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1379 どこの飛行場でもジェットエンジンに鳥を吸いこむ事故が問題になっています。エンジンのインテークに金網を張れば直ぐに解決する問題に思えますが、そうしないのは何故でしょう?
蛍菜

  1.  簡単にいうと、金網のというのは案外抵抗が大きく(穴開き板を使ったエアブレーキや防風フェンスがあることから分かるように、穴を通りぬけるときの空気流の受ける抵抗は大きい)、エンジンの吸気の妨げになるのでやらないのです。
     ただし、吸気が比較的低速の場合はさほどの損失にならないこともあり、ヘリコプター(CH-53等)に使用例がよく見られますし、固定翼機でも異物吸入の危険が大きい離着陸時だけ金網をかける例(Su-27等)があります。

     そういえば、Me262試作機でもエアインテイクに台所用の金ザルのようなフィルターをつける実験をしている写真が残っています。
    Schump

  2. 逆に言えば、みんなそれで困っているのですよ。安価で確実に動作し、離着陸時の異物侵入を確実に阻止し、しかも巡航時は完全に引き込んで重量・空気抵抗とも邪魔にならない機構を考案して特許をとれば億万長者になれるかもしれません。れっつとらい!(>_<)/
    ささき

  3. スホーイ・フランカー系列やMig29のように、不整地使用を前提にしたロシアの機体では、地上では金網状フィルターがかかります。もちろん、空中でははずれます。鳥というより、土くれとか小石に対する防御のようですが。


  4. Mig29の場合、地上滑走時はインテーク上面のルーバーから空気を吸いこみインテークに蓋をしておく方法が取られてましたが、最新型ではこの方法は止めてしまったとか。同様にインテークが低い位置にあるF18は、異物吸入対策講じているんだろうか?
    アリエフ

  5. 自衛隊でジェット機の整備をやってる高校の同級生が言ってましたが、大きな鳥でも入らない限り大抵は大丈夫みたいです。
    胃袋3分の1

  6. 資料をしまいこんでしまったので詳細は分からないのですが、
    数年前、GEだかが旅客機用エンジンのバードストライク耐性テストに「生きている鳥さん」をエンジンに放り込む、ということをしていたのを動物愛護団体に指摘されて「モケイの鳥さん」にしたという話がありましたっけ。
    で、いっぺんに鴨を2、3羽突っ込んでもとりあえず場周飛行して戻れるくらいの間は回しておけるらしいですよ。
    Schump

  7. >4. そうか、Mig29のは完全な蓋でした。いずれにせよ、ロシア機のは舗装されていない場所からの離発着を要求された結果インテークに異物混入防止措置をとったもののようで、きちんとした滑走路に運用を限れば不要なものなのでしょう。フランカーなどは、はね上げ防止用の前輪フェンダーまでついているし、何もそこまで、という感があります。


  8. >1

    Me262のあの金網、私が以前見た写真のキャプションでは「駐機中に異物を巻き込まないため」となっていました。

    20年近く前の赤い背表紙の第二次大戦ブックスだったのであてにならないのかな?


    エラガバルス

  9. >8
    日本のT−1練習機なども部隊で多数運用していたころは
    同様に地上運転時はスクリーンを付けていました。
    これの取り扱い担当者は「スクリーン・ボーイ」と呼ばれ、
    大変な重労働であったようです。

    たかつかさ


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