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1731 エンテ機のメリットの一つとして、
「期待を主翼と尾翼で支えるので、主翼の発生する揚力が比較的小さくて済むから、
主翼が小さくできる。」
というのを読んだんですが、これだけなら通常の形式でも
1.尾翼でも揚力を発生させる。
2.重心を主翼と尾翼の揚力中心の間に置く
とすれば同じことだと思うんですが、なぜ、通常の形式ではそうしないのでしょうか?
ろーえん

  1.  現にしている飛行機はあります。エアバスの旅客機とかF-16あたりが有名です。紙飛行機の世界では、むしろ揚力尾翼のほうが常識だったりします。しかし、実機ではあまり多くないことも確かです。理由としては、

    ・主翼の揚力中心より前に重心を置いておけば、主翼の揚力増大が機首下げに働く
     ので、迎角の急増による失速に入りにくい。
    ・重心と尾翼の距離(モーメントアーム)が大きいほうが姿勢制御が容易

    といったところでしょうか。特に後者はモーメントアームが短すぎるときの神経質な挙動が操縦するうえで危険なこと(MD-11が事故りやすい理由のひとつ)があります。F-16なんかはそれを逆手にとって(定常飛行時の安定はコンピュータで確保)高運動性を得ているわけですが。
    Schump

  2. どうも、ご丁寧なご教示、有難うございました。
    大変勉強になりました。
    ろーえん


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