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835 同調式機関銃が発明される以前では,機首に機関銃を装備するために,プロペラに防弾板を張って対処していたそうですが,跳弾がエンジンに当たったりしなかったのでしょうか?
当たった全ての弾がプロペラの旋回する方向へうまく弾かれたとは思えないのですが。
虎ノイ

  1. 推測だけのレスで失礼ですが、
    プロペラ面の角度を考えれば、機体の方向へ跳ね返ってくることはほとんど無かったと思います。
    もしかしたら、エンジン部上面に同様の防弾板貼り付ける位はしてあるのかもしれませんが。
    勝井

  2. 僕の知っている図では、防弾板はプロペラ面に水平ではなく、山形になるように
    取り付けられていました。機銃からみると、手前が頂点、左右がすそ野です。
    なので防弾板に当たった弾はその避弾経至によって左右前方にはじかれる予定です。
    こてらじ

  3. 防弾板といえばローラン・ギャロスですが、彼は前方銃を装備するにあたって実験をしています。ホチキス機銃で25発撃ったところ、7発がプロペラに当たり、防弾板の装着を決定したそうです。でも、衝撃でクランクシャフトが壊れて不時着したりしてますから、当たらなくともエンジンには辛いものがあったようです。
    らあ

  4. Windsock Datafileのモラン・ソルニエI/Jの巻には2.にあるとおりのものの写真があります。補足すると、このデフレクタはプロペラ面にはとりつけられておらず、ステイを介してクランクシャフト(またはプロペラハブ)にとりつけられているようです。
    ↓ タマ
    へ デフレクタ
    / プロペラ
    Schump

  5. デフレクタの取り付け方はバリエーションがあったようですが、基本的にはプロペラハブ(即ちクランクケースカバー)からステーを出して、プロペラブレードからも振れ止めの細工をしていたようですね。 当時のロータリーエンジンはエンジン本体とペラが一緒に回転したため、クランク軸からデフレクタステーを出すことは不可能だったと思います。
    松木

  6. ↑プロペラハブが取り付けられている軸はクランクケースとは別部品なのでつい筆が滑りました段、面目ありません。
    さて、Windsock Datafileの相当巻(署名訂正:”Morane Saulnier Type L””Morane Saulnier Types N,I,V”)を改めてしらべましたところ、これらの機種ではデフレクタは思いきり(クッションもなしに)プロペラブレード基部(根元からここまではブレード本体の倍以上の厚さ)にボルト止めされています。ただし、これは単なる位置あわせのためのもののようで、ステイも平行して存在します。
    デフレクタ本体は頂点からブレード前後縁に向かってスロープ上の溝が切られており、弾丸はこれに沿ってそらされるようになっています。
    なお、1.にあるようなカウリングの防弾措置を施した機体はないようです。そもそもエンジンを防弾した一次大戦機といえば、ユンカースJ.1ぐらいのものですし。
    Schump

  7. 色々回答ありがとうございました。
    実家で何げに手に取った学研の図解「軍用機」(弟の本だった)に同調式機関銃と共に山形の反跳板が弾丸を弾く様が描かれておりました。
    今から30年近く前の児童向け書籍ですが,第一次大戦機や戦間期の機体も掲載されており(正確な機種名や機番かどうかは?ですが)入門書的な意味からは,侮れない一冊だと感じました。
    虎ノイ


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