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1067 第二次大戦のドイツの駆逐機とはどんなジャンルの飛行機なんでしょうか?

機銃

  1. 駆逐機とはヤークトフルークツォイクの和訳ですが、日本でいうところの「戦闘機」のことです。
    yuji

  2. そうです。ドイツ語的には“戦闘”機(カンプ・フルークツォイク)とは爆撃機になります。
    戦闘機と言えば今日でこそ“F”ですが、米陸軍航空隊の戦闘機“P”と同じ概念です。
    かっぱ

  3. 駆逐機のその訳、間違ってませんか?
    BUN

  4. 駆逐機はZerstorer(oはウムラオト付き)ですな。
    Kampfflugzeugは爆撃機、Jagtflugzeug(あるいは単にjager(aはウムラオト付き)は戦闘機です。

    で、駆逐機ですが、高速・大航続距離・重武装(+多座化による高航法能力)の双発機によって、爆撃機援護、長距離制空(!)、爆撃、偵察などをこなす万能機を作ろうという思想の機体で、1930年代中盤から後半にかけて世界的に流行した双発戦闘機思想の頂点(?)にあるものです。Me110〜410が有名どころでしょう。
    Schump

  5. >4
    以前読んだ本にヤークト=狩る、フルークツォイク=飛行機→「駆逐機」と和訳→「戦闘機」のこと、とありましたので鵜呑みにしておりました。
    また一つ勉強になりました。多謝(^^)
    yuji

  6. 駆逐機、空の“Zerstorer”の事だったんですね。てっきりつられてしまいました・・・。

    4>補足(及ばずながら補足させて頂きます)
    これは対単座戦闘機戦闘を念頭に置いたの重戦闘機であったため Zerstorer と称されました。
    大戦後期に出現した重爆撃機迎撃用の重武装/長時間滞空を念頭においた機体とは目的が異なったものです。

    当時流行った「独立空軍」を持つ上で必須の装備と考えら整備されていました。
    つまりその中核となる爆撃機と行動をともにすることが出来る、という点が
    重要な要素で速力も巡航能力に、航続距離に重点を置かれていました。

    つまり戦端が開かれると我がKaempferが敵領に侵攻して行く訳ですが、
    当然我がKaempferに対し迎撃をしてくる敵Jaegerと言う存在があります。
    そこでKaempferに随伴し敵Jaegerよりこれを守る存在が求められ
    Zerstorerが“必要”となり整備が求められました。

    新たにBomberが出現し航空体系が再考されるまでの短い間ですが存在した概念です。
    単座戦闘機による侵攻作戦が難しい、という時代の発想に基づく戦闘機の装備体系ですので
    目覚ましい航空機の進歩の中アッという間に時代遅れとなってしまいました。

    (私の理解で間違っている点はおおいに正して下さい、お願い致します)
    かっぱ

  7. >単座戦闘機による侵攻作戦が難しい、という時代の発想に
    >基づく戦闘機の装備体系ですので目覚ましい航空機の進歩の
    >中アッという間に時代遅れとなってしまいました。

     双発の搭載能力を生かした長距離護衛の発想は、P-82として
    結実していませんか?その後もF-4、F-15、F-14、F/A-18と、
    米空海軍の主力戦闘機はひたすら双発ですよね・・・
     時代遅れというには、まだまだ早いと思いますよ。

    SADA

  8. SADAさん、思想的問題かもしれませんが、単発の主力戦闘機も大いにあるんじゃないですか?
    BUN

  9. まぁ、「主力」という言葉の捉え方かもしれないナ、、これは(^^;
    tackow

  10. ジェット機とプロペラ機では双発機の意味が全然違います。
    プロペラ機を双発にすると、少なくともプロペラ直径+αだけ左右に離してエンジンを積むことになり、これでヤジロベエとして安定してしまうのでロール性能をかなり損ないます。Do335やキ64のようなタンデム配置にしたところで、こんどはピッチ方向の操縦反応が悪くなります。
    これに対してジェットエンジンはくっつけて装備できるため、単発機と比べた場合の慣性モーメントの増加による運動性の低下はほとんど気になりません。ならば長距離飛行時の安全性や出力重量比の増大を狙って双発化するのにためらいはないでしょう。
    なお、ジェット双発戦闘機でも、F-14、MIG-29、Su-27のようにエンジンを左右に離して装備したものがありますが、この場合、ロール性能に影響があるそうで、同クラスのF-18とMIG-29を比べた場合、エンジンを束ねている前者のロール率は、後者の20〜30%増しになっているともいいます。しかし、P-38L(補助翼に油圧アシストあり)のロール率が同時期の人力操舵の単発戦闘機の半分程度だったことに比べれば、たいしたことはありません。
    Schump

  11.  「駆逐機」思想の裏には、急速に発展する航空機の性能に、空戦理論が追いついていなかった事情がありそうに思えます。
     1920 年代中頃まで戦闘機と言えば昔ながらの羽布張り複葉機、せいぜい 200Km/h 前後の速度でくるくる水スマシみたいに回って背後を取り合っていたのが、1930 年代中頃から全金属低翼単葉応力外皮構造、ファウラーフラップ、引き込み脚、可変ピッチプロペラ、1000hp 級のエンジンなんてハイテクノロジーが次々に実用化され、戦闘機の最高速度は 400Km/h を超えるようになってしまいました。
     「えらいこっちゃ。ひょっとしてもうドッグファイトの時代は終わりじゃないのか?速くて沢山の火器を積んだ高速重戦によるすれ違い様の一撃離脱で勝負が決まる時代が来るんじゃないのか?一撃で勝負が決まるんなら、単発より双発のほうが火力も速度も優秀に決まってるじゃん。」てな具合に。
     これと並行して「やっぱ戦闘機はドッグファイトが華よ。ドッグファイトするなら複葉のほうがいいに決まってるじゃん」という思想も同時にあり、ここから CR42 やグラジエーターや I-153 など一見場違いのような近代的複葉戦闘機が産まれたのだと思います。
    ささき


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