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1901 水平爆撃をする際には1機が何発か爆弾を搭載している例が多いですがその際爆弾を投下する間隔はどの程度なのでしょうか?
国や機種は特に指定しませんが第2次大戦機中心でお願いします。
涼月

  1. 爆撃ミッションの内容によって様々だと思いますが、B29の焼夷弾爆撃やB17の都市爆撃の場合、かなりの高度から特定の目標に照準を当てて、次々と、又は一斉に爆弾を投下するのが一般的です。現代のようにレーダーやコンピュータを活用した高性能な爆撃照準機やスマート爆弾が無かった時代ですから、照準を正確に合わせるのに一苦労、そして投下された爆弾は落下する間に気流によって流されたりするから、高度が高くなるほど不正確な爆撃になってしまう。したがって、狙った目標に集中して爆弾を投下し、対空砲や敵戦闘機の餌食にならぬよう、すぐ退散するというわけです。
    アリエフ

  2. B29の焼夷弾爆撃は低空からの爆撃だったはずです。
    以下はうろ覚えの情報です。

    高高度からの爆撃は、爆撃対象が頑丈なコンクリート製の場合や爆心から速やかに遠ざかる必要がある原爆投下等で行ないました。
    日本は紙と木でできた建築物ばかりだったことと、夜戦用防空戦闘機が事実上無かったこと、高射砲陣地はあっても砲弾が無かったことを米軍は諜報活動で知っていたので、夜間に低空から行なっています。

    もっとも諜報活動が完全ではなかった初期の頃(昼間爆撃)は高空から爆撃しています。

    ろく

  3. 質問は、一機の爆撃機が搭載している、複数の爆弾の投下間隔だと思いますが…

    で、早い話、基本は一斉投下です。
    水平爆撃は公算命中の世界ですから、投下爆弾の散布界はできるだけ狭いほうがいいのです。できるだけ緊密に編隊を組み、嚮導機に遅れず編隊全機の一斉投下で密度の濃い、且つ広い散布界を得るべく、日本海軍や米陸軍などは躍起になっています。
    爆弾倉に上下複列で爆弾を搭載する場合でも、間隔は最小限にしてあるはずです。
    破片爆弾や、爆風で目標を包むつもりでも、自然のばらつきで十分なはずです。

    まなかじ

  4. なるほど、だいたいほぼ同時に投下するんですね。
    少し間隔を開けて投下するものだと思ってました。
    ありがとうございます。
    涼月

  5. 「どの高度」から、「何を」爆撃するかにもよるかと思われます。

    例えば、航行中or泊地内の艦船を目標とする場合はもちろん、都市攻撃は都市攻撃でも「○○飛行機××工場」「△△ベアリング工場」といった特定の目標の場合は、今のようなピンポイント爆撃の出来ない当時では、目標敷地内にある程度以上の爆弾の入る確率を上げるため(散布界を狭めるため)、一斉投弾で実施するであろう事は上で諸兄の仰る通りだと思います。
    ちょうど戦艦・水上艦艇の砲撃戦と同じ感覚でしょうか。照準がズレたら切ない事になりますね。次弾修整ができませんから。

    しかし、所謂「絨毯爆撃」(何を指して言うのか、そもそも本当にこの戦術が有ったのかも私には不明ですが)の場合、例えばソロモンの米軍の実施した低空での飛行場爆撃、東京大空襲等の低空での都市焼夷弾攻撃、果てはベトナムでのジャングル焼き討ちナパーム攻撃等の場合には、どうだったのでしょうか。
    この場合も一斉投弾が基本だったとすれば、我々が考える「絨毯爆撃」というイメージは大幅に修正されなければなりませんが…。

    ちなみに、マレー沖海戦で250kg爆弾を2発搭載していた水平爆撃隊は、一航過で1発ずつ投弾し、結果2回の爆撃チャンスを持っていたようですね。一斉投弾にするかどうかは、反復攻撃の可否(後続が有るか、敵の防御の程度如何)にもよるかもしれません。

    既に話が終わっていたのなら申し訳ありません。

    Revi

  6. Reviさん

    いえいえ、設問してから2、3日しかしていないのに確認するのを止めるわけにはいきませんよ。
    4の内容が紛らわしいのは事実ですが・・・。(苦笑)

    「絨毯爆撃」もマレー沖海戦の陸攻隊の爆撃方法も勉強になります。
    その時の状況によって爆撃の仕方も変わると言う事ですね。
    涼月

  7. 米陸軍航空隊の絨毯爆撃だろうと、英空軍の夜間地域爆撃だろうと、(て、ゆーか、両者は同じもの)一機あたりの投弾は一斉投下です。
    編隊はごくルーズに組み、パスファインダー隊がつけていった目印を目安にして、照準を各機で独自に行なって投弾するわけです。


    まなかじ

  8. (少なくともB-29には、)一斉投下に際に、投下の間隔を調整する装置(インターバルメーター?)が存在したと思います。

    >7
    編隊による水平爆撃は、編隊の先導機が照準を行い、その投弾にあわせて全編隊が投弾するものだと思っていましたがいかがでしょうか。


    TS4989DA

  9. >8
    んだから、そいつは3.で述べている通りで、昼間に極点目標を狙って爆撃するときはまったくその通りです。

    投下間隔調整装置は、米軍の中型以上の爆撃機は爆弾倉に多層に爆弾を搭載し、その弾種もまちまちなため、当然必要な装備なのです。
    低空から時限爆弾を投下するときなどに投下間隔を広げるのに応用されることもなくはありませんが、基本的には上層の爆弾が下方の爆弾に絶対に触れないようになる最低限度の時間に規整されます。
    まなかじ

  10. なるほど。
    実際、過去に連合軍の爆撃機の都市爆撃の記録動画を何度か見たことが有りますが、どれも爆弾は一斉投弾でした。編隊各機がバラバラに一斉投弾するシーンも見たことがあります。
    確かに五月雨式にポロポロ投弾する図って、実写としては見たこと有りません…。
    たとえ「絨毯爆撃」であっても、やはり、機ごとでは一斉投弾で実施し、編隊全体で攻撃地域を塗りつぶす、という感じなのですか。
    ゲームや漫画等で刷り込まれたイメージは、そろそろ修整されないといけませんね…


    Revi


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