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2074 空軍大戦略でHe111が英空軍のスピットファイアに簡単に撃墜されてしまいますが、そんなに簡単にやられる物なんでしょうか?あと英空軍は戦術の違いあったとはいえ、独空軍よりもそんなに強かったのでしょうか?(ゲーリングか?)どなたかご回答お願いします
ベルデハ戦車

  1. ここの過去ログは読みましたか?
    戦闘機が爆撃機を撃墜するには何がどうやってどうなることで成立するのか理解していますか?

    バトルオブブリテンとはどんな戦闘だったのかご存知ですか?
    http://www.raf.mod.uk/bob1940/bobhome.html
    例えば、ここなんか一通り見てみると宜しいかと

    SUDO

  2. バトルオブブリテンは一流国の空軍同士が本格的な爆撃作戦とその邀撃作戦を展開した世界で初めての戦闘とも言えます。どちらが強かったと言うよりも、戦いの後、そこからどのような教訓が導き出されたのかが興味深い戦いだったと言えるでしょう。強かったから勝ったのか、または何か別の要素が影響したのか、興味の尽きない材料だと思います。
    BUN

  3. 冷たいレスだったので、反省して少しフォロー

    まず、映画の撃墜シーンは映画だと言う事を理解して置いてください
    あれでも結構苦労してるように感じちゃったりするんですが、それは個々の人のとり方の問題なので置いておきます

    まずHe111は最大速度が400km/hに満たない爆撃機です(爆弾を積んでいたらもっと遅いでしょう)
    この時期でも決して高速とはいえない、やや旧式化した爆撃機だと思ってください
    またスピットファイアは型式によって異なりますが、英本土防空戦で活躍したMK.1で最高速度が560km/h以上に達します
    一般的な法則として追撃側1.5倍ってのがあり、スピットはHe111なら良いように追いまわせることになります
    これがドイツ軍の主力爆撃機である(とされている)Ju88なんかだと
    スピットはすり抜けられたら追いつくだけで燃料無くなり、好き勝手な襲撃をする余裕がなくなると思われます

    つまり、迎撃戦闘機が敵爆撃機と接触した後にどれだけの回数の攻撃を仕掛けられるかは
    迎撃機と爆撃機の速度が重要になり、低速のHe111と高速のスピットファイアの組み合わせの場合は
    スピットファイアがかなり楽に襲撃することができると言う事です

    また、もっと大事なのは迎撃機が爆撃機に接触するまでの状況です
    対空見張り所から敵爆撃機来襲を聞いて発進したとしても
    敵機の高度や針路が判らないと簡単には接触できません、もたもたしてると爆撃されちゃいます
    英空軍は対空レーダーや高度な指揮所を用意することで効率的に戦闘機を誘導しました
    ドイツ軍はその裏をかくように色々な戦術を使い虚虚実実な駆け引きが裏で行われていました

    残念ながらドイツ側の様々なレベルの能力が不足気味だったので
    最終的には独軍敗退という形で決着しましたが
    これはゲーリング個人にだけ帰せられる問題ではないと思います
    敢えて言うなら英軍が強力だったというよりは、独軍が力不足だったというのが結論だとは思います

    なお、英軍はこのキャンペーンに3000人に満たないパイロットを投入し
    うち500人以上がこの戦いで散っています、決して楽な戦いでは有りません
    迎撃側18%の消耗というのは異常を通り越した消耗だと言えるかもしれません

    またこの戦いの主役はスピットファイアではなくハリケーンだったというのも見逃せませんし
    高性能を謳うスピットファイアはライバルであるBf109Eに戦闘結果で負けていたとか
    (しかもBf109Eは燃料の問題で10分しか上空に居られないとか色々制約があったのに)
    ドイツ軍爆撃機を撃墜するには英軍の7.7mm機銃は威力が足りず
    慌てて20mm機関砲の装備を始めるも結果的に間に合わなかったとか
    色々情ないというか、映画のイメージ程にスピットファイアは活躍したわけでは無く
    極論するならスピットファイアが無くても英国本土防空戦の最終的な結果は殆ど変わらなかっただろうともいえます

    まあ、何がどうしてこんな結果になったのかは
    BUNさんが述べたように大変に興味深い題材でして、そう簡単には結論が出ない感じもしますが
    それこそご自身で調べた上で納得してもらうしかないような物だと思います

    SUDO

  4. >He111 が簡単にやられるか
    He111 は見かけによらず被弾に強い機体で、7.7mm 弾を 1000 発くらい喰って穴だらけになった機体が生還したという話を聞いたことがあります。7.7mm の威力不足に直面した英空軍は大慌てで試作中のイスパノ 20mm 機関砲をスピットファイヤに装備し前線に送り出していますが、不具合続出で早々に引き下げられています。
    ささき

  5. 手軽に手に入る資料としては、ハヤカワ文庫から出ている『空戦』上下巻(レン・デイトン著)と、新潮文庫から出ている『バトル・オブ・ブリテン』(R・ハウ/D・リチャーズ共著)あたりを読んでみるのもよろしいかと。
    どっちも非常に読みごたえあります。

    バトル・オブ・ブリテンは、ドイツ側から見たよい資料がほとんどないのが苦しいところではあります。
    まあ、ルフトヴァッフェの公式見解として「英国航空決戦なんてものはなかった、あれは片手間にやった作戦で、わしらは海峡の戦い(カナールカンプ)としてしか呼んでないよ」という立場があるので仕方ないのかもしれませんが。
    まなかじ

  6. 色々ありがとうございます。参考になりました。
    ベルデハ戦車


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