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スプリングタブとは? アンサラー |
サーボタブは操縦桿でタブを動かして、その力で動翼を動かすものだそうな。
相変わらず言葉が足りなくてすいません。
ダンガ−j
バネはどこにつくのでしょうか?
バネの役割は何でしょうか?
>サーボタブは操縦桿でタブを動かして、その力で動翼を動かすものだそうな
それはバランスタブでは?いやコントロールタブ?
サーボタブ、バランスタブ、コントロールタブの違いは何でしょうか?
アンサラー
http://home.swipnet.se/~w-65189/glossary.htm
Balance Tab - It operates in such a manner as to move in the opposite direction of the main
control surface. It will assist in moving the main control surface.
Servo Tab (Control Tab) - Is operated directly from the cockpit to move the primary control
surface.
バランスタブは舵の中立位置の補佐に用いる小さな補助舵面。操縦桿とは別のコントロール(タブ・ホイール)によって駆動されます。飛行機を巡航状態に入れたとき上下・左右の傾きをこれで補正し、操縦桿から手を離しても直進するように調整します。
これとは別に舵の中立位置を補正するための半固定タブが付いている場合もあります。これは試験飛行して中立位置を補正するもので、「サワルナ」とか「DO NOT TOUCH」とか注意書きがある場合が多いです。
コントロールタブまたはサーボタブは舵の駆動に用いる補助舵面。この場合面舵面はヒンジでブラブラしているだけで駆動系にはつながっておらず、操縦桿の操作はタブだけを動かし、タブに発生した空気力によって舵面を動かします。
スプリングタブについて記述がありませんがサーボタブの一種で、スプリングは舵を中立位置に戻すために挿入されているようです。
タブを使った空気力駆動という二度手間的な方法を取るのは、大型機や高速機で舵が重過ぎ人力駆動できないのを解決するためです。油圧を使った方法と異なり、機構的故障が即操縦不能に直結しない利点があります。私が知っている例はグラマンの試作後退翼戦闘機 XF10F ですが、低速時の効きを重視すると高速時に操縦不能、高速向けにすると低速時に舵がスカスカになりやっぱり操縦不能というジレンマを最後まで解決できなかったようです(最終的には油圧ブーストに置換しています)。他にどんな例があるのかは寡聞にして知りません(DC-9 系旅客機のエレベーターがタブ駆動だと聞いたような気もしますが)。
ささき
これはトリムタブではないでしょうか?
アンサラー
ささき
他の採用例
富士T−1は世界的にも珍しい「完全人力操舵の遷音速機」なのですが
(油圧ブーストの開発に自信が無かっただけだけど^^;)
当初はスプリングタブで設計を進め、タブ・フラッターの恐れがあるために
バランスタブに置き換えています。
零戦でもあのフラッター事故において、タブ・フラッターが疑われたことが
あります。
あとはそう、YS−11の方向舵にスプリングタブが使われていますね。
他にもいろいろあるだろうと思います。
たかつかさ
補足
バランスタブと書きましたが、T−1の書類を見るとサーボタブとありました。
訂正します。
たかつかさ
スプリングタブ、あるいはサーボタブのいずれも、舵面の前縁、あるいは後縁の
一部を主舵面と逆に動かすことによってモーメントの一部をバランスさせ、
操舵力を軽減しようという、所謂バランスタブの一つです。
サーボタブは後縁タブがリンクを介してロッド、又はケーブルで直接駆動されます
が、スプリングタブの場合、主舵面、あるいは後縁タブがスプリングを介して
駆動される為、ばね定数を変えることによって比較的簡単に操舵力を調整できる
利点があります。反面、すでにご指摘のある通りフラッターの原因となりかねません。
3>
ささきさんの見つけられた英文の解説、あれをそのまま直訳すれば正解なのです。
尚、スプリングタブ、サーボタブ双方とも舵面の後縁部を逆に動かすものですが、
舵面のうちヒンジ前部に位置する部分が主舵面と反対にせり出す形のバランスタブ
は、ささきさんもお世話になっているのではありませんか?
セスナ152の水平・垂直尾翼に見られるホーンバランス、あれが前縁バランスタブ
の一例です。
みなと
スプリングはロッド(ケーブル)とタブとの間に有るのでしょうか?
それともヒンジに組み込まれているのでしょうか?
アンサラー
ダンガ−j
主舵面のヒンジにスプリングが有るのでしょうか?
タブのヒンジにスプリングが有るのでしょうか?
どちらにしても、その場合(舵角0度になるようにスプリングの力が働くとして)
低速では風圧が弱くて、スプリングの力が優位で小さな舵角
高速では風圧が強くて、大きい舵角
と、ならないでしょうか?
これではまずいのでは?(剛性低下方式の逆の効果?)
アンサラー
ではスプリングタブの利点というと・・・・サーボタブの場合大舵で舵が重くなりオーバーバランスとなりやすい。その点スプリングタブの場合、小舵で操縦力の小さいときはスプリングはあまり働かず、大舵で操縦力の大きいときは、スプリングを使用して、大舵での舵の重さと効きを規制します。速度には関係しません。タブで操縦してるから。
ダンガ−j
>主舵面のヒンジにスプリングが有るのでしょうか?
>タブのヒンジにスプリングが有るのでしょうか?
>どちらにしても、その場合(舵角0度になるようにスプリングの力が
>働くとして)低速では風圧が弱くて、スプリングの力が優位で小さな舵角
>高速では風圧が強くて、大きい舵角と、ならないでしょうか?
これは誤解です。スプリングはタブを中立位置に保つ為に
挿入されているのではありません。
前回の書き込みでスプリングを介して駆動される、と記した通り、
スプリングは舵面を動かす為のリンクと、舵面の間に挿入されています。
スプリングを介して舵面が駆動される為、操縦桿に与えられる一定の変位量
に対する舵角(特に初期変位角)は舵面に作用する動圧に応じて大小します。
したがって、操縦索の剛性低下方式と似たような効果が得られるでしょう。
みなと
>挿入されているのではありません。
私がいい加減なことを書いたため誤解を与えたしまったようです。
勝井さんに偉そうなこと言えないなぁ。反省(_ _;)
ささき
ダンガーjさんこんにちは。
ダンガーjさんと僕とは概ね同じことを言っているようなのですが、
”速度には関係しません。タブで操縦してるから。”という下りがよく判りません。
これはどういう意味でしょうか?
みなと
ロッド(ケーブル)
|
↓ ↓スプリング
____mm
__ __ Δ
__◎__◎_>
↑ ↑タブ
主舵面
こんな感じでしょうか?
アンサラー
|
↓
__
∩mm
||@ mm'
__∪_△__ _
__◎____◎_>
↑ ∇↑タブ
主舵面 @'
mmとmm'(スプリング)、@と@'(ロッド)で連結してみてください。
主索が引かれると、リンクに連結したスプリングが引かれ、主舵面が図上、上方向
に上がり、タブは逆に下方向に下がる様子が想像できるでしょう。(か?)
ふう。参りました。
みなと
ロッド(ケーブル)
|
↓
__
∩mm
||@ mm'
__∪_△__ _
__◎____◎_>
↑ ∇↑タブ
主舵面 @'
今度はどうでしょうか?
みなと
タブ部分、@’がずれてしまいました。再再挑戦です。
ロッド(ケーブル)
|
↓
__
∩mm
||@ mm'
__∪_△__ _
__◎____◎_> ←タブ
↑ ∇
主舵面 @'
今度こそ...。
みなと
に追従してバランスタブを作動させて常に操舵力を
一定に保つシステムだったと思います。
サーボタブ、コントロールタブというのは始めて聞きました。
タブが主、舵が従なんて操舵システムもあるんですねぇ。
タキシングや離陸滑走の時ばどうなるんでしょう、心配です。
林檎
>20. スプリングタブは操舵力の大きさ(=バネの伸び)
に追従してバランスタブを作動させて常に操舵力を
一定に保つシステムだったと思います
みなとさんのとは別の方式なのでしょうか?
ダンガ−jさんのも違う方式のような(推測)
とするとスプリングタブとは、スプリングを組み込んだタブ全般の名称で、方式は色々有る…とか?
アンサラー
ロッド(ケーブル)
|
↓
__
∩\
|| \
__||__\_________
|| \ \
◎ ○ \ ◎ >← タブ
_ ∪mm____\_||_/
↑ ∇\▽
主舵面 @'
こんな感じですかね。これはバランスタブに組み込んだ場合だそうです。(勉強不足でごめんなさい。しかし私の参考書も誤字だらけだし、文章の内容もわかりにくいなア。)
操舵力を一定に保つのではなく、大舵になったときに加速度的に増える舵力を軽減させるための装置だと思います。どの舵角でも舵力一定だと操縦しにくいでしょう。
ダンガ−j