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イナーシャスターター(慣性始動装置)および電動イナーシャスターターについて教えて下さい。 イメージは何となく分かるのですが、どうも今一つ具体性に欠ける感じです。 日本の場合、いつ頃から装備されるようになったのかも分かれば嬉しいのですが。 シゲル |
しかし、坂井三郎氏の記述では、整備員がイナーシャスターターを手で回し、回転が十分に上がったところで、クラッチをつないでエンジンを始動したとされています。
また、ガダルカナルからの帰りに途中の島の浜辺に不時着した零戦が、再起動することができず、空からエナーシャスターターのハンドルを投下してもらい、再起動して帰還できたという話を読んだ記憶があります。
とすると、栄21型以降では電動化された(手動併用で)のではないかと考えます。
みや
「イナーシャの回転が上がる」というのは、何の回転でしょうか。「慣性」と言うからにはある程度の質量(慣性)が必要と思いますが。
電動イナーシャスターターの場合は、スターターモーターの回転が充分に上がった時に、クラッチを繋いで、同時に点火プラグの電気系統もONにすると解釈しています。
手動の場合は、いったい何の回転を上げるのか、分かりません。
宜敷お願いします。
シゲル
なんらかの方法でこの回転数を上げてやり、充分な
運動エネルギーを蓄積したところで
「クラッチ&点火系統接続」で始動します。
たかつかさ
エンジンの写真やイラストを見ても、それらしき物は見えないし。
また、重量の面からも不利だと思うのですが。
シゲル
スターター専用のはずみ車で、スターターモーター
が目印になると思います。
栄なら後からの写真で真ん中に有るやつです。
ただのカバーか、スターターモーターのマウントに
見えるやつです。以外な程小さいです。
10000rpm以上まで回転数を上げる様なので
小さくても大丈夫なんでしょう。
> また、重量の面からも不利だと思うのですが。
民間機と違い、軍用機は設備のない飛行場にも降りるので
自力でエンジンをスタートさせるのが必須条件です。
スタータを人力で廻す為のクランクすら無い事も考えられるので
重くてもスターターモーター迄のせる、重くて不利なんて
言ってられないと思います。
林檎
ちょっと論点がズレたかもしれないのでもう一つ。
エンジンを直にモーターで廻すよりはずみ車を使った
方がずっと軽くなる筈です。
モーターで直にクランクを廻そうとするととんでもなく
でかく重たいモーターが必要になるので、小さいモーター
で最初にはずみ車を廻してで勢いをつけておいてから
ガツンとクランクに接続、その衝撃でクランクが回転します。
(恐らくはずみ車の方は一瞬で回転が殆ど止まると思います)
実際には壊れない様に間にスタータとクランクの間に
多少の緩衝システムが入る様です。
林檎
理解した、と思います。
シゲル