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1638 戦闘機の性能とはどこで決まるのでしょうか?速度?火力?
アナベルガトー

  1. そもそも「戦闘機の性能」って何でしょう。敵地上空に侵攻して敵戦闘機を倒すこと?飛来する重爆を迎え撃つこと?爆撃もできたほうが便利でしょうか。夜間戦闘も出来たほうが便利でしょうか。「もっとも優れた刃物とは何ですか?」という質問に答えがないように、戦闘機の良否もひとつの要素で決定できるものではありません。
    ささき

  2. 要素はいろいろあるでしょうが、堀越技師の言葉を一部無断引用私解釈すると、「強力な(優れた)エンジンが入手できるかどうか」で戦闘機の性能はだいたい決まってしまうとのこと。
    benben

  3. 「スピードこそ命」ですか?
    ROCK

  4. ↑元戦闘機乗り(空自)の言葉を無断引用すると
    「Speed is life」で、運動エネルギーは
    生命そのものと言えます。
    ひとつ所でクルクル(どんなに小さく)廻っても、
    SRMの前には止まっているのと同じですから……。
    たかつかさ

  5. >「スピードこそ命」ですか?
    VTOL機ハリアーは上記には当てはまらないのですが、格闘戦能力においても高い評価をされることがあります。実際、短距離AAMと機関砲のみの空中戦でベクタードノズルを使った戦法は現在の一級の戦闘機相手にどの位通用するのでしょうか?(両者、中距離AAMを外したモノとして)
    ガンヘッド

  6.  ここで語るには私は余りに素人で、独善的ではないかとも思いますが、私見を述べさせて頂きます。

     軍用機の性能とは「どこで決まる」というよりも「初めに決める」ものだと考えています。
    戦闘機ならば、基本的に敵機を撃墜する武器でありますから、まず仮想敵機の性能と空戦舞台(作戦高度、空域など)を考え、それを尤も有効に倒しうる方法を仮定します。これは戦闘機に限った事ではなく、武芸(格闘技)の世界でもそうです。「あの敵(流派)を倒すために作られた、必殺のナントカ」・・・意外に思われるかもしれませんが、珍しい事ではありません。次世代機と呼ばれるものでも同じことです。予想されるライバル次世代機を仮想敵機としているだけです。

     最初に設定されるのは、エンジンです。何故か。パワーこそが乗り物の総合性能を支えるエナジーの源であるから。そして、エンジンこそがそれを作り出す機関だからです。所詮どの機体も物理の掟に逆らう事はできませんから、機体に大差がないならば、諸性能はエンジンが作り出すパワーの枠内でまず決まってしまうものです。
     さてエンジンが決定したと致しましょう。では決められた枠の中で、どうやって敵に勝てばいいのか?・・・速さ・高さで「迫る、逃げる」。運動性で「捕える、避ける」。武器の威力で「叩く」。防御力で「凌ぐ」。つまり、勝つためにどの戦法を用い、それを実現させるためにどの能力を突出させるか。言い換えれば「どこで勝負するか」ここから各性能を配分していくのではないでしょうか。「エンジンで総合性能の限界を量り、諸性能の落し所を決める」とも言えましょうか。
     ですから決して「スピードこそ命」ではありません。そもそも徒に速くした所で、敵から逃げるか、敵に追いつく為くらいしか役に立ちません。優速という余裕があるに越した事はありませんが、とりわけ戦闘機同士の場合は、お互いに相手を墜とすのが役目ですから、戦闘時には多少なりとも相手のスピードに合わせなくてはなりません。その場合は必ずしも相手より速くなくてもいいのです。大戦末期の日本軍パイロットの話・・・思い出して頂きたいです。

     「戦闘機の性能はどこで決まるのか」の問いですが、以上のことから具体的な性能名を挙げることはできません。が、「目的の敵機を墜とすのにもっとも有効だった特性として、決まる。しかしいずれのものでも、その根源はパワーであり、エンジンである。だから敢えていうならば、エンジンで決まる」とお答え致します。

     さて、もしこの枠をブレイクスルーする、もしくは全ての性能で敵を超えるには、どうすればいいでしょうか。
    ・エンジンの性能を上げる
    ・画期的な素材で作る
    ・画期的な工法で作る
    ・画期的な武器や設備を搭載する
    ・画期的な動きをする(VTOLなど)
     私の頭ではこの位しか思いつきませんが、最も手っ取り早く総合性能を上げる方法は、パワーを、言い換えるならばエンジンの性能を上げることです。「軽くて効率のよいボディに、よりパワーのあるエンジンを搭載する」これは戦闘機に限らず、乗り物全てに言えることです。またアップグレードの流れと装備の追加とは相関するものですから、性能を落としたくなければ、パワー強化もまた必須のこととなります。
     零戦は、1000馬力級エンジンという枠において最もエクセレントな戦闘機であった事は言を待たないでしょう。しかし1000馬力の枠を越えられてしまったら・・・諸兄には常識以前の話ですね。

     蛇足とも思いますが、少し話を広げましょう。戦闘機というのは戦闘道具です。道具であるから、実用性もまた、性能のうちといえるでしょう。また戦略という枠で考えると、生産性や稼動性も高くなくてはなりません。これも広義の性能と呼べるかもしれません。だがここに至っては、かつての日本にとって、どうにも越えられないハードルだったのですが・・・
    ごるぴゐ

  7. レーダー・ミサイルを搭載してないF−22と最新の小型レーダー&AIM−
    120装備のMig17ならF−22に勝ち目はありません。現状では、航空
    機を撃墜するのはミサイルです。まずは、ミサイル・ECM/チャフ/フレア
    /デゴイ・レーダーで相手より優れた物を常に開発装備し続けることでしょう。
    この開発競争に負ければ、相手が旧式機でも非常に危険です。
    エンジンや機体は10年以上の開発期間が必要ですが、ミサイルは年単位で性
    能が向上します(特にセンサー関連)。
    兵器はどんなに高価でも消耗品です。次は、そこそこの機体性能&高い信頼性
    と数。そして、十分な訓練かな〜?
     ただし、対ミサイル用25mm短距離誘導砲弾?でも開発されれば別です。
    後は、機関砲サイズの対ミサイル軽量レーザー砲とか・・(笑)。

    fanfan

  8. そもそも「戦闘機」の中にもWW2の時点でさえ「局地戦闘機」「艦上戦闘機」
    「迎撃戦闘機」「支援戦闘機」「水上戦闘機」等々多様化している中で
    「戦闘機の性能とは・・」と言う質問自体が抽象的で意味の無いもののように思えるのですが、
    そう思うのはわたしだけでしょうか・・
    3号電探

  9. >8

    戦闘機と名がつく以上戦闘機としての定義がある。それが艦上でも局地でも
    変わらない。武装、機動性、速度、何をもって第一とするかはそれぞれの
    主観があるので一慨には言えないが質問自体に意味がないとは思えない。
    Ka

  10.  無理に回答をひねり出せば「速度が第一、運動性が第二、火力が第三」という事になるのではないかと思います。速度が充分に有利であれば、運動性の優る劣速の相手に対しても優位は保てます(撃墜できないかも知れないが、撃墜される事はない)。有利な位置に立てば軽武装でも攻撃は可能ですし(逆にどんなに重武装でも優位に立てなければ意味が無い)、当たり所が良ければ 7.7mm でも B-24 は撃墜可能です(ただし非常に高度な技量と運が必要)。もしどうしても火力が必要な場合は、速度・運動性を犠牲にして武装強化する事も可能です(ドイツのラム・イェーガーのように…ただしこれをやってしまうと、単発戦闘機相手にはカモになりますが)。
     カッコのなかに色々条件を書いていますが、これはあくまで無理にひねり出した回答であって、適不適のバランスはその兵器が敵対する相手や戦況、その時代における空戦理論などによって違ってくると思います。
    ささき


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