ミュロ117ですね。
もともとはブレゲー19の後継機として1928年に出された要求仕様に応えて1931年に初飛行したミュロ110/111が原型です。
110の量産機が113としてまず空軍に採用、
その後113の出力強化型として115と117がほぼ同時に開発されますが、生産に入ったのは117の方が早いです。
117は木製二翅プロペラでラジエターは機首下面
115は金属製三翅プロペラでラジエターはエンジン前面
違いはそれだけで装備エンジンは同じ。性能もほとんど変わりません。

1939年9月の開戦時には113が28機、117が93機、115が100機、空軍のGAO（グループ・ド・アルメ・オブザビシオン／陸軍直協観測大隊）9個大隊に配備されています。
39年9月8日にはGAO553所属の115が越境して偵察中、カールスルーエ上空でドイツ高射砲に喰われて第二次大戦におけるフランス空軍初の被撃墜機となっています。
39年11月からポテ63.11への機種改変が始まり、ドイツ軍の攻勢が始まった5月10日時点では113は9機、117が50機、115が60機を残すのみで、これらの機体も一線部隊にはごく少数で、多くは訓練部隊に回されていました。
まなかじ

エレール、もしくはスミェルの模型でしたら、作例がフランスの模型雑誌レプリックの５９号（１９９６年７月号）に出ていますよ。なかなか手がかかると思います。でもしぶい機体です。
あと、ミュロー１１７ではなくて、ミュロー１１５Ｒ２Ｂ２でしたら、これは入手が難しいかもしれませんが、アエロフィルというメーカーから同じスケールで出ています。が、作例を見た感じでは投資する価値はないように思います。
ミュロー１１７などの機体の資料は、近日公開の私のＨＰに掲載する予定です。一応、インジェクションキットになった機体を優先して解説を書いていく予定です。（予定http://homepage3.nifty.com/avion/）
あさくら