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1595 三菱ハ43発動機に関する質問です。
烈風やキ-83などに搭載されており、量産される予定であったことは間違い無いと思うのですが、本格的に量産された印象はありません。
一体いつ頃までにどの程度の数量を生産する計画だったのでしょうか?
また、その計画に対する実情はどのようなものだったのでしょうか?
弥空

  1. 昭和二十年度の発動機生産計画では海軍の津工廠と三菱の福井疎開工場で十九年十二月より量産が開始される計画になっており、津工廠が烈風用、福井が烈風とキ八三用に量産を行う予定でしたが、実際の完成基数は両工場合わせて数基から十数基程度のものだったと思います。これは記録が残っているのですが、現在手許にその資料がありません。三菱の発動機生産は二十年に入ると機種を問わず惨憺たるもので、特殊な例かもしれませんが雷電三三型、二三型用の火星二六甲型等は「全く生産されていない」と表現しても良い状態です。
    BUN

  2. 一応、昭和19年の11月から量産が開始されていますが、BUNさんも書かれているとおり十数基程度しか完成していません。最大の理由は同年12月の空襲で工場が甚大な被害を受けたことですが、それと同時に、完成したものも極めて不調で、とても量産品と呼べるレベルのものではありませんでした。そして、それは終戦時にも解決していなかったようです。
    ある、陸軍関係者などは、はっきり言って「ボロクソ」にけなしてます(笑)
    胃袋3分の1

  3. BUN様、胃袋3分の1様、ご回答ありがとうございます。
    昭和19年の空襲の件は知っていましたが、それにしても十数基とは少ないですね。50基くらいは製作されていたものと思っていました。
    様々な理由があったとは思いますが、結果として終戦までにまともな量産品を製作することは出来なかったのですね。
    弥空

  4. 初めてカキコいたします。

    確かに空襲で工場が被害にあって、エンジンの生産に大打撃をあたえたそうです。
    が、一番の原因を造ったのは天災だと記憶しております。
    昭和19年に起こった東海大震災のため(震源地は三菱名古屋製作所の真下だって話があったような・・・・・・)、工場が壊滅。制作中だった烈風にも被害があったようです。
    村上征一郎


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