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2282 今回のハイジャックテロ事件で思ったのですが、旅客機のコックピットと客室を完全に閉鎖分離して機長と客室責任者と権限を分離したとしたら少なくとも今回のような悲惨なことにはならなかったと思うのですが、こういうことが出来ないのはどんな理由が考えられるでしょうか。
フライトレコーダー

  1. 答えになっているかどうか分かりませんが・・・。たとえ完全分離できても、「乗客を殺す」とか「仕掛けた爆弾を爆発させる」と脅迫されたら、時間稼ぎをするためにもコクピットに入れてしまう機長は結構いるのではないでしょうか?
    T216

  2. 問題点

    (1)客室で乗客や客室乗務員が殺傷される危険に曝されている、いや、実際に大虐殺が行われている時に操縦士が我関せず、で操縦し続けることは難しい。

    (2) (1)のような操縦士の行動を世間の批判を浴びる可能性がある。

    (3)
     - 犯人が刃物ではなく爆弾をもっている
    - 犯人が銃器を乱射して窓ガラスや機体に致命的なダメージを与える
    - 犯人が錯乱して客室乗務員を脅し、機内に致命的な障害を発生させる

    このように犯人は操縦席に入らなくても飛行を続行させるのが物理的に不可能にさせる事ができるので、結局は犯人に従わざるをえない。

    ・・・と考えたのですがいかがでしょうか?

    アオキ

  3. 今回のテロの後、西欧のどこだったか、完全分離とまではいかないもののコクピットのドアが飛行中は開かない構造にしようとしたら、パイロットの方から猛烈な反対が起こったそうな。もし機長と副操縦士のうち、どちらか一方が病気などで倒れてしまったら、もう片方が両方の役割を兼ねて安全に操縦するのが非常に困難だからという。
    悪天候で着陸しなくてはならない時、こんな事態が発生したら客室乗務員に応援を頼むこともできないし、地上管制ともうまく連絡が取れないとなると非常に危ないだろう。まして、機長と副操縦士の両方がダウンしたら一貫の終わり・・。映画のように地上からの指示でスチュワーデスに操縦させるようなこともできない。
    このような事態を考えると、常時、客室と完全分離というのもリスクが大き過ぎるのではないでしょうか。
    アリエフ

  4. >2
    アオキさんの書き込まれたとおりだと思います。私のつたない文章より遙かに洗練されていると思います。

    機長と客室責任者の権限が(同等に)分離されていると、両者の意見が対立することが想定されます。その場合、判断が遅れてより悲惨な状況になったりすることも考えられると思うのですが、どうでしょうか。
    T216

  5. 戦後の一時期、北朝鮮への亡命ハイジャックが多発した韓国では、
    旅客機のコクピットドアを完全に封止していました。
    操縦員は、機首車輪のドア内に追加したハッチから出入りしています。
    議論ボード向きでは?

  6. アメリカでは原則として、飛行中の商用旅客機は操縦席ドアをロックすることが義務づけられています。過去に自殺志願者が機内に拳銃を持ち込み、操縦士を殺害して機体を墜落させ全員死亡という惨事が起きたためです。にも関わらず今回のテロでハイジャック犯に操縦桿を渡してしまったのは、彼等が機体に爆発物を仕掛けた素振りを見せたからでしょう。ハイジャックへの対応は「なるべく彼等を刺激しない」「何処でも良いから一刻も早く着陸する」が基本です。通常、彼等の要求は金銭または政治的取り引きですから。自殺テロという凶行は予測を超える行動でした。

    >完全分離
    希な例だと思いますが、二番エンジンのタービン飛散によって全油圧フェイルを起こした DC-10 が、客として乗り合わせていたパイロットの助けを得て三人がかりで左右エンジン推力とフラップ操作だけで操縦を継続し、奇跡的に不時着に成功した例があります(接地直前に傾き翼を地面に引っかけて大破し多数の死傷者を出しましたが、本来なら操縦不能−墜落−全員死亡でも何の不思議もない事故でした)。
    ささき

  7. 操縦不可能な完全自動操縦にすればフライトレコーダーさんの
    案は実現可能かと。
    機内に催涙ガス、麻酔ガスを噴射(乗客もろとも)等
    考えると色々案は出てきます。
    考えていくとどんどん非人道、人権無視になってしまい・・・
    非人道的犯罪に対抗するにはこちらも非人道で、というところでしょうか。

    林檎

  8. ↑>催涙ガス、麻酔ガス
    おそらくどちらもダメです。
    効果を発揮するのに一定の時間を要しますから、
    自暴自棄になった犯人が何をするか想像できません。
    勝井

  9. いろいろ御意見ありがとうございました。今回の事件以後空港でのチェックが今までとは全くちがったものになるのではないでしょうか。もし旅客機が自爆テロ犯にハイジャックされたらアメリカ空軍が撃墜してしまうというファクターまで加わったわけですから、むしろ爆弾や銃器を持ち込むことは空港で阻止できても、金属探知機に反応しない簡単な凶器で乗っ取られないようにすることの方が重要だと思ったのですが。(この間、無神経にもある大会社がその凶器になりそうな道具をコマーシャルでながしていました。規模からいってもたいした売り上げにはなりそうもないのですが。)乗員の健康問題や精神問題は航空会社で管理しうる問題で、パイロットを2名にしたのを増員するとかして、ハイジャックに強い航空会社ということをアピールするほうが倒産するよりましなのではないでしょうか。
    フライトレコーダー

  10. 2の修正

    (2) (1)のような操縦士の行動を世間の批判を浴びる可能性がある。
    ではなく
    (2) (1)のような操縦士の行動は世間の批判を浴びる可能性がある。
    です。

    でも、飛行中は絶対に操縦席のドアを開けないようにする、というのは
    ハイジャック防止に有効だとは思います。
    空を飛ぶ飛行機の場合、操縦室が陥落したらもう全てが犯人の思うがままですから。
    たとえ客室に何があってもパイロットは絶対に従わない、という
    ことをマスコミを使って周知徹底しておけば世間の批判も和らぐし、
    ハイジャックしようとする人達も減るのではないでしょうか。
    今回の事件でも同じ事が言えます。
    もし操縦室にも入れず、パイロットも何があっても従わないということがわかっていれば、最終目的は達成することができないので犯行を諦める
    可能性もあったかもしれません。
    最終目的が達成できないと判断し、自爆をする可能性もあったでしょうが、
    今回の事件はビルへの体当たりが目的でした。
    犯人の目的が達成できたときは乗客の命が100%奪われるという事なので
    いくらかでも助かる可能性がある方法、つまり、操縦席に絶対に入れない
    という方法はそれなりの利点があったと思います。
    もっとも、これは後からいくらでも言えることであって、
    情報も少なく、しかも乗客の命を預かる預かる当事者になってみるとそんな事(何があっても操縦室にだれも入れない)という事はよほどの冷血漢でもない限り難しいでしょうね。

    アオキ


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