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1735  ヘリのオートローテーションについてですが、ローターの迎角が正のままだと下から風を受けた際に逆回転してしまうと思います。そこで、
 ・ローターの迎角は負
 ・回転方向は正(動力飛行時の方向)
という理解でよいでしょうか。

epitaph

  1. 自己レスです。探したらありました↓。
    http://www.engr.umd.edu/~jeffl/autogyros.html
    これによると、オートローテーション時でもブレードは前下方から気流を受けることになり、ローターは機体を上に持ち上げると共に自ら回転することになります。従って、
     ・ブレードのピッチ角はほぼ0(僅かに上向き)
     ・回転方向は正
    でよいようです。もっと調べてから質問すべきでした。ごめんなさい。
    epitaph

  2. 専門ではありませんので推測込みですが,これは垂直降下時(横移動しない)のオートローテーションを考えると分かりやすいと思います。

    ブレードは回転しながら降下するので,静止空気中で下向きに螺旋形を描きます。このときブレードは

    1.ローター回転面(水平面)に対しては負の角度を取る。(そうでないと逆回転する)

    2.螺旋面(=ブレードへ当たる気流の方向)に対しては0から若干正の迎え角を取り,前下方から気流を
      受けて揚力を発生。(気流に対して負だと揚力を発生できない)

    と思います。ちなみに回転方向は正のままですが,ブレードの迎え角は

     ・動力飛行時   :回転面に対するピッチ角=正(動力によって回転させる)
               気流に対する迎え角  =正(揚力発生のため)

     ・ローテーション時:回転面に対するピッチ角=負(降下による吹き上げ気流によって回転させる)
               気流に対する迎え角  =正(揚力発生のため)

    となると思います。

    要はグライダーの主翼の状況(直線運動)を回転軸回りに置き換えればよいと思います。グライダーが沈下するとき,前進するためには水平面に対しては負の角度を取る必要があり,進行方向(前方斜め下)=気流に対しては若干正〜ほぼ0の迎え角(自重と同じ揚力を生じる最小の迎え角)を取って揚力を発生しているはずです。
    isi

  3. (補足)オートローテーション中に横移動(正確には斜め下方移動)する場合でも,気流の垂直成分に関しては同じ事だと思います。ローターは回転面と垂直に揚力を生じるので,回転面を前傾させてやればその横向き成分が機体を前進させるわけですね。
    isi


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