QQCCMMVVGGTT
926 ヘリコプターが不時着水する場合、着水後ただちに機体を傾けてメインブレードを水面に接触させ回転を止める。
その時、機種によりローターの回転方向(右まわりか左まわりか)によって機体を傾ける(右側か左側)ことがマニュアルで決められて
いると本に書いてありました。事実でしょうか。
イマジン

  1. 私は防衛大学を卒業後、陸上自衛官になりOH-6のパイロットとして現役をつとめました。
    今は陸上勤務となりヘリに乗務するのは規定の練習時間を月々クリアーする時のみとなりました。私が30年まえに
    使用した教則本にこの質問の答えになりそうな一項がありましたので送信します。
    「ヘリの不時着水はエンジンの停止状態の場合とエンジンを作動したままでの着水の二通りが考えられます。」
    @ 「エンジン停止の場合での着水」・・・オートローテーション降下を通常の手順で行い、ピッチレバーを上げて
    沈下率を減らして静かにテールから着水します。テールが水面に接したら直ちにスティックを右いっぱいに倒し機体を
    右側に倒します。メインローターのブレードが水面にあたり回転がすばやく停止します。もし間違えてスティックを左に
    倒すとブレードが折れて機内に飛びこんで搭乗員を傷つけることが充分考えられるので注意すること。
    A「エンジン可動のまま着水」・・・通常の降下進入を行い水面上4フィートでホバリング。静かに通常の着陸操作をし
    てスキッドが着水したら前記と同様にスティックを右いっぱいに倒して機体を右に横倒しにしてローターの回転を止め
    すばやく機外に脱出する。以上。
    ただし、この方法はアメリカ、イギリス、ドイツ製などのメインローターが左まわりの機種の場合です。フランス、ロシア
    製などの右まわりの機種はスティック操作は左に倒すことになります。
     

    野口


Back