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1985 F-2についてですが、よくF-15,16よりも機動性が高く、ドッグファイトはF-2のほうが強いと言われています。
しかし、私が計算したところ、同一条件下(AIM-120×4、AIM-9×4、機内燃料半分、ドロップタンク無し)では翼面過重、翼幅過重、推力重量比は全が、F-15、F-16、F/A18C及びEより、低い性能を示しています。
どうして、それらの機体より機動性が高いといえるのでしょうか?
初めての開発なのに、日本のフライ・バイ・ワイアはそんなに優秀なのでしょうか?
それとも、防衛庁、三菱重工のハッタリなのでしょうか?
Sparrow

  1. M菱は昔からハッタリが多いから、ハッタリ説に一票。

    それから、日本はフライバイワイヤはF−2が初めてではありません。
    昔から実験機や量産機で、日本で設計したものを使ってますよ。

    ハッタリ説に一票

  2. 関係者が、ドッグファイトでF-2が一番とは言ってないと思うのですが
    軍事オタクの思いこみではないでしょうか?
     一応、ミサイルなしのクリーン形態やSRMのみで4発搭載でも計算して
    みてください。ドッグファイト時には、MRMは搭載していないと仮定して
    ですが。

     日本独自開発のFBWによる飛行制御だけで機動性が高いとは思えませんが
    DFBW自体はT-2/CCV研究機で苦労しているので、それなりに優勝でしょう。
    単なる噂に1票

  3. うーん。こりは困ったなあ。どう説明すればいいのやら。

    FBW 。少なくとも日本のF2のディジタルFBWに関して言えば、機体制御は既に人間
    の手を離れています。無茶を言えば人間は機首の向き、ロール角度、スロットル開度の情報のみをリアルタイムにフライトコンピュータにぶち込むだけです。

    後はKIASや高度(気圧情報含む)等からフライトコンピュータ内に持っているデータ
    (例えば機体流れの情報とか)から最適な機体制御をすることで、最終的にパイロッ
    トが望む機動をアクションしてくれるとまあ、こんなのが大まかな流れ。

    ってことで、人間の制御や今までのFBW 技術であるならば使用できない領域をも実
    用域で使用できるから。と言うのが一般的な答えになるでしょうかね。飛行エンベ
    の拡大と言う解釈でいいのかな。

    まあ、こんなのは一般的なカタログデータには絶対載らないし (載せるべき簡単な
    比較パラメータが存在しない。曲線だものね) 載せても簡単には比較できないと。

    こういうのは数字じゃなくて、実際のモノを見ないとわからないかもしんないね。
    そんなことで。
    sorya

  4. >1
    まあ、空中戦での性能を翼面過重、翼幅過重、推力重量比だけで推測するのもどうかとは思いますが。
    亜音速域でのドッグファイトでは旋回性能(小回り)の方が重視されると思うのデスがどうでしょう?
    ガンヘッド507

  5. ち。論文読んでたらこの時間になっちまった。
    しょーがねー。これ打ち込んでからからシーバス釣りに行こうっと。

    もうちっと補足すると、F2のFBWと既存のFBWとで大きく異なる点を挙げるとすれば
    CCV 技術が有る・無しによる制御方法に対する考え方の違いがあります。

    例えば既存のFBW というのは「航空機」としての制限事項を適用し、その枠内での
    みで制御するといういわば受動型の機体制御方法です。これがF2になると、CCV 技
    術を利用することで航空機ではなく「飛翔体」としての極限の性能を出し切るよう
    に制御することで、とにかく指示方向に飛ばそうとする、いわば能動型の機体制御
    方法であると言っていいと思います。

    CCV と一言で言っちゃうと、フツーは機体軸と推進軸がズレた状態でも飛行できる
    特殊な航空機を連想すると思うんだけど、本来のCCV 技術と言うのは飛行エンベを
    拡大させるための手法の一つであると考えた方が自然だと思って良いです。件の変
    な姿勢での飛行というのは、CCV 技術の余技の一つであって、あれが本質ではない
    と言い切ります。どちらかと言えばあの状態でも飛べると言う飛行エンベの拡大の
    デモンストレーション要素の方が大きい (そら人間無視ならそれなりに戦術的意義
    もあるけどね) と思ったほうが健康的です。

    まあ、でも一見よさげに見えるCCV 技術を応用したディジタル式FBW にも問題があ
    りまして、例えば余りにも「飛翔体」制御よりに機体のアクションを振ると、人間
    が全くついてこれなくなります。ファーストフライトで事故大続出です。

    少なくとも転換訓練に異常なまでの時間を喰われてしまうし、常に事故の危険性が
    高く付き纏うことになる。それもあり、出来る限り既存の航空機に似たアクション
    で飛行エンベを拡大させるという方策を採るわけですが、これがまたさじ加減が結
    構難しい(苦笑)。そら設計者がパイロットじゃないからなあ。

    そんな訳で、テストパイロットの人には微妙に、しかも違和感があるアクション
    (微妙だからこそ逆に気になると言う話も)を受け入れて貰う必要がどうしても出て
    きます。スティックアクションもね。それなりにシミュレータや試験飛行による官
    能試験を行っては改善したはずなんだけどビデオで見る限り、わしのような奴でさ
    え、やはり未だに違和感があったりするですね。

    あの滑るような視界の移り変わりは気色悪いって、絶対(笑)
    sorya

  6. 回答ありがとうございます。
    他の機体に比べて、フライトエンベローブは拡大されているが、ようはやって見なけりゃわからん、ということでしょうか。

    ついでになってしまって申し訳ないんですが、F-2の最大迎角やピッチアップ率、ロール率、エンジンの立ち上がり速度(加速性)などが乗っている書籍、文献などは無いでしょうか?ぜひ、教えてください。

    それと、気になったんですが、ドッグファイトで旋回半径が重視されたのは昔の話で、今は旋回半径(小回り)より、いかに早く旋回するか(ピッチアップ率)と速度エネルギー、位置エネルギーの総和の方が重要だと聞きました。
    それについては、どうなっているのでしょう?
    Sparrow

  7. 飛行エンベは通常の制御法に比べ「かなり」拡大しているという評価が正しいので
    は。と。おかげでF2は高速域でも低速域でも結構元気です。
    (すげーあやふやな言い方だこと)

    文献かぁ。どうして誰もチェックしてないのかなあ。AIAAjournalという、立派な
    学術書(学会誌)があるじゃない。あれ読んでから推測してくださいな。日本からの
    投稿。しかもF2の性能を語る上でモロに被る論文が日本から結構な数投稿されとり
    ます。詳細は自分で調べてね。1つ2つじゃきかないよ、、というのがとりあえず
    かな?このように公開されている情報というのは結構大事なんです。

    問題は、その筋の評論家というのは…(以下もうくど過ぎるので省略)

    で、機体の制御には速度依存型、エネルギ依存型(微妙だね)等色々な最適化の手法
    があります。実際はこれを(半自動的に)切り替えてアクションを起こします。その
    アクションを起こすパラメータとその判断方法はしみつです。
    sorya

  8. 上を読めばおぼろげながら分かると思うのだけど、

    >F-2の最大迎角やピッチアップ率、ロール率、エンジンの立ち上がり速度(加速
    >性)などが乗っている

    この評価でのみF2を語ると後でとても痛い目を見ること必死です。
    sorya

  9. うーん。言葉がまずいな。
    中々性能が変化しない機体(最大値に近い性能があらゆる領域で引き出せる)とピー
    クの山が険しい機体とではどっちがよりACMに効果的かと言い換えたほうがいいか。
    sorya

  10. Soryaさんの回答ですが、「主にピッチ迎角制御と、主翼前後縁フラップの制御が
    在来機と異なり非常に高度なのでF2は高性能である」という理解をしてよいでしょうか?
    金鳥

  11. それで良いかな。

    動翼+推進機構及び機体状態を統合する特殊な制御機構を用いることで、既存の機
    体制御法では得られなかった機体能力を発揮させることが可能である。って感じか
    な。新規開発のアクチュエータで最小制御角を小さくさせることによって、制御の
    高能率化を促進出来たというのも要因の一部だけど。

    個人的にはF-2 原案(国産化案)はかっちょわるいから(だってカクカクしてるし)、
    機体制御と機体製造に主眼を絞った現在のF-2 開発計画は絶対的には間違っていな
    かったと思うよ。
    sorya

  12. ありがとうございます。単なる迎角制限を設ける(あるいは静安定を確保している)のと、
    機動の目的に応じた最適の迎角制御では相当異なるといったところなんでしょうか、いずれにせよ
    想像を絶するものでしょうね。
    飛ばし方がまるで異なるものになるというのも納得です。
    金鳥

  13. カタログデータだけじゃホントの性能はわからないって事なんですね。気をつけよ(汗)。
    ガンヘッド507

  14. >7ちょっと突っ込み。
    AIAAって悪夢と思えるほど大量の論文掲載されてるじゃないですか。
    しかも英語・・・。普通読む気は起きないですよ。
    ちなみにネット上にも大量に公開されてるので興味のある方は検索
    してみましょう。
    taka


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