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2294 急降下爆撃機が爆弾を投下するタイミングは、
1.爆撃機が降下している途中(爆弾に初速がつくことになる)
2.爆撃機が降下し終えた瞬間(爆弾に初速はつかず、自由落下のみ)
のどちらなのでしょうか?
さいたま

  1. 1です
    SUDO

  2. まあ、もちっとだけ親切に書いておきます

    急降下爆撃では、基本的に狙いながら降下をします
    照準点に対象が入ったら投下する訳です
    場合によってはその時に多少は降下角度を変えたり速度を変えたりするかもしれませんが
    基本的に真っ直ぐ突っ込みながら照準して投下する訳です

    また降下し終えた瞬間というのは解釈が非常に難しいのですが
    雷撃や水平爆撃では降下を利用して加速し、水平飛行に移行して投下という方法があります
    これは高速水平投下であり
    急降下爆撃は自機の二元平面状の移動量を局限する事で
    爆弾の投下後の平面移動量を押さえ込み、命中率を稼ぐ技法ですから
    移動が介在する余地を極力減らすのが基本になります

    勿論、急降下爆撃機が水平爆撃等の他の攻撃をする場合はまた話が変わってきます

    SUDO

  3. SUDO様、通りすがりの質問に、御親切な説明をいただきましてありがとうございます。
    どこかで「急降下爆撃機が急降下中に爆弾を投下すると、失速したりする危険があるのではないか?降下しきって、機首を上げた瞬間に投弾するのではないか」という根拠不明の話を耳にしたものですから。
    (質問者)

  4. >3. たしかに根拠不明です(笑)。「失速」とは飛行機が速度を落としすぎたり、あるいは迎角を取りすぎたり(=機首を上げすぎたり)したときに主翼上のスムーズな空気の流れが乱れて揚力を損失し、制御不可能な高度低下を起こす現象を指します。降下中に爆弾を落とすことが失速を起こす原因になるとは私には考えられません。
    また「引き起こしながら」爆弾を放すと爆弾は放物線を描いてあらぬ方向へ飛んで行くため照準不可能になってしまいます。もっともはるか後のジェット機時代になったあと、コンピュータ照準機の助けによって上昇しつつ爆弾を放す「トス・ボミング」という攻撃法が確立されましたが、それはまた別の話になります。
    ささき


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