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2002 初めて投稿します。

航空戦史をかじった程度(文庫版の本含む、数冊の本を読んだ
程度)なのですが、WW2で最も優秀だった戦闘機は、異口同音に
「P−51マスタング」って事になっているんですが、
今日買った本では「米軍の同クラスの機体に比べて非常に防弾装
備が弱く、被弾したときの未帰還率が高かった」となっているんで
すが本当でしょうか?
今日買った本以外では、速度、武装、航続距離のバランスのとれた
名機、という事になっていたので少し驚いたのですが・・・。
ふにゃ

  1. 確かに P-51 は被弾に弱い機体で、ラジエターなど冷却液配管系に一発食って液漏れを起こすと数分後には確実に焼き付いてエンジンが停止します。これは単発液冷エンジン機に共通の弱点なので Bf109 でも飛燕でもスピットファイヤでも事情は同じで、むしろ P-51 のパイロット防弾装備等は同クラスの液冷戦闘機の中では充実しているほうです。ただ、同時期の米陸軍戦闘機 P-47(空冷)や P-38(双発)に比べ脆弱だった事は否めないでしょう。
    また、「最高の戦闘機」という評価は「理想の戦闘機」という意味ではありません。P-51 にも被弾脆弱性の他に着陸速度が高いことや低速での運動性が悪いこと、着水するとすぐ沈む事などの欠点はありますが、それを差し引いても評価すべき特性の多い名機であると言えると思います。
    ささき


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