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1548 日本軍の水上偵察機は爆弾や爆雷が搭載できますが、
爆撃を水上機にさせる場合は単フロート式と双フロート式のどちらが
適しているのでしょうか?
またフロートに爆弾がぶつかる事はないのでしょうか?
閑人

  1. 単フロートの零式観測機は、特攻時にフロートに25番をくくりつけたそうです。水上爆撃機「瑞雲」は双フロートですし、爆撃するなら双フロートのほうがいいんじゃないでしょうか。
    NX

  2. 双フロートの間から投じた爆弾がフロートに当たることがあるとすれば、それは、横Gがかかるなど投弾姿勢が不良の場合です。定められたとおり投弾すればまっすぐ落下するので問題なし。
    単フロートの場合、翼に吊り下げられる爆弾の重量に限界があります。六〇番×2がリミットです。
    日本海軍で単フロートの機体というのは、実は特殊な水偵で、高速狙いの紫雲、空戦目的の九五水偵、零観などです。
    観測機にしても、のちには急降下爆撃能力を求められてゆくので、仮に零観の後継機が生まれていたら、双フロートだったかも知れません。


  3. 話がちょっとずれますが、単フロート・双フロートの
    一般的な得失をまとめて置く良い機会だと思います。
    今から素人が蘊蓄垂れますけど、ご勘弁ねがいます。

    単フロートの場合、水上時の浮力は主フロート、左右の安定は補助フロートが受け持ちます。
    大馬力エンジンになると、小さい補助フロートのみで
    滑走時のプロペラトルクを受け持つのは苦しくなってきます。
    二重反転ペラ以外の場合、大馬力エンジンは双フロートの方が、
    地上安定性の面では良好です。
    一方、双フロートは、重たい主フロートを2つ左右にブラ下げてる訳ですから、
    空中で横転した時の機動が鈍くなります。
    また、浮力が同じでしたら、フロートの表面積は、双フロート形式の方が大きいです。
    よって、双フロートは空気抵抗の面からも不利です。

    無頼庵


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