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938 各国の航空会社の規模なんですが、戦時中のことだし、軍需産業だし、よくわからないんでしょうけど、調べる方法はあるんでしょうか?

フォッヶウルフとハインケルはどっちが大きい会社か、ブリストルと中島はどうかなんてのを考えはじめるとキリがないんです。

当時の軍用機の生産機数にも関連するのではないかと思うんですが・・・
わからんちん

  1. 各航空機メーカーの企業としての規模は謎ではなく、調べる方法もあれば記録も残されています。ただ、気になるのは、「軍用機の生産機数と関連する」との部分なのですが、各メーカーの企業としての規模と各メーカーの名を冠して生産された機種の生産数量とは直接には関係がありません。例えば、Fw190の生産はフォッケウルフだけで行われた訳ではありませんし、中島飛行機は航空機専業ですが、三菱重工は航空機部門を持つ巨大企業です。
     航空機の生産能力を総合的に見たい場合は、フォッケウルフやハインケルのような機体メーカーを見るのではなく、エンジンメーカーであったユンカースやダイムラーベンツ、日本ならばエンジン生産量ではトップであった三菱と、それに次ぐ規模で生産していた中島のことを調べた方が恐らく効率的でしょう。エンジンの生産量合計の半分から六割五分程度がその国の航空機生産能力と、大雑把に考えることが出来るからです。戦時のエンジン生産量と機体生産量の割合は国家の軍需関連部門で決定されるものですから、各国の航空機生産能力といったものを推定する際にはこうした根本の部分で調べるのが良いのではないでしょうか。
     ただし、企業規模を調べてそこからわざわざ推定しなくとも各主力航空機エンジンの生産台数または計画はほぼ判明しています。
    BUN

  2. ありがとうございます。

    参考文献で入手しやすいものがあれば、教えていただけませんか?
    わからんちん

  3. 手始めに日本語で読めて市販され、入手容易なものとしては、中島飛行機の研究/高橋泰隆/日本経済評論社/1988.5はどうでしょうか。硬い内容ですが当時の航空機産業の様子がデータと共によくまとめられています。
    図書館で取り寄せてもらっては如何でしょう。
    BUN

  4. 重ね々々ありがとうございます。
    ところで、
    >機体メーカーを見るのではなく
    ということは
    エンジンは開発元のメーカーが独占的に製造し、機体やその他の装備は他のメーカーも協力したという解釈でよろしいのでしょうか?
    わからんちん

  5. 違います。製造に高度な技術と設備の必要なエンジンはそれを製造できる工場が限られ、比較的単純簡易な技術で製作される機体は製造できる工場が多いということです。板金加工その他で出来てしまう機体に対して切削加工を大幅に伴うエンジンの製造は困難な仕事だったのです。
    つまり、機体の生産拡大は他業種の転換によって比較的容易に出来るけれども、エンジンの生産の拡大は難しく、大雑把にエンジン生産即航空機生産能力と言える、ということです。
    BUN

  6. ありがとうございました。

    話は変わりますが、胃袋さん、BUNさんが話題にしておられるところの学研の雷電はいつ出版されるのですか?
    参考文献として購入伺いを提出したく、制式名称が付与されているのでしたら、詳細をご教授願いたいと思うところでありそんえんじん。
    わからんちん


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