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1951  夜間戦闘機「月光」は偵察機が母体の戦闘機だったと思いますが、「月光」の活躍は耳にしてもこの偵察機の話はさっぱり聞きません。
 実戦投入はあったのでしょうか?
Take

  1. 実戦投入はありました。
    12試陸上偵察機の名称で南方で使われています。
    部隊の評価はまずまずだったようです。

    月光はお蔵入りになっていた、12試陸上偵察機の
    増加試作型を斜め銃装備に改造したものを、南方で
    B−17要撃に使ったらかなり使えたんで、
    事後承諾で「月光」として制式化されたものですね。
    G−FOX

  2. >1 惜しい。十三試双発陸上戦闘機です。
    試作機による飛行実験を通じて、制空戦闘機としては不適、夜間戦闘機か陸上偵察機としてならOKなのではないかと言う話になり、まず二式陸上偵察機として5〜7号機が台南空へ送られています。台南空では偵察、哨戒、それに迎撃に使用しています。同隊では九八陸偵も三号爆弾によって迎撃戦闘に使用されていたのです。そののち斜銃を積んだ夜間戦闘機が提案されますが、これは現地改造で作られたものではなく、空技廠で改設計、風洞実験が行われ、空技廠で改造工事を行ったのちラバウルへ送られています。


  3. ということで二式陸偵としてですが、18年4月に編成された一五一空。ここは二式陸偵、二式艦偵、一〇〇式司偵が混成の部隊ですが、どうも他の2機種に頼り、二式陸偵はほとんど使われなかったような話です。結局、夜間戦闘機としての使用が主だった機体だったのではないでしょうか。


  4. 二式陸偵の活動が低調なのは性能もさることながら「活躍をみせる」にはあまりにもその生産機数が少ないことが原因ではないでしょうか。
    BUN

  5. 実用試験で台南空に持って行った3機中2機被撃墜もつらいです。
    それでも18年の初期にまだ偵察専用機体を試作しているようなフシがあり、今後の研究に期待されます。


  6. >3. 渡辺洋二氏の著作だったか、「百式は高々度性能と高速で、二式艦偵は艦爆ゆずりの運動性で敵戦闘機を振り切れるのに対し、大して高速でもなく運動性も鈍い二式陸偵の評価は一番悪かった」との記述がありました。
    ささき

  7. 性能の比較をすればそんな所が妥当な線だと思います。しかし、恐らく海軍初の防弾タンク装備機ではないかと思われる十三試双戦は、かなり早い時期から二十五番二発搭載の双発攻撃機としての用途を研究されていたようです。陸偵としての活躍が極めて小規模であった理由はこの辺りにあったのかもしれません。
    BUN

  8. とりあえずそれでは、
    17年8月の米軍ガダルカナル反攻に際し、零戦三二型に及ばない航続距離しかもたない台南空の九八陸偵はラバウルからガダルカナルへの偵察飛行を果たしえず、ここで二式陸偵が役に立ったということはご紹介しておきましょうか。そしてそこにはF4Fが待ち受けており、二式陸偵は1機を撃墜され、また別の1機は片発となりながらもブインまでからがらの帰投を果たしたというエピソードも。


  9. さすが二式陸偵。足の長さと防弾装備で敵機群がるガダルから帰還したとは、私はこの際「活躍した」に宗旨変えいたします。500km/h強の最大速度もけして低速とは言えませんよね。爆撃機改造案が出る訳ですね。
    BUN

  10. ↑試作機だから防弾ついてなかったと思います。それにしても、停まったのが栄二二型の方だったのがラッキー。


  11.  17年の8月の連合軍反攻開始時点でブインに滑走路はあったんでしょうか?もしかして、ショートランドでは(こっちにも滑走路ないけど・・)??
    tackow

  12. >ブインは10月14日の話です。滑走路竣工しています。


  13. ですよね、、了解しました。
    tackow

  14. いえ、どうも言葉足らずですみません。

    とにかく2カ月の間、最重要戦域で主力偵察機を張っていたのは確か……えっ? 索敵の主力は四空の一式陸攻?
    でもここ一番、川口支隊総攻撃の直前偵察で陸軍参謀を運んだことに免じて、二式陸偵を寛容の目で見ることにしましょう。



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