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1330 かつて零戦の搭乗員としてさる空母に乗艦していた方の記述で、以下のような件がありました。簡単に書かせて頂くと・・・
『索敵に出た艦載機(フロート機)が帰還して、洋上の母艦に収容される手順は非常に手間がかかる。何故なら洋上は波が荒く、そんな所に着水する航空機は波に揺られてドンブラコ・・・要するに母艦との位置関係が波によってコロコロ変わる。だからまず、母艦は円弧を描くように移動する。その戦隊が防波堤となって、ほんの僅かとはいえ波が納まり母艦の動いた円弧の内部は波が静まる。そこに着水した艦載機は波が静かなうちに母艦に収容されるのだ。作業員も大変なのだ』・・・と。
ですが、私が読んだ『2式水偵』の本にはそういう記述はありませんでした。
たまたまその本に記述が無かっただけなのか、それとも島などを基地とする水偵の場合は、それほど大きな波にあらわれる事がないのでしょうか?
以前に紅の豚かなにかで『アドリア海は波が穏やかなので飛行艇が活躍するのにはうってつけなのだ』とか書いてあったので。(アレはどこまでがフィクションか解りませんが・・・)

長々と書いてすいません。航空機の書籍って、スペックとかの記述は多いですが、こういうなにげない事ってあまり書いてないじゃないですか。
ついでに言えば水上機の本って少ないじゃないですか。気になって気になって仕方がないのです!!
毎度毎度しょーもない質問で恐縮なのですか、どなたかお教え下さいませんか?

謎の印度人

  1. 二式水偵とはあの紫雲の非公式な通称ですが、紫雲の本がありましたか?
    島嶼を基地とする水上機は環礁内の海面を利用しますので、波の心配はありません。水偵の基地が設定された場所を調べると大概はこうした環礁、または入り江が選ばれています。日本国内の基地もまた、2km四方の自然、又は半人工の入り江を造成して設営されている場合が多くあります。
    私は毎週末をグアムで過ごしますが、私の別荘のプライベートビーチから見える海もこうしたリーフの中ですので、まるで池の如く静かな海面です。
    信じる者は救われます。

    BUN

  2. ぼくの見たアドリア海は、水蒸気で霞んでて何も見えなかったなあ。(ホント)


  3. 与太ばかりも何なので、手近なところで『軍艦メカニズム図鑑・日本の巡洋艦』(グランプリ出版)287ページをご覧下さい。ウエーキ(航跡)を利用した着水の方法がごく簡単にではありますが、紹介されています。
    ちなみに、この着水法は戦記本の類いを数読むと、しばしば出会うことが出来ます。ひじょうにスタンダードな方法といえましょう。ぶつかります。中には、夜間、艦からのサーチライト照射下でこれをやった話もありました。さぞまぶしかったことでしょう。


  4. ↑「ぶつかります」は推敲ミスです。無視して下さい。


  5. 米軍は艦からウェーキに沿って回収ネットを垂らし、フロート下のフックを引っかけて巻き上げる回収方法も使っていたようです。まるで魚釣りですが、釣られた機体が「キングフィッシャー」というのが皮肉ですね。
    ささき

  6. 実際の水禎の運用については、搭乗員だった方の書かれた戦記「死闘の水禎隊(朝日ソノラマ文庫)」などに詳しいです。絶版ですが、探して読まれてはいかがでしょう。
    メカニズム図鑑の記述は、ウェーキ上に着水するかのように書かれていますが、そういうのって他で読んだことは無いんですが…

    (N)

  7. ご回答有難うございます。
    どうやら私の質問した方法は結構一般的なようですね。
    あ、あとですね!! 質問内容には『2式水偵』と書きましたが間違いです!!
    『零式水偵』の間違いでした!!
    じつは今、かの『2式大艇』の本を読み漁っておりまして、現在の私の脳味噌は『〜式といえば2式!!』という思考が渦巻いておりまして・・・
    ゴメンナサイ!!

    ちなみに、私が今までに読んだ事のある水上機の文庫は『零式水偵空戦記』です。
    あとは『世界の傑作機』くらいでしか読んだ事が無くて・・・
    謎の印度人


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