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2275 99艦爆の後継に構造強化+火星エンジン搭載型とかの計画は無かったのでしょうか?
陸軍も単発の大型攻撃機は全く関心がないようですし?
強風改

  1. 九九艦爆は元々そんなに大量生産する予定の機種ではなく、彗星の開発遅延から急遽17年8月以降、改良型の二二型が生産されたという経緯があります。陸上部隊での使用を前提に大量生産に踏み切った艦爆は彗星が最初で、その為に彗星には構想のみですが火星搭載が検討された事があります。
    また、陸軍は単発攻撃機を軽視している訳ではありません。18年以降の隼や飛燕に見られる統一型増槽を懸吊する懸吊架は爆弾架でもあり、戦闘爆撃機としての用途を見込んでいるのです。戦争後期の陸軍単発戦闘機の任務は陸上基地に配備された九九艦爆と同じように様々な目標に対しての爆撃任務が含まれているのです。
    こうした「戦闘機超重点主義」と部内で呼ばれた方針の下に開発が進められた戦闘爆撃機としてはキ119が挙げられるでしょう。
    BUN

  2. >陸上での運用を前提に・・・・彗星が最初で
    えっ、彗星って陸上運用を早くから構想していたんですか?
    「限定された機数での艦上運用を目的として・・・」によって生産性の低さも忍んだ、という従来の説と相反する内容に聞こえます。便乗ですがもし良かったら教えてもらえますか?

    烈風天駆

  3. >陸上の単発の大型攻撃機
    フェアリー・バトルとかノースロップ・シュライクとか…?世界的に見てもあまり多くない機種だと思いますが。
    ささき

  4. 彗星は昭和十八年から陸上航空隊への配備も見込んで大量生産を実施する為の改良案が出されています(最終的には三三型に至る改造のことです)。これに対して九九艦爆の細々とした生産を対比すれば御理解いただけるでしょう。
    BUN

  5. >>陸上の単発の大型攻撃機
    陸軍の単発攻撃機といえば97軽爆や99襲撃機がありますが…。独 Ju87、ソ連 Su-2、英国バトル、イタリア Ba.65、世界中どこを見てもこのクラスの陸上単発軽爆は大戦勃発後早々に脆弱性を露呈し、より高速な双発爆撃機または戦闘爆撃機に後を譲っています。例外は極端な重装甲を施したソ連の Il-2 くらいでしょうが、この機体とて制空権が取れなければ活躍は望めなかったでしょう。
    ささき

  6. >ゴミネタとは思いますが…
    以前、丸で空技廠の計画した次世代の高速艦爆の記事がありました。
    うる覚えで申し訳ありませんが、600`級の性能を誇る意欲的な機体だったそうです。
    後継機というかまったく別の思想での艦爆では無かったかもしれませんが…
    *発動機は火星じゃなく誉だったかもしれません。

    >便乗質問で申し訳ありません。
    >BUNさん教えて下さい。
    >彗星は昭和十八年から陸上航空隊への配備も見込んで大量生産を実施する為の改良案が
    出されています(最終的には三三型に至る改造のことです)
    ということですが、既に18年から彗星のエンジンの換装計画はあったのですか?
    (この時期でエンジントラブルが既に問題視さていたということなのでしょうか?)

    ゴドノフ

  7. 18年という時期は海軍航空隊の主力が基地航空隊へと具体的にシフトし始める境目にあたります。これを受けて陸上基地航空隊への大量配備の必要が空冷発動機への換装計画となって現れているのです。ですから金星換装計画は当初、発動機不調ではなく、発動機の生産数が増大する需要に追いつかない為に立案されています。同じように月光や零戦も金星換装が計画されていますが、これは栄が不足しているのではなく、中島の発動機生産を誉に集中させる為の措置でした。この辺りのことは換装計画の経緯や性能推算値などが具体的に残されています。
    BUN

  8. ゴドノフさん、その機体は空技廠が性能標準からあえて外れて発案した敵空母先制攻撃用の遠距離高速艦爆です。
    BUN

  9. >BUNさん
    いつもながらご丁重な御回答ありがとうごさいます。
    よくとりざたされるのですが、同じ液冷→空冷への換装であっても彗星の場合はキ100の誕生とは違う
    理由があったのですね。勉強になりました。

    ゴドノフ


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