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1604 艦載機が空母に着艦する時、艦載機のフックを空母甲板上のロープに引っ掛けるそうですが、ロープは複数あったのは本当ですか。
複数あるとロープが艦載機の足に引っかかると思うのですが…
笹丸

  1. 現用の米空母群で確か4本、大戦当時だと十数本張ってます。

    艦尾側ほど張力を弱く、つまり緩めに設定したそうです。
    なお、狙ったロープ以外は車輪で踏んで乗り越えちゃいます。
    勝井

  2. もっと面白いことを。
    初期の暗中模索の時代、
    縦方向に張ったこともあるみたいなんですな、これが。

    僕の知識はここらへんがリミットなんで、
    詳しいことは餅屋な方にお任せして退場いたします。
    勝井

  3.  現在のアメリカ海軍では4本あるワイヤーの2本目を狙ってアレスティングフックを引っ掛けるそうです。
     そして着艦するたびに何本目のワイヤーに掛かったか記録を取り、毎月2本目に引っ掛けた回数(確率だったかな?)が多かったパイロットは表彰されるそうです。
    YOU

  4. 今日書店で、アルフレッド プライスのスピットファイヤーって本(洋書)
    にシーファイヤーの着艦の連続写真がありました。
    ロープはピンっとはったあったわけではなくちゃんと車輪が乗り越えていって
    そしてフックに引っかかるようになっているようです。
    バウアー中尉

  5. 現在でも複数あります。また黎明期には縦に張ってあったのも本当です。
    「戦空の魂」という漫画(コミック ALLMAN だったかな?)に、まさしく海軍航空黎明期を書いたものがあり、きちんと「縦」に張ってありました(笑)
    何巻だったかは忘れましたが・・・

    アメリカ海軍の現用空母の場合、ワイヤーは4本、艦尾から数えて3本目をひっかけるのが「最上」とされているそうです。4本目だと張力が目いっぱいなので衝撃が激しいし、2本目や1本目だと今度はワイヤーがゆるいのでだらんとしてしまって格好悪いそうな。
    tac

  6.  縦方向の制動索は黎明期の空母は大抵装備していました。初めて横に張った制動索を実際に装備したのは以外にもフランスです。初めて建造した空母ベアルンに装備しました。日本もシュナイダー社から設備一式を購入して赤城と加賀に装備しています。
     なんで明らかに飛行機を止めるのに適している横張りの制動索が盾張りのものより実用化されるのが遅かったかと言えば、急制動がかかり過ぎないようにワイヤーを送り出す装置の実用化が難しかったからです。
    tomo

  7. 便乗すいません。「縦方向の制動索」でどうやって機体を止めてたんでしょうか?
    アンサラー

  8.  えっと、縦張り式着艦制動装置、略して縦索式は縦にワイヤーを無数に張っておくものです。(ワイヤーの張ってある部分は拘束甲板と呼ばれるそうな。)鳳翔だと108本です。飛行機には両車輪の車軸を連結し、これにT字を逆にしたようなフックを定間隔で取り付けておきます。
     で、飛行機は常に左右どちらかに斜めに滑走します。こうすると、フックとワイヤーの間に摩擦が起き、ブレーキになるわけです。
     この原理から考えるに、縦索式には性能に限界がありますから、横張り式の制動装置に切り替わったことは当然といえます。
    tomo

  9. 機体の制動より、いちどタッチした着艦機が飛行甲板から飛び出さない様に拘束するのが目的だったような記憶もあるのですが?まだぺらぺらの複葉機の時代だったし。
    制動としては、縦索と機体側のカイゼル髭みたいな装備(なんて言うんだろ?)との摩擦で行き足を止める、と。
    woodstock

  10.  すいません。説明が足りませんでした。
     ワイヤーは多数の駒板で持ち上げられており、それに車輪が当たって倒される時の抵抗もブレーキの役割をします。駒板の起倒は圧搾空気を利用するそうです。
     この方式は、やり直す場合にワイヤーに足が取られる危険性が高く、事実英海軍は事故が多発。同装置を廃止し、ある期間は制動装置無しで発着艦作業を行い、事故率は下がったそうです。
    tomo

  11. >9 (ありゃ?突っ込みが間に入っちゃったよ。)
     そうですね。機体を拘束することが目的で制動をかけることはその手段の一つですね。急過ぎない制動をかけるということの方が拘束することよりも難しく、そのための技術の方が難しかったので、つい……。
    tomo

  12. 御無礼。突っ込んだんじゃなくて、時間帯が一致しただけです。(笑)

    縦索での機体の制動ですが、未だ停止しないうちに甲板要員が大勢で走って行って
    『捕まえる』んです。
    足元、索だらけなので転倒して負傷するケースも後を立たなかったみたいですね。ちょっとあやふやなんですが、写真が学研・歴史群像/太平洋戦史シリーズの
    「空母機動部隊」に大きく載ってたナ(?)。

    woodstock

  13.  山本五十六の逸話で着艦に失敗した艦載機に飛びついて飛行甲板からの落下を阻止したというものがありますが、裏を返せば艦載機に飛びつくと言うことが日常行われていなかったことの証左では?いくら黎明期の軽量低速な艦載機といったってちょっと無茶が過ぎるような気がするのですが。
    tomo

  14. (ゴミ)
    第一次大戦末期の英国空母の写真で、着艦しようとする戦闘機(ソッピース・パップ改)を甲板員が走ってキャッチしようとしている写真があります。フック&ワイアすらありません。まさに「着艦拘束人、走る!」の情景です。が、

    ・パップの着艦時重量推定500kg、母艦が風上に向かって全力で航行中だとしても、
     相対速度20〜40kmはあるこの重量物を捕まえにいくのは危なかないか?
    ・よく見るとつかんでいるのは水平尾翼補強用の張り線!甲板員の手は大丈夫か?
    ・そして張り線をつかまれて水平尾翼が歪んだらどうするつもりだ?

    …古き良き時代です。
    Schump

  15.  はじめまして。回答ではありませんが、便乗質問させてください。
     勝井さんのお答えでは、狙ったロープ以外は踏んで乗り越えてしまうということですが、そうするとロープは甲板上に浮いているのではなく、密着しているのでしょうか。それだと着艦フックが引っかかりにくいように思うのですが。
    絵塗師

  16.  現代の米空母では、甲板とワイヤーの間に13cmほどの間隔があります。これが「タイヤが乗り越え」て「フックがワイヤーをとらえる」のに丁度良い値なのでしょう。
    ノースバーグ


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