QQCCMMVVGGTT
2047 L1011トライスターの尾翼のエンジン構造ですが、なぜあのような形(空気取り入れ口と排気口の高さが違う形)なのでしょうか?DC10やMD11のように一直線の方が効率がいいように思うのですが。またこのエンジンの構造について解説してあるサイトなどご存知のかたいませんか?いろいろ調べましたが見当たりません。よろしくお願いします。
hawkeye

  1.  三発ジェット機では中央エンジンのダクトを曲げている機種の方が多いですね。HSトライデント、B727、Tu-154、Yak-40、ダッソー・ファルコンetc.…
     確かに吸気効率やエンジンストールの防止といった観点からは直線ダクトがいいのですが、その分、方向舵の高さ・面積が小さくなってしまい、操縦性、とくに左右エンジンのどちらかだけが止まった場合の修正が効きにくくなるという欠点があります。そこでエンジンは胴体内に収め、インテイクだけを外に出すようにしているわけです。DC-10/MD-11は方向舵の作動角を大きくしたり自動安定装置で補ったりしているようですが。
    Schump

  2. ありがとうございます。とても分かりやすく納得できるお答えありがとうございました。
    hawkyey

  3. 機体中心線より上に推力線があると、そのエンジンが止まったときに、頭上げモーメントが働く(働きそうな気がする)。パワー減少と同時に頭上げというのは、飛行機の鬼門なので、デザイナーは本能的に避けようとしたのではないでしょうか。
    DC-10という機体はMD11も含めて、様々な意味で雑な感じがします。
    エンジン自体に目を向けると、トライスターのエンジンの方が圧縮機とかの構造が手が込んでますよね。もしかしたらですけど、このエンジンは吸気管を曲げることができたが、DC-10のエンジンではできなかったとかいう事情もあるかも知れませんよ。
    Morioka

  4. そういう問題もおおいに考えられますねー。納得です。ありがとうございました。
    hawkeye

  5.  トライスターの時代には、コンピュータによる解析技術が進んでいなかったため、
    あの配置が出来なかったという側面もあるはずです。
     DC-10の3つめのエンジンを支える構造体(バンジョーと呼んでいたと思います)
    はコンピュータの解析により、大幅に軽く出来たというのを読んだことがあります。

    ごん

  6. やはりそういう技術的な背景も大きく影響しているのでしょうね。ところで、バンジョーとは、垂直尾翼の付け根のあたりのことと理解してよろしいでしょうか?
    hawkeye

  7. 聞く方にまわっていいですか。するとトライスターの設計期とDC-10の設計期が大きくずれてて、その間に決定的な解析手法が実用化したのですか?
    バンジョー・・・エンジンが入る部分が丸い穴になってるからでしょうか?

    Morioka

  8. >7
     すいません、トライスターとDC-10は同時代機なので、表現が適当では
    なかったと思い、反省してます。
     とはいえ、バンジョー(第三エンジンと胴体を結合する構造体)の設計
    はそれまでの設計技術ではとんでもなく重くなるものだったが、コンピュ
    ータによる設計で大幅に軽くすることが出来た。というのは確かに読んだ
    記憶があり、そういう(その当時の技術で新しい)構造体を採用するか、
    胴体と一体にするか、メーカーのポリシーや技術力によって選択の余地が
    あったということではないでしょうか。

     ちなみに私もトライスターの方が好きです。優美なデザインだし、機体の
    欠陥による大きな事故を起こしていないし。同時代機の中で一番安全でか
    つ先進的だったと思います。

    ごん

  9. 自分で読み直して、激しい突っ込みに読めると反省しとります。
    私は設計時期の前後関係を把握してなかったので、単純な問いかけとご理解ください。
    「DC-10は雑だ」説も、引っ込めようかな。4発機が好きだが、3個はキリが悪い・・・くらいのしておきましょう。
    Morioka


Back