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2287 JSFの選定でX-32がX-35に負けた要因には、どんなものがあるのでしょうか?
ガンヘッド507

  1. (なかばゴミレス)こちらのTV番組では「JSF最大の納入先は米空軍だ。米空軍のトップは戦闘機出身者で占められており、彼等は戦闘機たるものクールでなければならないと考えている。機能優先でモッサリした X-32 に対し、X-35 はルックスという点でのアピールに成功したのだ」とか語られていました。ホントかねぇ?
    ささき

  2. ともかく評価が分かれたのではなくて、はっきりロッキード優位で決定したようですね。
    別にボーイング陣営(会社だけではなく外野からも)選定に文句を唱える声は上がっていないようですから。
    過去には発表後ももめた選定はいくらもありました。

    便利少尉

  3. 空軍がF−22をATFとして採用したから、同じメーカーの方が効率がよいからなのでは? それに、形状の問題も少なからずあるとは思います。カッコという面で言えば、ロッキードの方がカッコ良いとは言えるでしょうね(ゴミ)。
    YF−23A

  4. 多分に推測ですが、かなりの部分で政治的背景があったと思います。
    ボーイングは、F-22(下請け)、F/A-18の仕事があり、F/A-18はある程度輸出も見込めます。
    ロッキードではF-22のみです。F-16がありますが、JSFが輸出されるようになれば売れなくなるのは目に見えています。
    さらに、ノースロップ・グラマンを考えると、F/A-18の下請けだけです。
    バランスを考えれば、JSFをロッキードにして、多少でもノースロップ・グラマンに下請けをまわしてやろうという配慮が有ったのではないでしょうか?
    Sparrow

  5. 皆さんありがとうございます。
    う〜なんか、もやもやしてきました(笑)
    他に技術的な面でネックになった所なんてのはありますか?
    ガンヘッド507

  6. ここ1年ぐらいの航空雑誌を読み返してみると、X-32、特にSTOVL型は、以下のような難点を指摘されていたようです。

    ・垂直噴射ノズルのためのダクトが兵器倉のスペースに食いこみ、2000ポンド爆弾
     の搭載が不可能。X-35では、垂直推力ファンが燃料タンクスペースを割いて納め
     られているが、燃料が足りない分には「敵防空圏外では増槽を吊る」「空中給油で
     もたせる」等の運用でカバーできても、兵器が足りないのは埋め合わせられない。

    ・X-32の垂直噴射ノズルの噴射は、高温・高速であるため、将来エンジンが高出力
     化したときに、推進効率が上がらずに出力増に見合った搭載量増加が期待できな
     かったり、(現在は一応回避されている)排気再吸入が生じるようになるおそれ
     がある。少なくとも前方ファンが低温・低速噴射であるX-35には、この問題は生
     じにくい。

    ・主脚位置の関係で、兵器倉への搭載作業の作業性が悪かったり、脚を下げたまま
     の兵装投棄(緊急着艦などでありうる)時に脚にバクダンをぶつけたりする。

    これに対し、X-35は、前方ファンのギア・クラッチの信頼性確保とCTOLとSTOVLの共通性向上ぐらいしか目立った問題はなかったようです。
    Schump

  7.  X−35のいい所の一つには、革新的なダイバーターレス・イントレットがあります。
     最近のアメリカ政府は、軍事で儲けようと思うな、民間で儲けろみたいなこと言ってませんでしたっけ?
    ザイドリッツ

  8.  STOVL型に関しては、リフトファンを持つX-35の方が、そのままエンジン排気を偏向するX-32に比べて離着陸重量で有利になります。
    事実X-35は、垂直離陸が可能な事をテストでアピールしています。
    X-32は、エンジンにファン拡大型を使用しても、STOVL運用のマージンが少なかったのでしょう。
     もっともJSF全タイプの中の一部にすぎないSTOVL型の問題だけで、評価が決ったとは思いませんが。
    グリーネマイヤ智久

  9. そうですかー、結構問題点あるんですね。
    そういえば垂直離着陸用ノズルが2本あるといっても、エンジンを挟んでの非常にせまい間隔での配置なんで、実質的には機体の一箇所(重心)だけで持ち上げてる事になりますよね。
    そうなると自然に主脚や兵装庫も機体重心に集まるわけで…。
    前部リフトノズルはコールドジェット、後部ノズルは下向きに可変させてホットジェットをってすればもっと脚や兵装庫の配置に自由度がでたのかな?とも思いましたがそうもいかないですね(笑)
    ガンヘッド507

  10. >そうなると自然に主脚や兵装庫も機体重心に集まるわけで…
    どんな飛行機でも主脚を重心付近、飛行中に重心位置に影響を与えるような装備は、なるべく重心付近に置きたいものでしょう。
    (N)

  11. >10 空力(トリム)である程度重心変化を押え込める通常機より、機体重量を推力だけで支えなければならない VTOL 機は重心変化に敏感でしょうね。飛行学校にある教習用のロビンソン R-22 小型ヘリコプターは並列複座ですが、一人で飛ぶときは隣席にバラストを積んでバランスを取るそうです。
    ささき

  12. >10
    そうですね、リフトノズルを機体の前後に配置できればノズルや兵装庫、主脚が干渉しなくて済んだのに…、X-32なんてノズル、兵装庫、主脚が一直線上に並んでますものね。
    ボーイングはコストを意識しすぎたのかな?
    ガンヘッド507

  13. > JSF全タイプの中の一部にすぎないSTOVL型の問題だけで

     「だけで」ということはないと思いますが、STOVL型の性能が不充分だと、海兵隊や英海軍が「こんなのいらん」と言いはじめて、F-111の二の舞になりかねないので、重要な決定要素だったのではないでしょうか。
    Schump

  14. まあ、完全にVTOLな機体(ヘリコプターとか)だと、脚は重心位置になくても良いんですけどね。
    (N)


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