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1547 はじめまして。とっても初心者な質問で申し訳ありませんが、御教授いただきたく思い書き込み致します。

軍用機のパイロットで、「左利きの人は訓練段階で右利きに矯正される」という話を聞いたのですが本当でしょうか?
操縦桿は右手で握るものだから、という理由だったような憶えがあるのですが、現在のHOTASが採用されているような戦闘機ならばむしろ両利きであった方が便利だと思います。実際の所はどうなっているのでしょうか。
LeiF

  1. 実際に操縦したことがない人間ですが、車は毎日運転しております。右利きでも左利きでも大差なくシフトレバーを操り、ウインカーを出し、ワイパーを作動させていると思うのですが。


  2. 単に「左利き用の機体は用意しないよ」という意味じゃないですか?
    ウマシカオ

  3. F−15を操るには「両手十本の指にピアニストの繊細さが要求される」そうですから「両利きのほうが便利」とは当たらずといえども遠からずでしょう。ただ戦闘機は原則として操作系の設計や教習過程も右利き前提で行われており、それを操作する人間は何十もの適正試験を重ねた上に選考されること、また現代の戦闘機は恐ろしく高価で複雑な兵器であり、僅かな性能差が戦場の優位を決定しまうということを考えると、わざわざ左利きの人間を戦闘機に乗せる意義は少ないと思います。
    ただイジワルを言うと「軍用機=戦闘機」ではないと思いますけどね。輸送機など並列複座機の場合は機長席が左側であり、左手が操縦輪・右手スロットルですから左利きのほうが若干有利かもしれません。
    余談ですがセスナの教習も最初は左席(つまり左手操縦輪・右手スロットル)で行いますが、もし教官の資格に挑戦するなら右席操縦もマスターしなければなりません。このとき例え右利きであっても、右手で操縦輪をうまく扱えるようになるまで少々の慣熟が必要になります。
    ささき

  4. それはしかし、国産車の乗っていた人が左ハンドルに乗り換えるときにも「多少の慣熟」は必要です。初期の零戦はACのコントロールがものすごく微妙で、「そのまま掏摸師として通用するぐらい」になるまで手技の鍛練が必要だったといわれますが、これは左手です。やはり、ささきさんのおっしゃるように、「両手が使える」のが絶対条件であって、ベースが右利きか左利きかはそれほど意味あることと思えないのですが。


  5. 右手でハンドルをホールドして、左手ではとんどの機器を操作する国産車は左利き用ですよね。でも、誰も文句は言ってませんね。

    どんべ

  6. 左手を被弾で失った隻腕のパイロット、302空の森岡大尉は、左腕で操作するスロットルレバーについていた機銃発射ボタンを、右腕で操作する操縦桿に移設していたそうです。ところが操縦桿に移設された機銃発射ボタン、右利きのパイロットにとっては扱いやすく、302空では通常のパイロットが操縦する機体も相当数が改修されたそうです。
    NX

  7. 車の場合、右ハンドル車から左ハンドル車に乗り換えた時、最後まで慣れないのがダブルクラッチとヒール&トウの時の右手と両足の連携操作です。(普通のシフトはすぐできます)私だけかと思っていたら他に数人がそう言っていました。
    飛行機の場合操縦桿(操縦輪)を操作する手が代った場合、ペダル操作との連携はどうなのでしょうか?

    SHI

  8. >7. 飛行機の場合操縦桿(操縦輪)を操作する手が代った場合、ペダル操作との連携はどうなのでしょうか?

    民間用の小型機しか経験がありませんが、操縦輪と操縦桿では、操作する手の左右が丁度逆になります。これがラダー操作にどのように影響するかですが、個人的には殆ど影響を感じません。 ラダー操舵は通常、横滑り角(外の景色、傾斜計、あるいはグライダーであれば風の音でもわかります)、エンジンの出力、迎え角など種々の状況に応じて(多くの場合は”見越して”)足の裏で重みを感取しながら入力し、従って手で行うエルロン/エレベーターの入力操作に必ずしも一様に従属するわけではないのがその理由かもしれません。
    みなと

  9. やはり、なるべく両利きになるのが望ましいのですね。
    ご回答頂きましてありがとうございました。
    LeiF

  10. 私も左操縦輪・右スロットルのセスナで訓練を始めましたが、右操縦桿・左スロットルの尾輪機に移っても、左右の違和感は全然無かったです。
    しかしセスナの右席に移った時には、ささきさんが仰る通り、私は右利きの筈なのに、慣れない右手では操縦輪が使い辛く、また左手ではセスナの棒一本のスロットルが微調整しにくく、かなりの違和感にとまどいました。操縦輪は操縦桿に比べるとパイロットの感覚に直結していないという事と、セスナではパイロットが機体の中心線に乗っていないので、左右が変わると見え方が変わるというのも大きな違いでした。ただそれでも右席の経験が長い教官は「たまに左に乗ると感覚が違う」と言いますから、結局は慣れの問題になる気がします。またどの場合でも、ラダーに関しては私も特に違和感を感じた事はありません。

    これは個人的な感覚ですが、飛行機の操縦は車の運転よりも、楽器の演奏に近い等と思う事が時々あります。楽器の演奏は重要な部分を右手が受け持つようになっていて、バイオリンやギターなども、機械的な操作は左手が担当し、表現に関わる部分は右手が中心になります。
    私は飛行機もそれと同じように、重要な方を右手が担当するように出来ているのではないかと考えています。戦闘機やアクロ機で右手が操縦桿なのは当然として、輸送機や旅客機の場合、操縦輪を左手にまかせてしまうことによって、空いた右手でスロットル以外にも航法装置や無線機などの様々な機器を操作したり、クリアランスなどのメモを取る事がやり易くなります。これらの左右差を踏まえて、機種の性格により操縦装置に違いがあるのだと思います。左利きが不利になるのは、こういった意味からではないでしょうか。
    MITTU

  11. なるほど、分かったような気がします。



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