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1696 よく「紫電」は主脚が長く複雑な構造で故障が多かったと言われますが、
米軍機のカーチスP−40やF4Fなども結構複雑な着陸装置を持って
います。あちらの方の故障はどうだったのでしょうか?
はしもっちゃん

  1. 「あちらの方」は、基部で90度ひねるだけですからそれほど複雑になっているわけでもないのです。F6FとかレジャーネRe2000/2001/2002とか、日本機でもキ-87あたりが使ってますが、不具合が生じたという話は聞きません。
    紫電と同じパターンの油圧で伸縮させるタイプの脚は、同じく中翼で胴体の太いP−47が使っていますが、こちらもさすがにアメリカ製というか、不具合の話は聞きませんね。
    紫電も、F8Fみたいなやり方で脚の長さを稼いでおけば…と思ったりしますが、あの手のギミックはF4F以降の艦上機の翼の折り畳み方に見るように、グラマンの発想力の豊かさによるところ大なのでしょう。
    まなかじ

  2. あ、それと、F4Fの脚は骨組は複雑ですが、乗員が手動でわっせわっせとワイヤを巻いて引っ込めるという実にプリミティブなものです。
    引っ込める途中でハンドルから手を滑らせてしまうと、脚の重みでがーっともとに戻ってしまうので、ハンドルに右膝をぶつけて逆転を止める必要がある(かなり、痛いらしいです)という、なかなかステキな代物です。
    まなかじ

  3. 回答ありがとうございます。
    「引っ込める途中でハンドルから手を滑らせてしまうと、脚の重みでがーっともとに戻ってしまうので、ハンドルに右膝をぶつけて逆転を止める必要
    がある(かなり、痛いらしいです)という、なかなかステキな代物です。」
    そうだったんですか。手動とは知っていましたが・・・あまり乗りたくないなぁ。
    はしもっちゃん

  4. >3 痛いだけで済めばいいのですが、空転するハンドルにレシーバーのコードが巻き込まれて頭を押え込まれ墜落する事故もあったようです。対策としてレシーバー基部にソケットを付け脱着式に改良されました。
    ささき

  5. >1 そうそう、あれってよく見たら P-35 や TBD デバステイターの後方半引き込み脚と同じで、基部に傘歯車が入って脚を90度回してるだけなんですよね。だから駆動系は一本だけで済み、紫電のような二段駆動になってる訳じゃないんです。
    ささき

  6. 中島十一試艦爆という、一見P−40と似たような引き込み脚の機体もあります。ただしこちらは、脚の出し入れと車輪の向きを回転させるのが連動になっていません。ダイブブレーキとして、主脚と主車輪を使う目的だったからです。前後に出し入れする脚が全開となっているのに、車輪が九〇度横を向いたままという異様な状態の風洞模型の写真が残されています。中島の社内試験機に払い下げられてからは、車輪の回転軸を固定し、おそらくP−35のような感じに改造されてしまったようです。やはり故障が多かったからなのでしょう。


  7. P-47の脚ですが、結構トラブルがあったと書かれていました。タイトルは、憶えて
    いませんが、確か、アメリカの本です。
    でも構造から言って、縮み側は、強制的に行いますから、きっと延びなかっただけ
    ではないかと想像します。延びないだけなら、縮まないよりは、問題にならなかっ
    たでしょう。
    ぼるた


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