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1443 なぜ日本軍は風船爆弾に最初から化学兵器を積まなかったのでしょうか？
それとも、西海岸に火をつけ大火災を起こすのが目的だったからでしょうか？
紅葉饅頭

  1. 　化学兵器のみに関して言えば、当時の毒ガスなどは風船爆弾に不適当だからですが、元々、化学兵器がどの程度有効であるかは第一次世界大戦で実証されており、その限界も確かめられています。日本は欧米諸国に対して化学兵器の開発、生産で大きく遅れをとっており、そのギャップを埋めるべく研究開発を進めていますが、装備の充実した米英との戦争でそれを積極的に使用することは当初から考えていません。ですから、有名な毒ガス研究施設も大東亜戦争勃発後は通常兵器の開発施設へと方向転換しています。毒ガス兵器は対ソ戦の緒戦においてはいまだ有効との見解でしかなかったのです。
    　更に別の見方をすれば、化学兵器なり生物兵器なりを搭載し得る兵器が米本土上空に達することが出来ることを証明するだけで、米国への有効な圧力となり得ます。兵器という物は実際に使用する事だけではなく、使用可能であることを公開し、威圧することもまた重要なのです。日本の化学兵器もそういった面では米軍の化学兵器使用を思い止まらせる為に役立ったのではないかと考える事も出来ます。
    ＢＵＮ

  2. あの～
    ①どの辺が風船爆弾に不適当だったのか
    ②有名な研究所が・・・もっとも有名（だと思う）七三一部隊なんかはしっかり
    　研究してたような
    ③アメリカに生物兵器の使用を踏みとどまらせた
    　↑アメリカは使う予定だったんですか
    という質問が起こったのですがどう思われますか？
    紅葉饅頭

  3. 他のところと統合質問
    Ｖ２がサリンとか積まなかったのはやっぱり威嚇的な意味合いからですか？
    紅葉饅頭

  4. 毒ガス兵器に限って言えば、ある程度限られた場所に濃密に散布しなければなりません。風船爆弾の搭載能力、命中精度では不適格なのは当然のことです。
    七三一部隊は戦後の我々には有名ですが、軍には他に、化学兵器を兵器として実際の戦場で大規模に使用することを目的とした部隊があり、毒ガスを実際に散布しての演習も実施しています。
    米軍は対日戦での化学兵器の使用を実際に検討しています。日本もまた、化学兵器を放棄した訳ではなく、爆弾から戦艦の主砲弾まで、毒ガスの搭載を準備していますし、敵軍が毒ガスを使用した場合の対抗策についての演習も陸海軍共に実施しています。存在する兵器は常に実戦での使用を検討されているものです。
    ＢＵＮ

  5. 風船爆弾がアメリカ本土に落下した後のお話しですけど・・・「もし日本が風船爆弾に生物、化学兵器を搭載したらただちに報復（生物、化学兵器を使用する）するだろう」というラジオ放送を行って日本を牽制しました。
    チャッピー

  6. 前なんかで「V2にサリンを積んでみようとしたが危険過ぎるため中止した」
    と書いてあったような気がします。
    当時としては音速を超えるような物に科学兵器を積むのは
    相当な技術が必要だったのではないでしょうか？
    Str

  7. またまた記憶が定かでないのですが、風船爆弾には、細菌兵器を積む予定だったのが、アメリカからの「日本が細菌兵器を使用した場合には、同様の手段でアメリカも報復する」との圧力をうけ、断念したというのを見ました。NHKの特集だったかな？
    ぼるた

  8. 7>私も記憶モードで失礼。
    確か３～４年前の日テレで特集を組んだような気がします。その内容は・・・
    「風船爆弾漂着の報を受け時のアメリカ政府は非常にショックを受けた。爆弾の中身が焼夷弾ではなく農作物に害を与える病原菌だった場合、食糧生産にかなりのダメージを与える。」　真剣になって対応策（サンダー作戦とかいっていた。）を考えていたようです。
    　当時の関係者も出演していて「化学兵器を積まなかったのは報復が怖かった」と言っておりました。

    　敵国に毒物を撒き散らす方法はアメリカも考えておりました。こちらの場合は放射能に汚染された食物をばら撒くといったものでした。（新聞に載ってました。）
    白熊

  9. 　風船爆弾に七三一部隊が何か載っけようとしていた（らしい）という話は森村誠一氏の「悪魔の飽食」三部作＋「悪魔の飽食ノート」のうち、ノートの方に詳しく載っています。
    　余談ながら、三部作の内、第一巻である「悪魔の飽食」を読む際には十分ご注意を。よほど図太い人でない限り、読んでいる最中に気分が悪くなったり、夜中にうなされたりすること請け合いです。下手なホラーより怖い。私は数年ぶりに夜中にうなされるという経験をしました。
    tomo

  10. トーシロがでしゃばってゴメンなさい。
    森村誠一氏の例の3部作って、
    真偽騒動無かったでしたっけ？。
    ごく個人的には、写真や表現に扇情的な物を感じて、
    「読み物」としてはともかく、歴史資料としては危うさを感じます。
    具体的な箇所は、指摘できませんが・・・。

    無頼庵

  11. 　無頼庵さん。ご指摘ありがとうございます。
    　私は詳しくは知らないんですが、結構派手にやり合ったそうですね。後書きか何かで、このシリーズの本１冊がこの騒動のおかげで出版できなくなったと書いてありました。
    　実は、無頼庵さんにご指摘をいただくまで、この騒動のことはコロッと忘れておりました。信憑性については私も何も言えませんが、この様な疑いのある作品を考え無しに紹介してしまったことは反省しようと思います。で、多少考えた結果、その様な説があるということを紹介する分には、この作品でも良いであろうという結論に、強引にたどり着きました。
    　ただ、信憑性について多少疑いのもたれた作品であったという点を注記すべきでしたので、ここで補足させていただきます。
    tomo

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