します。不均衡荷重に翼の迎角は一切関係ありません。不均衡荷重の説明から。不均衡荷重とはプロペラが得る揚力の左右差を言います。これは大迎角、大出力において最大となります。例えば低速飛行をしている飛行機を想像してみてください。大きな迎角をとっています。プロペラも上を向いていることでしょう。次に飛行機に当たる空気の流れは?正面からではなく、やや下から突き上げるような形で流れてくることが想像できます。ではプロペラが右にあるときと左にあるときの2つを想像してみましょう。右回りプロペラの場合プトペラが右に来たときには大きな推進力を得る大きな迎角となり左に来たときには最小となります。(気流の流に対してですよ。)これが最大に威力を発揮するのは着陸復行(ゴーアラウンド)のときでしょう。着陸復行のときはこの不均衡荷重に加え、プロペラ後流が作用して同じく右回りプロペラの場合、最も大きな右ラダーを必要とします。これを少なからず軽減するための措置だと思います。
    ダンガ−j

  14.  11の内容についてやっと理解できました。同じ翼を使用しているのであれば、翼の取り付け角とプロペラの角度については相対的に同じになります。ということは、翼の取り付け角に起因して推力軸が下方を向いているということでしょう。ちなみにゴーアラウンドの記述についてはほんの一瞬の出来事です。上昇を始めれば不均衡荷重は軽減されます。
    ダンガ−j

  15. あ、そうか。まなかじさんと私、推力線の向きの上下を間違えてたのか。
    SADA

  16.  これが正解らしい。ものの本によりますと出力増加時の機首上げの傾向を抑えるために推力軸を1〜2度下げるそうです。単純な答えでしたね。お騒がせしました。ではまた・・・・・・。
    ダンガ−j


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