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2295 烈風の開発にあたって、何故海軍は誉に固執したんでしょうか?
ハ43のほうが馬力が高くてよさそうなんですが.
Y,N

  1. 現実にハ43が終戦までに何基完成したか・・・。烈風を誉めた言葉として堀越・奥宮本に引用されている小福田さんの報告文の末尾には、(ハ43はを積んだ烈風は)発動機の信頼性が実用機のレベルに無い、と書かれています。
    何千基も生産された誉に対して、ハ43という発動機は試作レベルで終わった発動機でしかなく、まして烈風開発時には存在しないも同じだったのです。同じく小福田氏は戦後の回想の中で「海軍の誉選択は正しい。信頼の置けない未完成の発動機を新戦闘機に採用する等という事はとてもまともな軍事行政とは言い難い」としています。
    BUN

  2. 要するに、ハ−43の方が「次世代発動機」という位置付けなのではないでしょうか。
    馬力もひとサイズ違うのはそのためでしょうし。


  3. ハ43は完成してなかったんですか。烈風の開発ではこの二つの発動機のことがよく言われるのでてっきり制式化されてるかと。そういえば制式化されてたら名前はハ43ではないですね。三菱は惑星名でしたっけ? 
    試作段階でも使おうとしたあたりは,優れた物を作ろうとする技術者の信念を感じさせます。
    Y.N

  4. ハ43は陸海軍の統合名称ですので量産が進んでもハ43はハ43の呼称のままです。ハ43は日本の航空発動機の中で恐らく初めて排気タービン装備を考慮して設計された発動機で、確かに誉よりも半世代ほど後の発動機です。また、ハ43は海軍側でも十七試陸上戦闘機などに採用する予定があり、烈風=十七試艦上戦闘機の発動機が誉に選定されていただけのことです。海軍側はこの発動機を別の機種に採用したかったのだとの解釈も成り立ちますが、要は開発が技術的な問題で停滞していた為に見込みが無かったという事で、軍側の現実的な計画と三菱側の希望とに差異があるのは官と民、それぞれの立場と事情によると見たほうが適当でしょう。誉の不調に関しても、十九年四月の烈風初飛行時での誉は未だ試験段階の部分が多く、やはり完成された発動機とは言い難いものがあります。ですから仮に十九年末から二十年にかけてA7M1烈風が初飛行していたら誉は予定性能を満たしていた可能性すらあります。新開発の発動機として先行していた誉と開発が遅れていたハ43との関係は、単純に誉が悪く、ハ43が良いという話ではない、ということになります。

    BUN

  5. ↑のお話が、なんとなく以前の二号零戦試験時での栄21型の熟成度合いの話とダブるのですが、だからといって昭和二十年一月時点の誉が熟成された物であるとは私には思えないのですが。
    烈風天駆

  6. ↑うう、人に物を聞く口調じゃないですね。以後気をつけます。
    烈風天駆

  7. これには根拠があります。誉の2000馬力バージョンである二〇型は陸海軍ともに全力運転が許されていないのです。運転条件を誉一〇型と同様に抑えて使用するよう各種機体の取扱説明書に一様に記されています。誉一〇型とその発生馬力と高度を烈風に関しての三菱側主張にからめて再度調べてみてください。
    この制限解除の見通しがつき始めるのが私の書いた時期なのです。誉が2000馬力運転を何とかやってのけるようになる時期は早く見てもこの辺りですから性能が額面を満たしていた可能性すらある、と書いたのです。おわかり戴けたでしょうか?
    誉二〇型が全力運転できる状態に改善が進みつつある状況下で試験するのと、初期の不具合の解消に追われる段階で飛行試験するのでは結果はかなり異なったかもしれません。誉については発生した問題とその解決案、そして成果を追いながら調べる必要があります。単純に駄目な発動機だからいつまでも駄目だという訳では無いのです。
    BUN

  8. 横槍すみませんが、烈風の発動機関連で質問させてください。
    ラバウル烈風空戦録という、架空戦記に出てくる「誉改」=「勲」発動機は、当時の日本の技術で実現可能なのでしょうか? 現実の誉、ハ43に対する一つの回答のような気がするので。もし読まれた方いらっしゃるなら、教えて下さい。

    ちなみにその発動機は誉の不調の原因をキャブレターにあるとして、それを燃料噴射装置に変更しているのが、大きな改良点です。
    C3PO

  9. >3
    中島の低圧燃料噴射は戦前から構想があり、19年ごろに一応の目処が立って、これを搭載した栄二五型や誉五二型も作られていたように思います。上で話題になっているハ54もこの方式です。


  10. >8 二十年位前、誉の実態がまだあまり知られていなかった頃のアイデアで、当時はなかなかうならせるものがありましたが今となっては「それでは問題は解決しない」ということになるでしょう。あの小説に登場する烈風は全くの架空のもののはずでしたが、現在では「誉に合わせた一回り小型の艦上戦闘機」については空技廠案の次期艦上戦闘機として性能推算値が存在することがわかっていますので、架空戦記の発想が少々工夫を凝らしても現実の枠を越えられないという、ひとつの例になってしまいました。作品そのものは当時の読み物としては丁寧で面白い小説でした。
    BUN

  11. >10は>8でした。


  12. ↑>9です。ほんとうにごめんなさい。


  13. >7
    昭和19年4月の誉がそのような状態であれば、A7M1以前に試験を行った疾風や紫電、紫電改の場合、誉エンジンはより未熟成な状態だったのではないのですか? なのにA7M1がそれらと同等かそれ以下の成績しか出していないとは、A7M1試験用に回された誉エンジンはよほど状態の悪い個体だったのでは、と愚考するのです。
    烈風天駆

  14. ↑もう少し、あとちょっと考えてみれば、わかるよ。
    BUN

  15. >10
    ありがとうございます。

    C3PO

  16. >14 テス勉中の気分転換のつもりでいくつか考えてみました。
    1、発動機の型の問題
    誉22型は完成からまだ日が浅く、まだ調整が必要な段階の物を搭載した。
    (紫電改は同種の発動機を紫電で実用試験した)
    2、発動機個体の問題
    誉22型の良品は、烈風以上に優先された試作機のテストに回された。
    (烈風の開発優先度が低く、粗悪品が回されてきた)
    3、発動機生産側の問題
    材質、工作精度、補器類、滑油等の劣化、あるいは状況悪化。
    以上の中でどれが一番近いですかね? (近いのなんて無いのかも)
    烈風天駆

  17. うんうん、どれも近いです。
    BUN

  18. 少し重くて直径も大きいけど、信頼性の高くて量産済みのハー42(離昇1900馬力)では駄目なのでしょうか?
    Navy

  19. >18.
    ハ42-11(ハ104)では17試艦戦の要求仕様を満たす機体を製作することは出来ないでしょう。
    同発動機を使用してそこそこの性能を発揮する戦闘機を製作することは可能だと思いますが。
    弥空


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