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1621 深山の元となったDC-4は、もとから失敗作だったそうですが、具体的にどこがどう駄目だったのでしょう。
絵塗師

  1. 一言で言うと「でかすぎました」
    DC-4EとDC-4はともに最大離陸重量32トン級、1300〜1500馬力級エンジン×4の輸送機ではあるのですが、翼面積が-4Eの200sq.mに対して-4は136sq.mと非常に高翼面荷重設定になっています。このためムダな空気抵抗を抱え込むことになった-4Eは高高度・高速巡航ができず(空気抵抗が大きいだけではなく、無理に高速を出すと揚力過剰となり、これを阻止するための迎角下げによって余計抵抗が増える)、長距離の輸送・爆撃には効率が悪い機体になってしまったのです。
    同じ失敗をした機体としては、ボーイングB-15があります。
    Schump

  2. 一応補足。
    深山の原型になったのはDC-4Eのほうで、DC-4は軍用輸送機C-54として活躍し、民間型は発展型の-6、-7ともども戦後の民間航空の発展に大きく寄与した名機です。
    あと1.の「余計抵抗が増える」は「揚抗比の良い迎角が使えず、効率が低下する」のほうが正確ですな。
    Schump


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