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2459  不時着機の写真を見ると、プロペラがアメのように曲がり、後方に反り返っていますいます。もちろん不時着時に地面を叩くからですが、プロペラが折れている写真は見たことがありません。プロペラはどのような材質であのように粘り強いのでしょうか、またどのように加工しているのでしょうか。削りだし?
toku

  1. 後期のドイツ戦闘機の不時着写真ではプロペラブレードが折れているのが確認できます。これは木製のブレードを採用しているからで、一般に多く採用されているのは軽合金鍛造の金属製ブレードです。軽合金鍛造ブレードは薄く作れるので効率、重量ともに有利な為、広く採用されていますが、抱えるとよろけるような金属の棒で叩けば折れる前に曲がります。中空のブレードでも同じようなものです。
    BUN

  2. 米国エアロプロダクツ社は鋼鉄製の中空ブレードを開発、P-51Kで使用しています。
    鋼鉄の強度を生かして軽合金ムクのハミルトン・スタンダード製よりもプロペラハブ込みで4割近く軽く作れましたが、製造が難しく、製品の不合格率が20%に達するという代物でした。
    ブレード自体の設計も甘かったのか、P-51Kの性能は通常のP−51Dに及ばず、それでも1500機作って生産は中止となりました。
    まなかじ

  3. ハミルトン・スタンダード社(ハミルトン社と合併前はスタンダードスチール社)のプロペラブレードは鍛造(日本刀みたいに叩き伸ばす)したジュラルミン製で粘り強い材質だったそうです。
    八郎太


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