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1676 とどのつまり、私って性能よかったんでしょうか?
日本爆撃機よりエンジンは1個多いし、馬力ありそうです。
地中海ではどのような戦果を実際のところ上げたのでしょうか。
昔のウォー・ゲームのボックスアートには、アーク・ロイヤルを
雷撃する勇姿が描かれていて、それだけで1個売上に貢献した
くらいです。アメリカンとジョンブルの重爆にはさすがに、ですが
日本機よりはマシだと思います。私の客観的評価を教えてください!
SM.79

  1. SM79は1936年に量産開始で、日本で言えば九六式にあたりますから、決して新しい飛行機ではありません。

    構造は木金混成、とくに主翼と尾翼は全部木製。
    被弾にはかなりタフな機体だったようですが、乗員のための装甲はありません。

    エンジンが三発なのは、主としてエンジン出力が低いせいです。(低空での機動性能確保という面もありますが)
    1941年までの主力タイプSM79Iは、アルファロメオの750馬力のエンジンをつけています。
    SM79IIはピアッジォ1000馬力ですが、数が少ないです。
    SM79IIIまたはbisと呼ばれる最終型はアルファロメオのエンジンに水エタノール噴射をして緊急出力(20分間)900馬力を出せるようになってます。
    最大速度はIで430km/h、bisで475km/hといわれますが、イタリア機のことですので実用速力はもっと遅かったものと思われます。

    爆弾倉は機内ですが、胴体内右側に寄せた爆弾縦置き式で、最大1250kgまで、つまり250kg爆弾5発までの収容能力があります。100kgなら8発、50kgなら20発(だったかな?)積めます。500kg爆弾は収容できません。
    Iでは1本、II以降のタイプでは2本の魚雷を胴体下に懸吊できますが、性能低下が著しいのと、航空魚雷の供給が十分でなかったせいで、1本だけで出撃するのが普通だったようです。

    防御武装は胴体内中央に置いて両側面の窓から撃てるようにしてある7.7mm機銃1挺(及び予備1挺)と、操縦席上部の固定機銃と、ハンプバック、及びゴンドラ後部の旋回12.7mm機銃3挺で、大編隊を組めない場合はかなり不安といえそうです。
    まなかじ

  2. > エンジンが三発なのは、主としてエンジン出力が低いせいです。

     SM.79は、もともと1934年のマックロバートソン杯に向けて開発された長距離エアレーサー(結局間に合わず)を旅客・郵便輸送機、さらに軍用に転用したものです。この経緯からして、「長距離洋上飛行中の1発停止時の安全性」が主眼であったと思われます。
    Schump

  3. 客観的評価ですか。そうですねえ・・。

    三発機は爆撃照準席をとりにくいので、爆撃機向きではないのでは。照準席はできるだけ前方に欲しいですよね。とすると、『爆撃機』としての性能は同国フィアットBR20より劣っているんではないでしょうか。
    曲がりなりにもBR20は英本土空襲にも参加している訳ですし。(航続距離の問題もあるでしょうが)
    米英の重爆とは比較するだけ無駄でしょうね。
    蛇足ですが、まなかじさん記述の操縦席前方固定機銃、一体何に使うつもりだったんでしょうか。自分としては、これが最大の謎です。
    カラビニエリ

  4. >3 雷撃のとき前方機銃を撃ちながら突っ込んでゆくのではないかと思います。
    ささき

  5. >4
    ゆ、勇壮ですねえ・・・。
    カラビニエリ

  6. 三発機の欠点として、爆撃手の配置とともに、機首銃座が設けられず、前方からの攻撃に弱いことがあげられます。推測ですがSM-79の上部前方固定銃は、前方からの攻撃に対応したものでは無いでしょうか?まあ、雷撃の際にも派手にぶっ放したでしょうが。
    anhbeo

  7. >5. 海面すれすれを低速で這う雷撃機は対空機銃に対し脆弱ですから、曳光弾詰めて派手にぶっ放し機銃手を威嚇するだけでも(満足な防弾板を持つ対空機銃は多くないです)効果はあったものと思います。
    ささき


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