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972 零戦32型は開発した意味があったのでしょうか?
最大速度もほとんどあがってませんし、航続距離も大幅に下がってますし。
景司

  1. 32(さんにい)型の構想は開戦以前に決定していますし、航続距離は正規状態で21型と遜色ありません。最大速度も開発当初の21型よりも、馬力向上に見合った数値以上に向上していますので採用されるのは当然でしょう。
    BUN

  2. ありがとうございます。 
    しかし
    21型 最高時速533キロ 航続距離3502キロ 馬力940
    32型 最高時速544キロ 航続距離2378キロ 馬力1130

    1000キロも航続距離が落ちるのは大きくないですか?
    最大速度10キロばかりでも実践では大きいのでしょうか?
    質問者

  3. カタログ上の最高速度はさほど変わりなくとも空戦時の加速力、急降下時の突っ込み、横転(ロール)性能の向上が大きかったのではないでしょうか。航続距離の低下は確かに痛手かも知れませんが、そもそもガダルカナル戦のように中継基地なき遠距離洋上侵攻戦を単発単座戦闘機に強いること自体が間違いのような気がします。
    ささき

  4. 零戦32型の推算最高速度って、もっと速いはずだったと思います。
    堀越二郎氏は、32型の推算速度と実速度の違いは、
    栄21型の1段2速過給機が所期性能を発揮せず、
    発動機出力が額面割れをしてたのが原因と発言していました。
    光人社の文庫にあるはずですよ。
    無頼庵

  5. エンジン出力の数字はあくまで計画値であって実際に測ったものではないんですか?
    フッフール

  6. 堀越二郎先生が戦後、平和教育の道に志されあの「堀越学園」を設立されたのは有名な話ですが、そのせいか零戦の細かいサブタイプについては記憶が薄れられたか、あるいは平和教育の見地からあえて黙殺されたと思われる事実がいくつかあるようです。ということで、堀越先生を信じるか私を信じるかは御自由ですが、来週の「真実一路」まで待ってくれい。
    BUN

  7. 533キロの数字は11型のもので、21型は自重が少し増えたので最大速度は518キロに落ちたと聞いたことがあります。

    フッフール

  8. 零戦は、もともと二速過給機付きで作られようとしていたらしくあり、栄を積んだのも、瑞星よりも早期に二速過給機を実現できそうというのが一因といいます。この必要性の根拠はおそらく間違いなく13年9月に十二空から出された戦訓であると思います。
    A6M3の機体設計側計算値では、最大水平速度298(あるいは299.5)ノット/6000メートル。A6M2の273ノット/4200に対し15ノット程度の増速が見込まれていたようです。
    A6M2が288ノット/4550出るとすれば、単純計算プラス15ノットすると52型の305ノ


  9. ット/6000にかなり近い数字になります。ここで、当初の目標がようやく達成されたのです。
    と、思いきや、実は堀越記述でも、16年末にはA6M3の速度実測値
    が計算値と合致して来ている、とあるのです。A6M3はもっと速かったらしくもある。BUNさんに期待して待ちましょう。
    いずれにせよ、一般にいわれている32型と52型の速度差はあり過ぎる。52型でそれほど劇的に改善されたというのは納得行かないところです。


  10. ほほほ〜い。それももうじきズバリ答えが読めるよ〜ん(嬉)。
    BUN


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