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1775 B2爆撃機には、垂直安定板や方向舵が見えません。
飛行中に直進を保ったり、旋回するときは、どのようにするのですか。
お願いします。
マユ

  1.  そもそも、B-2は後退翼機でもあるので、主翼だけでもある程度は方向安定を保つことができます。これに加えて「ドラッグラダー」という装置を使ってヨー方向(機首左右振り)の操縦を行います。
     ドラッグラダーは外翼後縁の一部が上下に開く仕組みになっており、こうすることで当該部分の(一次的には正面面積を増やすことで)空気抵抗を増やしてドラッグラダーを開いた側に機首を振ることができます。
     この制御は人間が直接行うわけではなく、コンピュータを介した操縦系統(フライ・バイ・ワイア)によって行われているわけですが、コンピュータは、パイロット(及び自動操縦装置)からの指示とジャイロ(レーザージャイロだったはず)やエアデータセンサー(機首に埋めこんであり、例えば機軸に対する進行方向のずれは左右のセンサにかかる風圧の差から分かる)からの姿勢変化情報を計算して最適な舵角を決めます。殊に全翼機の場合、安定専門の翼を持たないぶん、実用機として必要な操縦性を得るためには、フライ・バイ・ワイアによって「機体自身が運動神経を持つ」ことが重要です(ドラッグラダー自体は1920年代にイギリスで「検電器型翼端」として試作されてはいる)。
     なお、ドラッグラダーを左右同時に開けば、エアブレーキにもなります。
    Schump

  2. 良く分かりました。ありがとうございます。
    マユ

  3. こちらもどうぞ。

    全翼機の世界
    http://www2s.biglobe.ne.jp/~FlyWing/FlyingWing.html
    Jabo

  4. 早速見ました。ありがとうございます。
    マユ


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