QQCCMMVVGGTT
1352 Ar234について質問します。

うろ覚えモードで申し訳ないですが、彼女には20mm機関砲が2門搭載されていたと記憶しております。
胴体後部やや下側に固定?で装備され、照準はコックピット上方にやや斜め向きに突き出したペリスコープを介して行なうということになっていたと思います。

どう考えてもこんな装備法及び照準方法が有効だとは思えないのですが、実際のところどうだったのでしょう?
Ar234Bにもペリスコープのないもの(機関砲は陰になる部分なので確認できませんでした)があったり、4発の試作型(Ar234C?)にはペリスコープのついているものを見たことがないので、役に立たないので生産型の途中から装備しなくなったのではと推測していますが。
エラガバルス

  1. 追加です。
    もしかして私は根本的な誤解をしているのかもしれませんが、Ar234の機関砲はパイロットが操縦しながらペリスコープを覗いて後ろに向かって発射されるという理解でよろしいのでしょうか?
    エラガバルス

  2. 記憶モードで失礼します。
    機銃を装備していたのはおそらく夜戦仕様の試作機ではないでしょうか。
    胴体下部にポッド式に機銃を装備していたはずです。
    照準器についてはちょっとわかりません。すみません。
    ”&”

  3. (初期試作機)
     ペリスコープ装備例は確認できません。
    (Ar234Bシリーズ)
     爆撃機型B-2、偵察機型B-2bともにコクピット上面に後方監視用ペリスコープが標準装備されていますが、B-2bの一部にないものがあるようです(現地改修?)。また、Bシリーズ原型機Ar234V9も写真を見る限り装備していません。
    (Ar234Cシリーズ)
     爆撃機型C-3、偵察機型C-4が生産されていますが、ともにペリスコープ装備です(試作機V21は装備せず。V22〜24については不明)。ただし、C-4がBシリーズと同じ矩形の側面形をもつペリスコープであるのに対し、C-3は根元前方に向けて広がった台形の側面形のものになっています(カバーだけ違う?)。C-3は胴体後部に後方機関砲(MG151/20左右各1)を装備する計画になっていましたが、意味がないのと生産効率向上のために実際には省略されています。
    Schump

  4. 在りし日のフライトシミュレータ「ACES OVER EUROPA」の記述によると…Ar234 には水平爆撃照準器しか装備されておらず、高速を生かした緩降下爆撃では照準不能になってしまうため、ペリスコープを 180 度回して前方照準器代わりに使うことがあったとか。
    ささき

  5. 180°回せるんですか。でも像が逆さまになりそう……。


  6. >Schumpさん

    確かに今出ているドラゴンのAr234Cにはおっしゃっている通りのペリスコープがついていますね。

    Schumpさんのおっしゃることによれば、Ar234Bでは機関砲未装備で後方監視用および爆撃照準用としてペリスコープ装備。Ar234Cでは機関砲装備を計画したが意味がないので中止ということですね。

    で、ここでまた疑問が生じてしまったのですが、

    まず爆撃照準用にも使える精密なペリスコープを何故わざわざ後方監視用に装備したんでしょうか?
    ずいぶんと突き出しているので空気抵抗も馬鹿にならない上、試作型は引き込み脚も装備しない機体でそれほど余裕があったとは思えないんですが。

    また、あそこまでの高速機に後方監視用のペリスコープは必要だったのでしょうか?
    あの程度の後方視界でも爆撃機or偵察機としてはさほど問題のないように思えるんですが。
    エラガバルス

  7.  出版物によく引用される「アラド社図面」を見ると、ペリスコープの対物レンズ基部から前後方向に矢印が描かれているので「前方も後方も見られるよ」ということなのでしょう。しかし、前方に向けて爆撃照準に使うとして、

    ・いくら緩降下でもエアブレーキのないジェット機で降下爆撃は危ないのでは?
    ・可動式のペリスコープを照準器にして命中精度は大丈夫か?

    という疑問があり、謎は尽きません。
     さて、Ar234が後方監視をペリスコープに頼ったのは、あの機体形状ではバックミラーでは充分な視界が確保できないせいもあるのではないかと(F4U初期みたいな「ガラスにバルジ部分を設けてミラー内蔵」でもよさそうなんだけど)思うのですがいかが。また、いくら高速機とはいえ、爆弾と増漕をぶら下げれば速度が落ちるので、空力的にクリーンな偵察型ですらP-47に落とされていることから考えて、後方監視に対する配慮は無意味ではないでしょう。
    Schump

  8.  1970年代、日本のある雑誌に掲載されたAr234の計画時の胴体解剖図に、後方機銃が
    装備されていたのが、そもそもの誤解の始まりでしょう。そこで、当時の計画図やマニ
    ュアル等にもとづいて話を進めます。
     Ar234のB型、C型に使用されているペリスコープには大きくわけて2種類あります。
    これは外観、カバーの違いではなく、前後の方向で決まっています。1つは前方用のみ
    レンズがあるもので、もう一つは後方用にもレンズがあるものです。
     どちらもBZA(急降下用自動照準装置)を内蔵しており、後者では後方を見るときには
    内部で切り替えます。従って、水平爆撃照準器しかないというのは誤りです。
     また、後方銃ですが、確かにB-1、B-2のマニュアルの一部の図にも尾部に装備された
    図がありますが、他の図では見られませんし、また、写真でも確認できません。
     C型、C-3、C-4ではコクピット左右に20mmx2を標準装備していますが、後方の
    20mmx2はC-3のみになっています。ただし、C-4では胴体下に20mmx2のガンパックを
    オプションで装着できます。

     さらにこれらとは別に、他の機体にも使用された20mmx2のガンパックが実際にB型を
    夜間戦闘機として使用したB-2Nに装着されました。これがいわゆる「マギルスボンベ」で
    これはじつはAr234専用のものではありません。その写真も図面もすでに発表されてい
    ます。これは当時の資料では胴体下、エンジンナセル下を含めて最大3つを装着できま
    した。

     また、B型は最大速度は730km/hそこそこですが、高度5500mで770km/hの記録もあ
    ります。ただし、このくらいではP47後期型には追いつかれるでしょう。しかし、C型
    ではタイプによって違いますが、4発ですから、最大830から870km/hであり、これなら
    後方銃も、敵を撃墜できなくとも真後ろに位置取らせないぐらいのことはできたでしょう。
    もちろん、Ar234は爆撃機ですから、その速度を生かして逃げ切ることが当然でしょう。
     また、実戦でAr234B型のベテランパイロットは格闘戦をさけ、敵の追撃を降下で何度も
    逃げ切っています。その証言では時速900kmを降下してだしても大丈夫で、それによって
    逃げ切った、と当時を振り返っています。

    国江


Back