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2188  沖縄戦で電探装備の「天山」や九七艦攻が特攻ではない夜間雷撃を敢行したとの話を聞きましたが、本当でしょうか? できれば戦果も含めて知りたいのですが・・・・。
A-140

  1. 資料がすぐに出てこないので、定かではありませんが
    電探装備の天山を誘導機にしたというような記述を読んだ記憶があります。
    すこし書庫をあさってみてから、再度お知らせします。

    りんでぃ☆あん

  2. 記憶ちがいでした。
    「戦藻録」によると、菊水作戦の電探装備機は「銀河」のようです。
    電探装備の銀河を誘導機として、目標にマグネシウム照明弾を投下し
    そのあかりをたよりにして、天山や九七式、九九式などが攻撃したようです。
    そのときには、陸軍の四式戦闘機も、上空の援護に出たような記述もあります。

    ひょっとしたら、電探装備の天山もあったかもしれませんが、手元の資料では
    どうなのか定かではありません。

    ご存知の方がありましたら、私からも重ねてお願いいたします。

    りんでぃ☆あん

  3. 沖縄戦の航空攻撃は特攻機による昼間攻撃と夜間通常攻撃との二本立てで行われています。通常攻撃では陸攻、陸爆、瑞雲、天山等が夜間から黎明の攻撃を実施していますが、元々夜間攻撃でもあり戦果は今ひとつはっきりしません。ただ米駆逐艦バウアー等は航空雷撃により被雷したと言いますのでこれが戦果のひとつなのかもしれません(調べておりません)。九七艦攻も電探欺瞞等に活躍していますが、九七艦攻、九九艦爆の多くは特攻機として出撃しています。そして九九艦爆の夜間攻撃例は無かったのではないでしょうか。
    また、この頃、艦攻の電探装備機は決して珍しい存在ではありません。
    そして照明雷撃法は日本海軍の夜間雷撃の基本戦術ですが、原則的には攻撃機と同機種で行われます。天山による照明雷撃も実施されていたと記憶していますが、実際に効果的な照明雷撃は困難だったようです。
    BUN

  4.  お二方、ありがとうございました。

     そういえばイギリスの護衛空母が2隻、沖縄で雷撃を受けて大破したという話を聞いたことがあります。あるいはその夜間雷撃の戦果だったのかもしれませんね。もっとも末期状態の日本側にきちんとした戦果確認をするのは困難だったでしょうが。
    A-140

  5. 沖縄の空―予科練生存者の手記 宮本道治著はすでに読まれましたでしょうか。私は詳しく読んでいないので、はずれているかもしれませんが、931空で夜間攻撃に行かれた方の私記であったと思います。編成表などありましたので、よく調べておられるのではないか、と思いますし、なぜ、夜間攻撃を実施できたのかも、著者の知っている範囲内とは思いますが、披露されていたと思います。

    あくまで、立ち読みした記憶なのですが。
    川崎学

  6.  1945年8月12日2045時,沖縄のバックナー湾に錨泊中の戦艦ペンシルバニアに日本雷撃機による(単機)
    攻撃が実施されています。この攻撃で、右舷艦尾に命中した魚雷によりペンシルバニアは推進軸4軸のうち
    3軸が損傷するなどかなりの損傷を受けています。
    大塚好古

  7. 戦時日誌等に夜間雷撃の記録は残されていますが、沖縄で実際に出撃した七〇一空の天山搭乗員の方が回想を残されていますので、参考までに引用します。
    「照明雷撃とはまず二機一組となり、3000mの高度で進撃する。敵艦の約10浬前で、一機は170ノットで高度7000mに上昇し、一機は150ノットで海上20mにまで降下する。上位の機は敵艦上を越えて吊光弾を投下する。吊光弾は3000m位燃えながら落下してゆく。その間、送れて低位から攻撃する機に対し、敵艦は光を背にして浮き上がることになる。わずか一分間位であるが、その間に雷撃するのである。」
    「(二十年二月頃には)照明雷撃が可能なのは(七〇一空攻二五一で)7機だけだった。」


    大塚さん、八月十二日の戦果は出撃した九三一空の天山4機中の1機によるものなのでしょうね。

    BUN

  8.  上記の皆様。大いに参考になりました。今度自分で本を調べて見ます。ありがとうございました。
    A-140

  9. >7

     機種まで書いてある資料を見たことが無いんですが、単発の雷撃機のようなので天山だと思います。
    ペンシルバニアは翌日も夜間雷撃を受けたそうですが(これは命中せず)、これらの事例から見て、
    沖縄水域において日本の雷撃機が活発に行動している事がわかりますね。
    大塚好古


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