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935 実は……零戦52型出現の経緯がよく分かりません。22型までは開発のための実験促進委員会などが逐次開かれてきた様子がある程度把握出来るのですが、 52型に関しては突然実機が搭乗して来た印象です。

  1. ↑自己RESです。
    これはまた、 巷間伝えられる零戦開発に関する記事が三菱側関係者ばかりに取材して行われていることによるようです。 開発史が不明確な52型、 52甲型、 乙型、 62または63型は、(三菱抜きで)空技廠単独で作られてしまったためと考えます。 (52丙型、 53丙型、 54型は構造上の大改造になるので、 三菱側の手が必要になったのでしょう)

    なお、 小生、 先日栄三二型について質問いたしたものです。 直後身内に不幸があり、 初七日まで済まして帰ってきたときには、 もう終わってしまっていたの


  2. ↑でした。ご回答下さった方がおありでしたら、お礼が遅れて大変申し訳ありません。答えの方は『真実一路』で読ませていただきました。どうもありがとうございました。
    (なお、質問文中の「搭乗」は「登場」の誤りです)


  3. 該当の質問は「終って」はいません。上の移動するのボタンを使って番号の若い質問に移れます。読む人は読んでますから、追加書き込みも当然OKです。
    BUN

  4. や、やってみますね。


  5. そうだ、52型の経緯ですけれども。航空本部は新しい栄21型搭載のA6M3(翼端を切った32型と、翼内増槽装備の22型、どちらもM3なのは翼の長短はほとんど重要視されない改造点である為です)に対して十分に満足しておらす、研究継続になっています。その後の継続研究の中で仮称22型改として52型(短主翼で翼内増槽装備のタイプ)が開発され、比較的慎重に審査の上、全面的な量産に入ったのです。
    BUN

  6. もう少し詳しい、例えば時期的なことは分かりませんでしょうか。
    仮称零戦22型改があったことは把握しているのですが、BUNさんのによるとかなり早い時期から作られていたようにお思えます。(あるいは複数タイプ作られたようにも。零戦32型のときにも、初め翌幅12メートル栄21型付きから始まって、翼幅11メートルで栄12型搭載のもの、その他作ったうえで、7号機に至っていまだ決定版出ずなどといわれていますから)
    例えばですね、52型の設計主務者は誰かとか。



  7.  A6M3の評価は17年3月の時点でほぼ合格点を与えられていたことは航空本部の書類などから伺えます。留保としては、21型の後期生産型の速度向上が顕著でA6M3とあまり差が無くなった事などでしたが、中島での生産治具の手配も4月までには始められ、10月からの生産命令に備えていました。そこへ実施部隊の第十一航空艦隊司令長官からのA6M3を皮肉をこめて局地戦闘機呼ばわりしたM3批判が出て、航空本部長の海軍大臣への進退伺い提出事件(「艦上戦闘機機種転換に関連し身上に関する件上申」)にまで及ぶのですが、10月半ばには、A6M3改善案が検討され拙速的な解決案として21型の主翼に翼内増槽を加えた22型が出現し、32型と共に制式採用手続き中とあります。少なくとも10月30日付けの報告書の中に「本機の性能向上については引き続き研究中」とありますので、本格的な32型改良案としての翼内増槽付き新主翼搭載の32型である52型の研究はこの時期から開始されていたと見て間違いは無いでしょう(設計主務者?の個人名は確認していません)。
     このように32型と52型の間に22型をはさんで解説する記事をよく読みますが、52型と32型はこのように直接つながっているのです。
    BUN

  8. ひじょうによく分かりました。
    17年2月2日の研究会では、零戦を対爆撃機用に20ミリ4丁に改造する件などが出ていたこともあり、てっきり零戦を局戦化する方向で進んだ結果が52型かとも思っていたものですから。迷妄が晴れた思いです。
    32型の性能向上失敗を受けたとしか思えない、航本発動機部永野大尉の金星エンジン搭載提案の話なども(なにせ32型の量産機が出はじめるかどうかという時期の話ですから)間に挟めると、実にすっきりします。
    「主務者」については、52型の設計が空技廠内で行われたことを確かめたかっただけです。


  9. ちょっと待てよ。度々住みません。
    17年8月27日に空技廠で開かれた「仮称零式二号艦上戦闘機実験促進委員会」(つまり試作中の32型の扱い方について)では、8月7日からのガダルカナル戦の戦訓(航続力が必要)が早くももたらされたように伝えられています。
    十一航空艦長官よりのM3批判というのも、ガダルカナル戦を受けたものと思います。
    要するに、ガダルカナル以降32型の発展形が22型と52型の二つ道に分かれ、52型の方を前に出すとまた「局戦」呼ばわりされそうなので、より慎重に検討を進めた、と、こういう理解でいいので


  10. ↑しょうか。


  11. ああ、いや、お手数おかけするまでもありません。理解しました。
    以降19年前半まで性能向上の現実的手立てで苦しんだということですね。
    どうもありがとうございました。


  12.  22型はあまりにも早く登場してますので拙速な改造案だったのだと考えられます。十一航艦司令長官の「局戦」呼ばわりは航本部長ですら不満であったらしく実戦とはいえあんな満載状態で毎日飛ばすのは常識から外れている、といったニュアンスも感じられる文章を書いています。確かに正規状態では21型と32型の航続距離はそれほど差が無いのだから無理もありません。この発言がどう伝わったのか、名前は出せませんが某モデルアート系の出版物の某野原氏の解説等の、僅かに180度程度間違った記述の元になっているのでしょう。
    BUN

  13. 21型と32型の航続力は実際どれくらい差があるのでしょう、あるいはないのでしょうか? 正規で3分の2程度と把握しておりました。



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